フクオカテンジン大学

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レポート日記

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企画をやったことがない人でも企画できちゃうワークショップ

開催日:2016年03月26日

通常授業

みなさんは「企画」したことがありますか?

 

 

【企画とは】

実現すべき物事の内容を考え,その実現に向けての計画を立てること。

立案すること。また,その計画や案。 (三省堂 大辞林より)

 

 

これを見ると「企画」ってなんか難しく感じてしまいますよね。

 

 

でも、よーく考えると仕事だけではなくて同僚との楽しい打ち上げも、

桜の下でのお花見もみんな「企画」なんです!

 

 

「ハイ、それなら私もやったことあります!」っていう人はいませんか??

「やってみたいけど…」というそこのあなた!!

今回の授業はそんな「企画」についてのワークショップです。

 

 

2010年に開校したテンジン大学の300を超える授業のほとんどが、ボランティアスタッフが企画したものです。

しかもそのスタッフの多くが「企画」初体験ですが、自身の友人や知人ではない、

まだ会ったこともない人へ参加してもらうのがテンジン大学の授業企画なのです。

 

 

そんなテンジン大学の裏側を知り、さらには自分なりの授業を企画をしちゃおう!というなんとも贅沢な授業でした!

 

 

 

 

今回の先生は私と同級生、現役大学生の峰萌絵さん。

テンジン大学では理事を務め、更には授業スタッフ・コーディネーターとして活躍する彼女ですが、

普段とは違う「先生」という立ち位置に授業前は少し緊張気味…でしたが、授業が始まると一転!

 

 

干潟でのカブトガニの授業やソフトバンクホークスとのコラボレート授業など、

自身の経験をふまえて「企画」についてアツく話して下さいました!

 

 

 

 

はじめはアイスブレイク。

自己紹介に加えて自分の「企画力」を10点満点で評価して発表していきます。

 

 

頭を悩ませる参加者の皆さん。それもそのはず、自分の「企画力」とか考えたことはないはず!

そして本授業のコーディネーターの岩永さんが点数を聞いていくと、なんと5点以下の人がほとんど…。

みなさんの謙虚さ(?)が点数に表れてしまっています!

 

 

アイスブレイクでグループのメンバーとも打ち解け、授業は進んでいきます。

ここで岩永さんは企画に重要な3つの要素を提示しました。

 

 

「アイデア」「情報力」「調整力」

 

 

さあ、この3要素の重要度を比率にして考えていきます。

どれが企画において重要なのか。これもみなさん悩んでいます。

 

 

そんな中、峰さんの比率はこちら。

「アイデア」:「情報力」:「調整力」 = 「1」:「3」:「6」

 

 

「調整力」の割合が圧倒的に大きいですよね。

峰さんはソフトバンクホークスとのコラボレート授業のとき、

日程の決定などのやりとりや授業までの段取りがうまくいかなかったという経験をしました。

 

 

テンジン大学で企画にチャレンジして初めて段取りの重要性、つまり「調整力」の重要さがわかったそうです!

 

 

 

 

 

 

ここでテンジン大学の企画の裏側へと話は進んでいきます。

 

 

テンジン大学の企画は「○○したい!」という単純なアイデアを、

スタッフが集まる「谷口ゼミ」(テンジン大学スタッフ限定の勉強会)に持ち込み、

様々なアドバイスを取り入れて形を作っていきます。

 

 

この「谷口ゼミ」は「やりたいことを形にする場所」だと峰さんは言います。

ここで練りに練られた企画がテンジン大学の授業としてみなさんのもとへ届くのです。

 

 

そして、峰さんが授業企画をする上で、重要なポイントとしているのは「最終的なゴールは何か?」ということ。

 

 

昨年、峰さんが企画した今津干潟で行われたカブトガニの授業は、

絶滅危惧種といわれるカブトガニについて学び、触れ合うという企画でした。

しかし、最後に「都市のごみが干潟に流れ着いている」という事実を提示しました。

これが授業を通して峰さんが伝えたかった「最終的なゴール」なのです。

 

 

また、「難関ダンジョンでカブトガニを探せ!」の授業タイトルからわかるように、

あえて「最終的なゴール」を伏せるといった工夫もしたそうです。

峰さんの企画への思いや工夫にみなさん興味深々で、ノートにメモをする人も多く見受けられました。

 

 

 

 

 

 

さあ、いよいよ企画に挑戦です。

ワークシートに沿って自分の企画を練っていきます。私もみなさんと同じように悩みながらもペンを走らせます。

 

 

「思いつかない…」

 

「良いタイトルが浮かばない…」

 

 

そんな声があちらこちらから上がる悪戦苦闘のシンキングタイムでしたが、無事に書き終え、発表タイム!

考えに考え抜いた自信作を全員の前で披露していきます。

 

 

 

 

 

たくさんの方が挙手をして発表して下さいました!

企画を通して仕事をよりよいものにしたいという気持ちや、

メジャーな競技を広めたい、テンジン大学に取り入れたいといった、

みなさんの個性や企画を通して伝えたい思いが感じられました!

 

 

「企画」はアイデアがすべてではないということを感じて頂けたのではないでしょうか。

発表して下さったみなさんありがとうございました!

 

 

最後に、岩永さんからタイトルで迷っている人は「本の腰巻(帯)」を見て!とのアドバイスがありました!

 

 

「なるほど!」

 

 

みなさんと同じく私も思わずメモ(ネタ)帳にメモをしました。

私は昔のドラマやバラエティー番組が好きなので、そのタイトルを捩ったりすることはありましたが、本の腰巻とは!

 

 

授業では他にも様々な工夫が紹介され、

私も学生のみなさんと同じように「企画」の勉強をさせていただいた気分でした。

 

 

 

 

 

最後に記念撮影。

皆さんの「企画」が、職場で、趣味の場で、そしてテンジン大学で実現するのを楽しみにしていますね!

 

 

(ボランティアスタッフ 秋元 優介)

 

 

 


 

 

【今回の授業のコーディネーター】

岩永真一 福岡テンジン大学学長

 

2009年に独立したのをキッカケに福岡市共働事業提案制度に「福岡テンジン大学」を提案、2010年9月に福岡テンジン大学として開校し学長も務める。学長としての顔以外にも、集客・販売促進の広告プロデュース、九州大学非常勤講師や小中学校での講師、男女共同参画やまちづくり・地域づくりでの講師、ファシリテーターなどを行っている。2012年から福岡市総合計画審議会委員、2013年4月より北九州市立大学の特任教員も務める。

 

 


 

 

【今回の先生】

峰 萌絵 現役大学生

 

九州大学21世紀プログラム所属の現役大学生。大学入学直前にgreenbirdに参加したことによりテンジン大学の存在を知り、2014年5月からテンジン大学のインターン生として活動中。様々な社会問題に興味があり、特に労働に関する問題に関心があり現在勉強中です。盛り上げるのが得意なので、盛り上げ役は任せてください!!

 

 


 

 

【今回の教室】 赤煉瓦文化館

 

明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物。福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供している。国の重要文化財。

住所 : 福岡市中央区天神1-15-30

 

※駐車場・駐輪場がありません。公共交通機関を利用するか、近くのパーキング・駐輪場をご利用ください。