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レポート日記

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屋台をプロモート。~裏も表も一日密着取材~

開催日:2016年01月23日

通常授業

みなさんは、最近屋台に行きましたか?

私はというと、だいぶ前に1度だけ…。そんな私のような方も多いのではないでしょうか。

 

そこで今回は、屋台のことをもっと知って、動画を作ってプロモーションしようという授業でしたが、

まさかの大寒波直撃のため今回撮影をするはずだった屋台が休業。

残念ながら動画づくりは中止となり、絵コンテ制作までとなってしまいました。

 

 

授業スタート

まずは、みなさんがどれくらい屋台の事を知っているか、屋台検定に回答してもらいました。

福岡市内の屋台の数、常連客の固定席、屋台本体の価格など。答え合わせは後ほど。

 

 

 

 

本日の先生の紹介

今回、屋台についてお話をして下さるのは昭和39年創業の屋台「忠助」の店主、白石幸生さん。

白石さんは「福岡市移動飲食業組合」の副組合長としても

屋台文化の存続・活性化のために熱心に活動されています。

 

 

 

 

ここからは福岡県青年の翼(グローバルウィング)まちづくり班のメンバーのお2人を聞き手に迎え、

白石さんに屋台の事を伺っていきます。

 

※福岡県青年の翼(グローバルウィング)について

郷土福岡発展のために活躍する青年リーダー、ボランティアリーダーとなることを目的とし、

様々な活動を行っている団体。

今回の授業は彼らと一緒に企画。

そのきっかけは、彼らが海外研修でタイの首都、バンコクを訪れた際のこと。

日本に比べインフラが整っていないなど後進的な部分があるにもかかわらず、世界でも有数の観光都市であるバンコク。

その魅力のひとつには、活気あるストリートに並ぶ露店や屋台の要素があるのではと考えると、

バンコクと福岡の共通点が見えてきました。

 

そう、福岡にも屋台がある!

しかし、福岡に住んでいても屋台にはあまり行かない人が多いのが現状。

そこで、屋台に行きたくなるような動画を作ってプロモーションしようとなったのです。

 

 

 

 

屋台の歴史

屋台のはじまりは戦後の昭和20年頃。

昭和40年頃のピーク時には福岡の屋台は400軒を超えるまでに成長。

しかし、その後食品衛生法や道路交通法などの規制の波を受け、存続の危機に。

 

しかし、2013年に「福岡市屋台基本条例」が制定されたことで規制から一転、

屋台営業者、利用者がお互いにルールを守ることを条件に福岡市も屋台の存続をサポート。

現在では地元の人のみならず、外国人観光客で日々賑わっている。

 

 

白石さんと屋台

白石さんが屋台を始めたきっかけは結婚。

奥さんの実家が屋台を営業していて、結婚を機に脱サラして屋台の道へ。

会社勤めとは違い、仕込みや深夜までの営業など大変なことも多い屋台の仕事。

それでも屋台での営業にこだわるのは、

あの限られた空間だからこそお客さんに細やかな気配りができるからだそう。

 

そんな屋台を50年後の福岡のまちにも残せるような店づくりをしていきたいと白石さんは熱く語って下さいました。

 

参加者からの質問&屋台検定の答え合わせ

★子連れはOK?-大歓迎!!

★「忠助」おすすめメニュー-注文が入ってから包んで焼く餃子

★現在の福岡市内の屋台の数-121件

(ちなみに天神60件、全国330件なので、日本の屋台の3割が福岡に!!)

★衛生面は大丈夫?-屋台で提供する食品は直前に火を通すというルールがある為、これまで食中毒はゼロ!

★屋台本体の価格-200万円!のれんだけでも8万円!

★常連客の固定席はどこ?-「忠助」では白石さんが立っている右隅。

この席は常連さんから事前に予約が入ることもあるそう。みなさんも隅の席には座らないようご注意を!

 

 

 

 

絵コンテづくり

グループごとに簡単に自己紹介をした後、早速絵コンテづくりスタート。

今回は天候不良で動画撮影ができないので、その代わりに事前につくった動画を見て、イメージを膨らませます。

 

 

 

 

その後、動画で伝えたいアイディアを出し、

最終的にまとめたものを絵コンテに落とし込んでいきます。

参加者のみなさんの中にはよく屋台に行く人もいれば、

友達に誘われたら行く人、全く行ったことがない人と様々で、

それぞれの視点からのアイディアが出ていました。

 

 

 

 

絵コンテプレゼン

各グループとも屋台は入りにくいというハードルを下げるような作品が多く、

のれんをくぐればいつでも温かく迎えてくれる大将とおいしい料理、

そして、狭い空間だからこそ生まれるお客さん同士の出会いなど、

ぜひ屋台に行ってみたいと背中を押してくれるものばかりでした。

 

 

 

 

今回は悪天候の為、動画でのプロモーションを実現することはできませんでしたが、

今日の授業に参加したみなさん一人一人がまわりの方に屋台の魅力を伝えてくれることでしょう。

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 瀬﨑 麻美)

 


 

 

【今回のコーディネーター】青柳 雄太 読売新聞西部本社

 

1986年兵庫県尼崎生まれ。転勤族で長野県松本市・佐賀県佐賀市と移動し、大学より福岡へ。新聞社の広告局に所属し、新聞紙面を活用した広告提案を行う営業職。高校時代に学んだ倫理科目で哲学に出会い、大学は国際文化学部に進路を決め比較文化研究などに取り組む。卒論は三木清の「人生論ノート」が題材。授業企画統括の補佐役を務め、仕事やテンジン大学の活動を通じて、文化・歴史・アートを広め、社会問題への解決に努めようと奮闘中。(photo by Youhei Wakamatsu)

 

 


 

 

【今回の先生】白石 幸生 福岡市移動飲食業組合 副組合長 屋台「忠助」店主

 

昭和39年創業の屋台「忠助」の大将、白石幸生氏。「福岡市移動飲食業組合」の副組合長として屋台文化の存続・活性化にむけて熱心に取り組む。今回は「屋台文化の活性化のためなら一肌脱ぐばい!」と屋台の大将らしい男気で、舞台を屋台から演台に変え、熱き屋台の人情物語を披露する。また白石氏が店主を勤める屋台「忠助」に行かれた際、是非ご賞味いただきたいのは、注文を受けるごとに包み焼きあげる餃子。にんにく・豚肉・ニラ・たまねぎをバランスよく配合した餡は、焼き上げたあともほどよく野菜の食感が残りビールが進む一品だ。

 

 


 

 

【今回の教室】 赤煉瓦文化館

 

明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物。福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供している。国の重要文化財。

住所 : 福岡市中央区天神1-15-30

 

※駐車場・駐輪場がありません。公共交通機関を利用するか、近くのパーキング・駐輪場をご利用ください。