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レポート日記

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ファッションへと進化した文具の世界 ~ペンとの相性占い編~

開催日:2015年11月28日

通常授業

文房具の新しい側面について知ってもらいたいということで企画された今回の授業。

アットホームなスペースでリラックスした雰囲気の中、始まりました。

 

まずは自己紹介。

 

 

 

 

3人ずつのグループに分かれて

今回授業に参加した理由をお互いに話します。

思った以上に文具への熱い想いを持った方が多く

非常に盛り上がっていました。

 

次に先生の紹介。

 

 

 

商業高校に通っていたとき、テストは万年筆しか使ってはいけないという、

ちょこっと変わったルールがあったそうです。

色々なものを試していくうちに文房具に魅了されたそうです。

現在では、お酒を飲みながら文具について語る文具ナイトを企画されています。

高校のルールから文具ナイトに・・・

人生何が起こるかわからないですね!笑

 

 

さて、続いて文房具の魅力について、先生から教わります。

ボールペンのインクについて、みなさんはどのぐらいご存知ですか?

水性、ゲル、油性がありますよね。

インクのもちが油性は5年、ゲルは2年ということで、

今までは油性が多く使われてきました。

しかし最近では水性インク+ゲルといったものや、

新油性インクと先生が呼んでいる、

ゲルと油性の間のインクが出てきているそうです!

 

なぜ新油性インクと先生が呼んでいるかというと、

企業さんによって配合が違えば、呼び方も違うそうで、

先生は統一してこのように呼んでいるそうです。

 

 

 

「『ボールペンというのは最も身近にある精密機器である』ということを覚えて帰ってほしいなと思います。」

とおっしゃった先生。

ボールペンの芯と、芯が出てくる穴の大きさや位置などで使い心地が異なってきます。

小さくて、当たり前に見ていて気付かないけど、

ボールペンの小さなボールやバネ、などなど。

精度の高さも考えると100円+税で買えるなんて信じられないぐらい

日本のボールペンは高い技術が詰め込まれています。

 

日本の技術、恐るべし。

他にも、極細ペンを率先して作っているのは日本なんだとか。

漢字を使う中国や韓国の方などは日本の細いペンを好んで買っていかれるみたいですよ。

画数の多い字を書くとき、ペン先が太いと字が潰れて悲しくなりますもんね!

 

欧米には必要ないのか、伝わらない細いペンの良さ・・・

アジアにどんどん広まってくれるとうれしいですね!

 

 

文房具の魅力を知った次はボールペンあてゲームをしました。

これ、難易度高すぎた・・・!笑

4種類のボールペンから、書き味のみで先生が選んだ「アクロボール」という種類のボールペンをこたえるというもの。

もちろん、ペンの中身は見えません。

 

 

 

 

みなさん大苦戦・・・!!

私もやってみましたが・・・

違いはわかるんだけど

これがあれだったような?あれがこっち?うん?!

と、感覚がごちゃごちゃになりました。

 

 

15分ほど悩んだ後、

一斉に答えを出してもらいました。

なんと、4つの選択肢にバランスよくわかりました!

そして、正解者はわずか2名!笑

(私も例外なく外れました。泣)

 

 

なんとなく銘柄で買ってしまうボールペンですが、

実は特徴が異なっているけれど、

名前が伏せられたらよくわからなくなってしまいます。

試しに書いてみて、

銘柄に左右されずに自分に合ったペンを見つけてほしいとのことでした。

 

ちなみに試し書きには「永」という文字がお勧めだそう。

ぐるぐると線を描くのは、どのペンでも比較的インクが出やすく、

差が比べられないそうです!

「永」をたくさん書きましょう!笑

 

 

最後に、文房具占いをしました。

 

 

 

 

「同じメーカーで揃えている当たり、几帳面な方なのかな?」

「ペンから見て、流行に乗りたいタイプなのかも!」

などなど。

文房具のこだわりから、

性格が見える、かも?!

 

ちょっと時間が足りず、あまり深くできませんでしたが、

今後また先生とお話しする機会があれば

やってみたいですね。

 

ペンケースの中身を見てみると

その人の性格が見えるという視点は今まであるようでなかったもの。

今後、こっそりのぞいてみたくなりました。

 

 

最近はデジタル化が進み、なかなか触れる機会が減ってきている文房具。

でも、手書きだから伝わる想いがあったりするのかな、なんて思いながら

授業を一緒に楽しませていただきました。

 

身近な精密機器に想いを馳せながら

自分にぴったりな文房具を見つけていきたいですね。

 

 

 

(ボランティアスタッフ 峰 萌絵)


 

 

【今回の授業のコーディネーター】

 

下野 弘樹 まちとひとの未来の発明家/Future Studio大名+代表

 

東京でNPO支援のベンチャー企業を経て2011年より福岡でフリーランスとして独立。「まちとひとの未来の発明」をテーマに、ある時はプランニング・ディレクターとして、ワークショップのファシリテーターとして、教育系社団法人の理事として、など複数の肩書きで活動。 天神のオフィスビルにて多分野の若い世代が集まるクリエイティブな活動拠点「Future Studio 大名+」を運営しながら、多彩な引き出しとつながりを活かして企業やまちの課題に対して新しい視点から創造的なアイデアを発想して、小さく生んで大きく育てていく。

 

 


 

 

【今回の先生】 中村 ふみ江 雑貨館 インキューブ 営業部シニアチーフ

 

長崎県佐世保市出身。雑貨の専門学校入学と同時に福岡へ。 家具メーカーでモノづくりを学んだあと、インキューブへ入社。久留米店立上げ、天神店リニューアルなどを手掛け、現在は東京と北九州にある小型店舗への売り場アドバイスを行う。家具職人として働いていたこともあり、モノゴトを突き詰めていく職人気質の一面も。文房具を担当したことをきかっけに、知識を深めていく。 「もっと文具をみんなに楽しんでほしい」と、飲食しながら文具の知識を広げていく「文具ナイト」も主催している。出会った人をトリコにする笑顔と話術で、テレビ・雑誌・ラジオなどメディアへの出演多数。西日本新聞社が運営する[fanfun福岡]にて、月に2回文房具コラムを担当している。

 

 


 

 

【今回の教室】 books project

 

福岡の警固にあるレンタルスペース。情報に「ふれる」「さわる」「つかまえる」「きがえる」、一冊の本を手にとるように、気軽に情報と遊べるというテーマの場所。デザインに特徴があるインテリアが多く、それだけでもギャラリーのような空間となっている。 そこでは、クリエイターの個展、特色ある商品を取り揃えた限定ショップ、期間限定のカフェ、など様々な使われ方がされていて、最近では写真・カメラ好きが集まり、写真を撮りに行ったり展示も行うサークル活動「写スんです。」も始まっている。

住所 : 福岡市中央区警固1-15-51 la casa de orto 302