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レポート日記

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天神の屋上で絶体絶命!?あなたは生き残れるか!

開催日:2015年03月28日

通常授業

ウー。

サイレンがなりました。

 

 

天神で災害に遭った!

あなたは、どうする?!

 

 

ということで始まりました。

 

ミッションをクリアして、天神の屋上から脱出せよ。

 

ミッションは

非常時における応急処置、食事(火起こし)、睡眠

の3つ。

 

まずは、3つのミッションをクリアするために必要だと思うものをグループ1回30秒で3個選び、

それを五順し、15個の道具を揃えました。

 

 

 

 

食事、という言葉に反応した参加者の皆さんは

食料、水第一で選択していました。

 

あれれ、水は2グループしかもらえないみたいですよ・・・。

 

それぞれのグループは種々さまざまな道具たちを揃えていました。

 

 

応急処置にて。

制限時間5分間で腕から流血する仲間を助けるミッションです。

 

ラップで手を保護しているグループもあれば、

流血箇所より心臓に近い部分をネクタイや布とテープで締め付けるグループもありました。

 

5分間では、なかなか難しいですね・・・

 

 

最終的に、こんな風になりました。

 

 

 

 

では、正解発表!

なんと救命のプロ、消防士の方より伝授していただきました。

今回のような場合は、直接圧迫止血が一番有効だそうです。

怪我をした部分を心臓より高い位置に置き、

流血箇所に直接圧力をかけて止血する方法です。

                                                                      

 

 

 

もちろん、傷口に直接触れては不衛生ですので、

感染症を防ぐためにビニールや布などで手を覆う必要があります。

直接圧迫止血法だけでは不十分である場合、

脇下を手で押さえます。

関節を利用した関節止血法も有効です。

しかし、これは上級者向け。

みなさん、まずは直接圧迫止血法をマスターしましょう!

また、声かけはとても大事!

けが人への励ましは忘れずにしましょう。

 

 

火起こしにて。

持っている道具を利用して

火をおこすというミッションです。

 

みなさん、グループで協力して火起こしを行っていましたよ。

 

 

 

 

あるグループはガム銀紙と電池

また、ファイヤースターターという道具を使って

火花を散らすグループもありました。

ガスなしライターを使っているグループもありました。

 

ファイヤースターターを使ったグループは

着火に成功しました!

 

 

 

 

マグネシウムに火花を移し、

さらにその火花をティッシュや新聞紙に移すことによって

火起こしを成功させていました。

 

 

そう、火花を散らしたからと言って

火は起こせないんですね。

火花を火種にする道具、

火種を火にする道具

があって、火起こしは成り立ちます。

知っているのと知らないのでは

いざというときに大きな違いになりますね。

 

あと、ファイヤースターターの使い方を間違っていましたね。笑

ライターと同じように親指を使って火花を散らします。

見たことない方は、ぜひ調べてみてください。

 

 

このあと、非常食をいただきました。

(時間の関係上、ケトルを使いました)

意外とおいしかったです(笑)

普段食べるお菓子の保存食バージョンなんかもあって

おもしろかったです。

 

 

 

 

最初の道具選びで

水をゲットできなかったグループがありましたが、

グループ間で交渉して

水を手に入れたみたいですよ。

 

 

さて、睡眠にて。

なんのヒントもなく、

道具を渡してテントを立ててもらいました。

 

 

が、しかし。

ぜんぜん立ちませんでしたね(:_;)

 

このテントは

緊張(テンション)を利用して組み立てるもので、

こんな形になります。

 

 

 

 

一回組み立ててみると

他のテントにも応用できるそうです。

何も知らない状況からは

道具があっても使えない。

悲しいですね・・・。

 

みなさんも、一度組み立てる経験をした方がよいかもしれないですね。

 

寝る場所は確保できました。

あとは暖をとらなければいけません・・・。

 

新聞紙が活躍します。

骨折時の応急措置とは違い

新聞に空気が入るようにぐしゃぐしゃにします。

このことによって、空気の層が非常に暖かくなります。

これは、想像以上に暖かいですよ。

覚えておくとよい知識だと思います^^

 

 

最後に屋内に入って今日の授業の共有をしました。

保存食を蓄えておくこと、

道具の目的外使用が重要であること

などなど

 

いろいろ出てきました。

 

 

今回、防災ということを隠して(少し隠しきれていなかったのですが笑)

行ったこの授業。

きっと参加したほとんどの人が“防災”の意識を持ち帰ったでしょう。

 

 

知っていると知らないでは大違い!

これからも日常的に防災を意識して

非常時に強い人になりましょう!

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 峰 萌絵)


 

【今回の授業のコーディネーター】

下野弘樹 まちとひとの未来の発明家/Future Studio 大名+代表

 

  東京でNPO支援のベンチャー企業を経て2011年より福岡でフリーランスとして独立。「まちとひとの未来の発明」をテーマに、ある時はプランニング・ディレクターとして、ワークショップのファシリテーターとして、教育系社団法人の理事として、など複数の肩書きで活動。 天神のオフィスビルにて多分野の若い世代が集まるクリエイティブな活動拠点「Future Studio 大名+」を運営しながら、多彩な引き出しとつながりを活かして企業やまちの課題に対して新しい視点から創造的なアイデアを発想して、小さく生んで大きく育てていく。

 


 

【今回の先生】 天野 英樹  株式会社イーリアス 代表取締役

 

  旅行系広告代理店を経て独立。現在はコミュニケーションを軸に観光振興やまちづくりのワークショップデザインを行ったり、様々な事業やプロジェクトのコーディネートをしている。防災に関しては阪神淡路大震災での体験を元につくられたリスクマネジメントツール「クロスロード」を九州で普及させたり、行政の防災危機管理の研修講師なども務める。アウトドア好きで家族でよく出かける。ドラムサークル主催。

 


 

【今回の教室】 天神パークビル屋上

 

 

昭和通り沿いにある10階建てオフィスビル。1階にテンジン大学の学食であるエントランスカフェがあり、天神で働く人々が訪れる場となっている。「コレクティブオフィス」というテーマで運営され、様々な設備に加えて、セミナーやもちつき大会など多様なイベントが開催されるビル。その最大の特徴は屋上で、エントランスカフェの利用者やビルの入居者が自由に出入りできるウッドデッキスペースは、空が広がる開放的なスペース。奥では菜園やペットボトルでイネを育てる「たのしイネ」プロジェクトの緑が広がり、まさにパーク(公園)と呼べるビルとなっている。

住所 : 福岡市中央区大名2-8-18