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レポート日記

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会社って楽しい? ~“スーパーサラリーマン”と呼ばれる男が語る、コミュニティの役割・可能生~

開催日:2011年02月26日

通常授業

【今回の先生】 美崎栄一郎 (花王株式会社・スーパーサラリーマン)

 

【今回の教室】 財団法人九州経済調査協会 会議室

 

 

皆さんこんにちは!

今回レポートさせて頂く授業は2月26日に九州経済調査会の会議室で開催された『会社って楽しい? ~“スーパーサラリーマン”と呼ばれる男が語る、コミュニティの役割・可能生~』。

 

スーパーサラリーマンこと、ベストセラーに『「結果出す人」はノートに何を書いているのか』を持つ美咲栄一郎先生をお招きし、講演して頂きました。

 

 

先生がスーパーサラリーマンと呼ばれる所以。それは花王の一社員でありながら、「築地朝食会」「山の手の会UNDERGROUND」「ひみつの学校」などの社外での勉強会を主催することによって生まれた幅広い人脈を持っている為です。

 

 

多くの社外活動を行っている美崎先生が考えるコミュニティの可能性とは何か、前半は山の手の会や本を出版するきっかけを踏まえた美崎先生のトークライブ、後半は質疑応答を兼ねた九州経済調査会の岡本さんとパナソニックの段野さんのお二人とのパネルディスカッション形式でお話して頂きました。

 

 

まずは、生徒さんが自分のことをどれくらい知っているかわからないということで、先生の方から自己紹介がありました。花王に勤務しながら、講演を色々しており、講演をするようになったきっかけはリクルートエージェントで話した女性向けの講演が好評だったことから、依頼を受けるようになったとのこと。

 

 

 

そして話は人気のある女性のちょっとしたテクニックへと移っていきます。女性参加者は興味津々。男性は納得といった様子。そう。今回の授業、コミュニティの話に限らず、内容盛り沢山です。

 

 

そこで授業内容のいくつかをトピックに分けて紹介したいと思います。

 

 

●自分がやりたい事をやる

九州在住の私達は初めて聞く方もいると思いますが、山の手の会は山の手線全29駅で行われた美崎先生主催の勉強会です。社会人がしゃべれる場を作りたいという思いから始まり、29駅の終着駅上野では先生の大好きなB’zのライブ形式で行われたそうです。

 

ライブ形式って?上野駅にはダフ屋があり、グッズ販売もしたそうです。山の手の会が終了すると、次はUNDER GROUND。自分がベストセラー作家になるべく技を盗むために、ベストセラー作家を招いて行った勉強会。地下組織をイメージしテロっぽくいつどこでやるかも非公開。遊び心満載!非公開って所にまた興味がそそられます。

 

みなさん気がつきましたか?毎月のべ150人を集める美崎先生、先生は勉強会で規模や集客を意識せずに、自分がやりたい事、楽しいと思う事、興味がある事をやっているそうです。これが主催者のメリットであり、主催者も楽しいと思う内容だからこそ、人が集まってくるのかもしれません。

 

 

●人と人との繋がり

勉強会は自分がきっかけとなって人と人との繋がりになればいい、コミュニティを作りたいと言われていました。その思いから、先生主催の会では1時間前から会場を開け、早く来た人同士が名刺交換できるようにしています。勉強会に参加するメリットは人と繋がれるということです。

 

 

●仕事はその人と会っているか会ってないかが重要!

先生の人との繋がりは仕事においても徹底されています。本を出版される際、本を作ってくださる工場の方にも可能な限り必ず会いにいくそうです。確かに、一度会っておくと親近感が湧く。そして仕事をする際、お客様や相手の顔が意識できると仕事に対するモチベーションもより一層高まりますね。

 

 

●限界をとっぱらえ

先程も少しお話しましたが、先生はB’zファンで、本にもB’zの歌詞を引用されている程。『限界をとっぱらえ』は大好きなUltra Soulのテーマでもあります。活動的な美崎先生にも自分の中での限界があったそうです。サラリーマンは本を出版できないということ。そこで先生は自分の会のVIP席に出版者編集長を呼んで自分の話を聞かせたそうです。この行動力圧倒されます。私達が感じている限界・・・自分の中で決めているだけなのかもしれません。

 

 

●目標設定の仕方 ~自分ができる事を目標にする~

コミュニティで出会った保険のセールスマンの目標。『靴の紐を結ぶ事』。意外な答え。契約を取るなどの目標は相手が存在します。相手がいることによって強要してしまう。だから、自分が出来ることを目標にする。なるほど。新しい視点や情報が入ってくるのもコミュニティの醍醐味です。

 

 

次はパネルディスカッションです。生徒の皆さんからの質問が飛び交います。

 

 

 

 

まずは、多数あった勉強会に関する質問をご紹介したいと思います。

 

●どうやって主催すればいいの?

初めは数人で女子会のような会を定期的に開催し、継続するのがいいかと思います。会を大きくしていくには次の会の日程を決めておくこと。今回の会に参加ができない方でも、次の日程を決めておくことで、次の会の日程が紹介でき、次回は参加できるという可能性があります。

 

 

●集客のポイントは?

自分がやりたい事の為にやっているので、集客に意識を当てません。僕がやりたい事は人と人に繋がりを持ってもらうこと。規模は、関係ありません。何をやりたいのかを明確にすることが重要です。

 

 

●会を飽きさせないコツは?

人の流れが停滞するとつまらなくなる為、メンバー構成を常連の方が1/3、時々来る方が1/3、新規の方が1/3になるよう意識的に調整しています。そしてテーマに関しては、少しずつ変えて変化をつける。会場も同じで3回に1回は変えるなどの工夫をしてみるのもいいかもしれません。

 

 

 

 

そして同様に美崎先生に対する質問も多く寄せられました。ここでは3つ紹介します。

 

 

 

 

●同じ著者とは思わないような、複数のテーマで本を手がけるのはなぜか?

本も自分の興味があることしか書きません。自分がやってきたスキルやテクニックを伝え、アクションがしやすいものを書いています。書店の棚は同じ著者で同じテーマの場合、片方の本が下げられます。その為、同じテーマの本の依頼は受けないようにしています。

 

 

●講演や出版物で収入が得られるのに、二足のわらじを履くのはなぜか?

アタックやファインフィットを知らない人はいません。会社という枠によってできることもあります。

 

 

●将来は?

子供の頃のやりたいこと。子供は大人になったらできるようになると思っています。しかしながら、実際にはできていないことがあります。子供達に大人が活躍し、輝いている姿を見せていきたいと思います。

 

 

 

 

笑いの絶えない授業も終了。授業後は早速皆さん名刺交換をされていました。今日のこの授業でも皆さん繋がっています。学んだことをすぐに行動に移す姿勢が素敵ですね。最後になりましたが、美崎先生が伝えてくれたコミュニティの役割と可能性、それは人と人とが繋がることです。その繋がりを通して、情報や新しい視点が入ってきます。このテンジン大学も人と人との繋がりの場になればいいなと思います。

 

 

(ボランティアスタッフ 金子ゆかり)