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[休日のタイムトラベラー] 天神が誕生した“そのとき”に出会おう!

開催日:2014年09月27日

休日のタイムトラベラー

 みなさん、福岡の歴史について

何か語れますか?

正直、私は全く語れません・・・。

 

 

そんな私のような人が、(もちろん歴史好きな人も!)

テンジンの歴史について学ぶ講義シリーズ。

今回は第1弾、街歩きの授業でした。

 

 

講師の先生は井上光枝先生。

中学教諭を経て、現在は福岡の歴史について講演をしていらっしゃる方です。

もうテン大ではお馴染みの先生なんだとか。

 

 

さて、授業が始まりました。

まずは座学です。

赤煉瓦文化館にて、先生からお話を聞きました。

 

 

 

 

今の福岡城があるところは赤坂山を削って作られたそうです。

そして天神は江戸時代前までは海だったそうで。信じられない・・・。

 

 

福岡城は、箱崎、春吉、荒戸山も築城候補地に選ばれていました。

しかし、立地条件が悪く、むなしく落選。

選ばれたのは、みなさんご存じ、あの福崎です。

今、福岡城跡がある場所ですね。

ここにはもともと奈良時代が全盛期の鴻臚館がありました。

400人に対して接待が可能な大規模な建物だったそうです。

大陸からの玄関口として、たくさんの船が来ておもてなしをするところ。

ということで、福崎に決定しました。

 

 

余談ですが、全国に3つあったとされる鴻臚館の中で

唯一発掘され、場所が確認されているのは、福岡にある鴻臚館だけだそうですよ。

これは自慢できますね♪

 

 

さて、街歩きに出発です。

 

 

 

 

赤煉瓦文化館を出てすぐ近くにある、西中島橋に行きました。

ここから、福岡は始まります。

橋を渡った先は、博多と呼ばれていました。

当時、天神と博多をつなぐ橋は一つしかないし、

渡るためには2回も関所を通らなければならなかったのです。

つまり、福岡と博多は完全に分離されていました。

もはや、異国です。

 

 

さて、橋から福岡城へ行く道をみてみると、すごく曲がっています。

よく考えてみれば、こんなに曲がった道を人工的に作るのはおかしいですねぇ。

なぜこんなに道が曲がっているのでしょうか?

 

 

それは攻め込まれたときに直線であれば

一気に襲われてしまうからです。

戦乱を想定して作られた福岡城、流石、防衛には抜け目がないですね。

これは、西鉄グランドホテルのあたりのカーブが急なのも、同じ理由です。

気を付けてみないと発見しにくいですが、

これも福岡に残る歴史の一つです♪

 

 

ぐんぐん進んでいきます。

みなさん、アクロス福岡の裏側に石垣があることを知っていましたか??

なんと、当時の現物が今も普通に残っています!

楔(くさび)のあとが残っているんですよ。

 

 

 

 

石をまっすぐに割る技術があったみたいです。

この石は能古島や油山から持ってきたものですよ。

その結構大きな石が敷き詰められていました。

持ってくるのも大変だったそうです。

 

 

福岡城ってどこまであったのでしょうか。

次に訪れたのは、天神中央公園の一角に存在する福岡藩刑場跡の石碑。

 

 

 

 

教えてもらわないとなかなか気づかない場所にありました。

実は、刑場は城下にあるので、

この場所まで、福岡城下があったという証でもあるのです。

ここにきたとき、私は、なんとなく頭が痛くなりました。

気のせいだといいのですが・・・。

噂によると、出るらしいですよ。(笑)

 

 

次は警固神社に移動しました。

 

 

 

 

みなさん、正しい清め方を知っていますか?

知らなかった方は、今、覚えてしまいましょう!

 

1.柄杓は右手に持ちます。

2.左手を洗い、柄杓を左手に持ち直して右手を洗います。

3.もう一度水を汲んで柄杓を縦にして洗います。

4.さらにもう一回水を汲んで手に水を移して口をゆすぎます。

5.残りの水で柄杓を洗います。

 

という流れです。

 

 

では、正しい参拝の方法を知っていますか??

これも、ここで復習しておきましょう!

 

1.鐘を鳴らす

2.一礼し、お金を入れる (音が鳴らないように!)

3.ニ礼し、二拍する

4.一礼する

 

です!

お願いごとをするとき、今までの行動をお守りしていただくよう

お祈りすることがよいそうです♪

 

 

ちなみに、警固神社の御神水はミネラルウォーターです。

おいしいですよ~。

 

 

正しいお清めと参拝をして、

集合写真をぱしゃり。

 

 

 

 

今回も陣笠をかぶって街歩きをしていました。(笑)

 

 

最後に水鏡天満宮を訪れました。

この神社は、天神様の菅原道真を祀っています。

境内からアクロス福岡のほうを見ると、

太宰府天満宮と向かい合うようになっているんだとか。

綿密な設計がされているんだそうです。

福岡に歴史的文化財がないのは、

第二次世界大戦時に起こった福岡大空襲によって燃えてしまったからなのですが、

この鏡天満宮は、空襲に遭わなかったそうです。

 

 

ちなみに、この鳥居の文字は

福岡出身の首相、広田弘毅が11歳のときに書いたものです。

立派な美しい字ですね。

 

 

 

 

タイムトラベラー第一弾、街歩き。

何気なく通っていた道に落ちていた

たくさんの歴史に触れました。

次通るときは、歴史を感じながら歩きたいですね。

 

 

(ボランティアスタッフ 峰 萌絵)

 

 

 

【特別学科】休日のタイムトラベラー

この授業は、福岡市中央区の事業「まちの魅力再発見講座」です。福岡には歴史がない!なんて言うけども、実は京都に次いで神社・仏閣が多く、古墳も2,000基以上あり、福岡城の名残をいたるところに残しているまち。そんなまちを、タイムトラベルという時間旅行で、違った視点から楽しむことができる授業です。

参考:福岡市中央区のみどころ“歴史”

 

 


 

【今回の授業のコーディネーター】

  岩永真一 福岡テンジン大学学長

 

  2009年に独立したのをキッカケに福岡市共働事業提案制度に「福岡テンジン大学」を提案、2010年9月に福岡テンジン大学として開校し学長も務める。学長としての顔以外にも、集客・販売促進の広告プロデュース、九州大学非常勤講師や小中学校での講師、男女共同参画やまちづくり・地域づくりでの講師、ファシリテーターなどを行っている。2012年から福岡市総合計画審議会委員、2013年4月より北九州市立大学の特任教員も務める。

 

 


 

【今回の先生】 

 井上 光枝 福岡歴史探訪ガイド 町歩き実行委員会 会長

 

  1944年、福岡市生まれ。大学卒業後に福岡市の中学校教諭となり、現役時代は校長先生まで務め引退。その後は、大学で教師の卵たちに「教師学」を教える非常勤講師として働きつつ、福岡県の地域活動に関する事業にて歴史の講座を受講、その後「福岡歴史探訪ガイド」として、福岡の歴史を案内する活動を始める。天神のパワースポット巡りなど、高齢者だけでなく、若者にも人気のまち歩きのガイド人を務める。

 


【今回の教室】 赤煉瓦文化館

 

 

明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物。福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供している。国の重要文化財。

住所 : 福岡市中央区天神1-15-30

 

※駐車場・駐輪場がありません。公共交通機関を利用するか、近くのパーキング・駐輪場をご利用ください。