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授業レポート

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標高600m~自然がつくる秘境のお茶とは~

標高600m~自然がつくる秘境のお茶とは~

2014年10月25日(土)

博多駅を早朝に出発し、電車で羽犬塚駅へ。

その後、曲がりくねった山道をバスに揺られながら移動すること合計2時間半。

やっとのことで目的地である八女市矢部村のバス停に降り立つと、そこには澄んだ空気と、木々の緑がまぶしい、まさに「秘境の地」という言葉がふさわしい景色が広がっていました。

 

バス停では本日の先生である「お茶の千代乃園代表」原島さんがお出迎え。ここから先生のお宅に向かう途中、矢部村の観光名所と茶畑見学をします。

 

まずはバス停のすぐそばにある日向神ダムにかかるけほぎ橋からハート形の岩と蹴洞(けほぎ)岩を見学。

 

 

 

 

なんでもここは日向の神々が、この地の美しさにひかれ降り立ったという伝説が残っていて、春は桜、秋は紅葉が楽しめる、とっておきの場所です。

 

そこからさらに曲がりくねった山道をぐんぐんと上り、標高600メートルのところにある原島先生の茶畑へ。

先生の茶畑はここを含め全部で5.5ヘクタール!

 

 

 

 

ちなみに、八女を含めた福岡の全国シェアは3パーセントほど。

鹿児島や静岡のシェアが圧倒的で、八女のお茶は希少な高級茶として売り出しているのだそうです。

 

そしていよいよ、本日の教室である原島先生のお宅へ到着。

到着すると、原島先生がウェルカムティーをふるまって下さいました。

 

 

 

 

今まで飲んでいたお茶はなんだったのだろうと思うほど、お茶特有の苦みがなく、深みのある味に驚きました!!

 

その後は、原島先生の奥様の江里さんが用意して下さったごはんをごちそうになりました。

 

 

 

 

原島先生はお茶の他にも様々なものを栽培していて、今日のごはんの食材の椎茸などの野菜、こんにゃく、ゆず胡椒など、ほとんどが自家製とのこと。

まさに母の味といった、ほっとするおいしさにみなさん大満足!!

 

食事の後は、お茶の飲み比べワークショップです。

さて、使う水によってお茶の味がどう変化するのでしょうか?

 

 

 

本日使用するのは4種類。

福岡市の水道水、軟水、硬水、矢部村の湧き水。

これをさらに、水出しとお湯の場合で比べていきます。

 

 

 

 

もちろん茶葉は同じものを使用したのですが、水の種類で味が全く違って、みなさんもびっくり!

また、水出しとお湯の場合でもおいしいと感じる水の種類はバラバラでしたが、圧倒的な人気はやはり、湧き水でした。

 

 

 

 

ワークショップまとめ

・やっぱり湧き水で淹れたお茶がいちばん!次は軟水。(好みにもよりますが)

・お湯より、水出しのほうが苦みが出にくくお茶本来の味を楽しめる。

・硬水は旨み成分が出にくいので、水出しに使うとよい。

・水道水を使うときは95℃で沸騰させる。

・効能によってお茶の淹れ方を変える。

*集中力アップ、リラックスしたいときはアミノ酸成分が出やすい水出し。

*抗菌、老化予防、ガン抑制などのカテキンパワーを取り入れたいときはお湯で。

 

現代の生活の中では、自宅でお茶を淹れて一息つく機会がない方も多いのではないでしょうか。

原島先生のお宅では、先生が毎回食後に家族のお茶を淹れることが習慣となっているそうです。家族の中でお茶担当を決めるといいですね、と原島先生。

 

今回の授業で、モノが私たちの手に届くまでプロセスを実際に見ることで、生産者の方の想いを感じることができました。

これまで、モノを選ぶ基準は国産かどうかや値段くらいでしたが、これからはそのモノが私たちの手に届くまでのストーリーを知ることが消費者としてのマナーではないかと思いました。

 

全体写真は原島先生のお茶畑にて。

 

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 瀬﨑 麻美)

 


 

  福岡女子大学の国際文理学部の第一期生。大学の学部共通基盤科目「体験学習」で活動するうちに、岩永学長(福岡テンジン大学)に出逢う。将来、NGO職員として働きたいという目標から「ボランティア」や「非営利組織」が学べる福岡テンジン大学へ飛び込む。福岡テンジン大学では、普段食べる物や、身に着ける物などの「消費」について、消費者にもう少し考えてほしいという想いのもと、「消費」をテーマとした授業をコーディネートしている。

 

 


 

【今回の先生】 原島 政司 お茶の千代乃園 代表/日本茶インストラクター

 

  福岡県八女市矢部村の標高300~650mの準高冷地の茶畑で、家族でお茶の栽培や通信販売を行なっている。お茶の樹が元気であることを第一に考え、原材料を厳選した手作りのぼかし(発酵有機)肥料を使用し、農薬は必要最低限に押さえて栽培。平成19年より、日本より安全基準に厳しいEU輸出向けのお茶の生産を始めるなど、「おいしい、安全なお茶」を目指し、毎日、山の茶畑で奮闘中。

 


 

【今回の教室】 : お茶の千代乃園

 

 

「お茶の千代乃園」は、九州は福岡の矢部村の標高600メートルの山の中で八女茶の生産と直売をしている、茶農家です。そのお茶は、一日の寒暖の差の大きい山里で、山霧に包まれながら育ったまろやかな味と高い香りを持つ本物の八女茶です。
住所 : 福岡県八女市矢部村北矢部1743