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[休日のタイムトラベラー] ボクの転職活動日記~六本松近くで起きた大事件!~

開催日:2015年01月24日

休日のタイムトラベラー

今回は授業前から甲冑を着た岩永学長がお出迎えです!!

(皆さん、驚いていました。笑)

 

 

 

 

まず、最初にアイスブレイクで「元寇のことを何点ぐらい知っていますか?」というテーマにグループで自己紹介しながら話し合ってもらいました。皆さん、バラバラで凄い方で高い人は80点の方もいらっしゃいました。

 

 

僕は元寇のことを、モンゴル軍が日本攻めてきて嵐のおかげで攻められなかった、ぐらいしか知らなかったので30点ぐらいかな?と思います!!皆さんは元寇のことどのくらい知っていますか?

 

 

福岡県にはいたるところに「元寇防塁」という石垣が残されています。でも、元寇についてはそこまで知らない人が多いと思います。

 

 

 

 

まず、最初に岩永学長から授業案内にも載っている絵についての説明してもらいました。

 

 

 

 

上記の絵は「蒙古襲来絵詞」という絵巻の一部分を抜き出したものです。

↑小学校などの歴史の教科書に載っているこの絵を覚えていますか?

 

 

ここに書かれている右側にいる馬に乗った武士が血だけになりながら戦う武士とは、竹崎季長のことです。実は、この巻物の絵は竹崎季長が転職活動をするために描かせたものだったのです!!(僕の中での竹崎季長のイメージが崩れてしまいました…。)それと絵の背景らしきものに松の木が1本だけ描かれていますよね?この場所は、福岡の六本松近くの「鳥飼」だったのです。

 

 

 

 

説明してもらった後、今回の中田先生にバトンタッチして元寇と松浦市との関係を話してもらいました。

(先生も甲冑を着て授業するのは、初めてらしいです!)

 

 

あの絵の巻物の中に「モンゴル軍が麁原から来て鳥飼潟の塩屋の松の下で合戦となった。…。」という文章があります。「鳥飼潟の塩屋」という地名がありますが、今の地名には「鳥飼潟」という地名も「塩屋」という地名はありませんが、鳥飼に塩屋橋がありますよね?多分、その辺で戦いが行われたと想像してあの絵に描かれている場所に向かいました。

 

 

 

 

 

 

鳥飼の隣に、「潟」がついている場所は、九州では「泥で作られた低湿地」を指すそうです。あの絵は意外にも泥にハマりながら戦う様子を描いたものだったのですね…。残念ながら、さすがにあの絵に描かれている松の木はありませんでした…。

(しかし、授業の中で岩永学長が「松の木を使った社額が納められている神社が鳥飼にあるという話をしていました」

 

 

想像して場所にたつと、その歴史があっての今の自分達がいるんだなーという感動を覚えました。

 

 

 

 

まちあるき後、あの絵の巻物のコピーを全部見せてもらいました。とても長くてビックリしました。(部屋を1往復しても広げられない程の長さでした。)

 

 

 

 

最後に「史跡がなくても歴史を体験する遊び方」をグループワークしてもらいました。

出た意見を簡単に書かせてもらいます。

 

 

・昔の海岸線または銅像の人物を調べながらを歩いてみる。

・古地図を持って、福岡市をまち歩きしてみる。

・地名を調べてみる

・唐津街道を歩いてみる

・コスプレしてまち歩きしてみる。

 

 

この授業で感じたことは、今の地名にはどんな由来あったのか?また歴史の教科書のことをもう一回振り返って調べていくのも面白そうだなと思えるような授業でした。皆さんも気になった地名や場所を気軽に調べてみると面白いと思いますよ!!

 

(ボランティアスタッフ 吉田 篤史)

 

 

【特別学科】休日のタイムトラベラー

この授業は、福岡市中央区の事業「まちの魅力再発見講座」です。福岡には歴史がない!なんて言うけども、実は京都に次いで神社・仏閣が多く、古墳も2,000基以上あり、福岡城の名残をいたるところに残しているまち。そんなまちを、タイムトラベルという時間旅行で、違った視点から楽しむことができる授業です。

参考:福岡市中央区のみどころ“歴史”

 


 

【今回の授業のコーディネーター】

 岩永真一 福岡テンジン大学学長

 

  2009年に独立したのをキッカケに福岡市共働事業提案制度に「福岡テンジン大学」を提案、2010年9月に福岡テンジン大学として開校し学長も務める。学長としての顔以外にも、集客・販売促進の広告プロデュース、九州大学非常勤講師や小中学校での講師、男女共同参画やまちづくり・地域づくりでの講師、ファシリテーターなどを行っている。2012年から福岡市総合計画審議会委員、2013年4月より北九州市立大学の特任教員も務める。

 


 

【今回の先生】 中田 淳之 鷹島歴史民俗資料館 館長(松浦市教育委員会)

 

  1956年松浦生まれ松浦育ち。別府大学文学部史学科卒業後、長崎県教育庁文化課を経て1982年より松浦市教育委員会文化財専門職として現在に至る。松浦市内各地の遺跡の発掘調査に携わるとともに、社会教育主事として社会教育・生涯学習の振興の拠点となる市立公民館2館の建設に携わる。2012年、国内の水中の遺跡では初めてとなる「鷹島神崎遺跡」の指定を受けて、同遺跡保存管理計画書の策定に携わる。

 


 

【今回の教室】 草ヶ江公民館

 

 

地下鉄六本松駅よりまっすぐ北に行くとある草ヶ江公民館。目の前が公園となっており、幼児や小学生の利用が多い公民館。草ヶ江という地名は、もともと大濠公園が入江だったため、この辺一体が草むらであったことが由来となっている。今では草ヶ江小学校のPTA組織を楽しもうと、「おやじ組」なるものが立ち上がり、そこから地域のヒーロー「超戦士草ヶ江ヒーローグラスサイダー」が誕生し、地域の人気者になっている。
住所 : 福岡市中央区六本松1-11-1