授業レポート

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チンパンジーのパンヤ先生に教わる、健康的な食生活。(ローフード)

チンパンジーのパンヤ先生に教わる、健康的な食生活。(ローフード)

2017年5月27日(土)

いきものがかりシリーズ第5段!
今回の教室は何度かお世話になっている福岡市動物園のチンパンジー舎で開催されました。

 

 

 

 

まず、授業冒頭には残念なお知らせが・・・
今回チンパンジーの先生としてパンヤくんが登場する予定でしたが、そのパンヤくんが前日にまさかの急死・・・
予定を一部変更し、授業の冒頭に献花と黙祷の時間を設けました。
突然の悲しいお知らせに動揺を隠せませんでしたがパンヤくんへの追悼を込め、授業をそのまま続行する運びとなりました。

 

 

 

 

気持ちを切り替えて・・・
チンパンジーの飼育員、片原さんにチンパンジーのごはんについて教えてもらいました。

チンパンジーのごはんは主に果物や緑の野菜が中心です。果物や野菜はできるだけ旬のものを数多く与え、様々な栄養素を摂れるように工夫が施されています。同じものが続いたり、小さくカットしすぎても食べなくなるので時々内容を変えたり、大きさを工夫しながらどうすればまんべんなく食べてくれるか創意工夫をしているそうです。

チンパンジーは果物が大好きなので野菜と同時に与えると緑の野菜は食べ残してしまうそう。普段の朝ごはん時には先に緑の野菜をあげてそのあとデザート代わりに果物をあげるそうです。食べ物の選り好みをするなんてなんだか人間みたいですね。

冬場には身体を温める効果のある白ネギを与えるようにしたら風邪予防ができるようになったそうです。チンパンジーも自然と気温が高くなってくるとネギを食べなくなり、夏は身体を冷やすトマトなどの野菜を好んで食べるのだとか!

誰が教えたわけでもないのに、季節に合わせて自分の身体に必要なものを食べ分けることができるチンパンジーの賢さには驚きます。人間の私たちも真似したいものです。

ごはんの準備ひとつとっても飼育員さんたちの涙ぐましい日々の努力がうかがい知れますね。

 

 

 

 

そんな大切なごはんの準備を今回は特別に体験させていただきました。
通常は入れないバックヤードからチンパンジーの屋外展示場へ。
貴重な体験ができるとあって、大人も子供も目をキラキラさせながら楽しそうにあちこちにごはんを準備しました。

 

 

 

 

みなさんが退場してからチンパンジーを放飼場に放すといつもと様子が違うからか少し警戒しキョロキョロ。なかなか食べてくれません。
どれから食べるだろう?キウイかな?トマトかな?
なんて言いながらワクワクして見つめているとキウイを手にキープしたままミニトマトをパクリ。どっと歓声があがりました。
野生ではないからか想像以上にゆったりとした様子でごはんを物色しているチンパンジーの姿にみなさん驚かれていました。

 

 

 

 

ここでみなさんに質問。
「チンパンジーとヒトのDNAの違いは何%だと思いますか?」
「正解は1~4%!」
え~たったのそれだけ!?
96~99%は同じということになります。

これだけDNAが近いということは罹る病気も似ているのだとか。

チンパンジーについて学んだあとは、“テン大学生VSチンパンジー健康度対決!”
健康チェックシートの該当する欄に印をつけていきます。

「成績発表~!」
ちなみにチンパンジーは15点満点。
点数のよかった順に手を挙げてもらいます。
一番成績がよかったのは今回もう一人の先生、ローフードのワークショップなどで活躍されている宮村先生!さすがです!

そして一番成績が悪かったのは・・・まさかのテン大スタッフOさん!
これを機に食生活改善を宣言されていましたよ。
今回結果が悪かった場合でも、15点満点に近づけるよう日々の健康バロメーターとしてこのチェックシートを活用できそうです。

 

 

 

 

人間とチンパンジーがいかに似ているかわかったところで、じつはチンパンジーの食事をヒントに作られたという『ローフード』について宮村先生から詳しく教えてもらいました。

最近よく聞く『ローフード』とはいったいどういう食事法を言うのでしょうか?
ローとはローカロリーではなくRaw(生の)Food(食べ物)をいいます。
加熱は48度以下までそれ以上加熱すると失われる栄養素が多くなるのだとか。
身体に良いとされているオメガ3と呼ばれる油やスーパーフードでさえも火を通しすぎると酸化してしまうので結果身体にはよくないものになってしまいます。

酵素の種類には食物を消化するときに使われる「消化酵素」と身体を動かしたり、毒素排出や免疫向上などの生命活動に欠かせない「代謝酵素」というものがあります。
この二つの酵素はもともと体内でつくられるのですが、酵素を含まない加工食品を多く摂りすぎると消化酵素が多く使われ、代謝酵素が減り、吹き出物ができたり、便秘になるなど不調の原因になります。

食物酵素を多く含むローフードを食べることで消化酵素が少なくて済み、結果代謝酵素がたくさん使われ体調が整うのだそうです。

宮村先生も、転職を機にスムージーやローフードを食べるようになり、みるみる体調がよくなったことが食を見直すきっかけになったのだそうです。
便秘やむくみが改善され、体重が減り顔色がよくなり気持ちの浮き沈みもなくなったそう。

ローフードについて学んだところで、人間にもっともふさわしい食事はチンパンジーに学べ!ということで食生活チェックシートと体調チェックシートに記入してもらいました。
食生活の点数が良い人はやはり体調もいいことが数字ではっきりと示されていました

次に、チンパンジーが食べている材料でスムージーを作って試飲してみました。
見た目が緑色で子供ウケはどうかな?と思っていたら小さなちびっこにも大人気。
3杯もおかわりしていましたよ。

大好評だった宮村先生のスムージーレシピはこちら。
〈チンパンジースムージー〉2名分
オレンジ1個、リンゴ1個、バナナ1本、小松菜1/4~1袋、水1カップ程度

材料を適当な大きさに切り、水分が多い順にミキサーに入れ、滑らかになるまで混ぜます。作る際のコツはフルーツは熟れたものをチョイス。緑のものを1種類入れると栄養バランスの良いスムージーになるそうです。水の量はお好みの滑らかさになるように工夫してみてください。

 

 

 

 

そしてこのチンパンジースムージーを実際にチンパンジーが飲んでくれるのか実験です。
パンヤくんの代役コナツちゃんにスムージーの入った紙コップが手渡されました。
みなさんが見守る中・・・飲んだ!しかも飲み終わった紙コップをしきりに舐めている!
相当美味しかったみたいでお代わり~!とでも言いたげに紙コップをいつまでも離しません。

そのあと、ローフードでできたチョコ3種類を皆さんで試食。
見た目も可愛く、とろけるような美味しさです。
もちろんコナツちゃんにもおすそ分け。
果たして、初めてみるチョコレートを食べ物だと認識してくれるでしょうか?
宮村先生はかなりドキドキです。

緊張の中、固唾をのんで見守り続けますが全く見向きもせず。

ダメかな~という空気が流れましたが、辛抱強く待ってみると・・・
食べてくれました!
ローフードはチンパンジーに認められたのです!
健康な食生活を送るチンパンジーのコナツちゃんにお墨付きを与えてもらった瞬間でした。

 

 

 

 

いつもの集合写真は貴重なチンパンジー舎でパチリ!皆さんとてもいい笑顔です。
悲しいお知らせから始まった今回の授業でしたが、試飲・試食あり、健康チェックあり、貴重な体験ありと充実した内容で楽しんでいただけたのではないでしょうか。

これを機にローフードを上手に取り入れみんなで健康点数を上げていきましょう~!

 

(ボランティアスタッフ 光瀬 久美子)

 


 

 

 

【今回の授業のコーディネーター】

松下 由香 いぬねこカウンシル福岡 代表

 

 

 

 

長崎で生まれ、幼少期をアメリカで育つ。高校から福岡に在住。2001年に犬猫の殺処分問題を知ったのがきっかけで、ペットの社会活動を行うNPO法人に2003年から従事。NPOでは、事務局、運営管理、会計、ボランティアコーディネートなど行い、2006年から2010年まで理事に就任。2011年「いぬねこカウンシル福岡」を設立。人と犬と猫とが幸せに暮らせる福岡の街づくりを目的に活動中。福岡テンジン大学では「いきものがかりシリーズ」と題し、「人、動物、植物」など生き物みんなが住みやすい福岡の街を目指して、一人でも多くの方に自分以外の「いきもの」への興味を持ち知ってもらうことを目的とした授業をコーディネートしている。(photo by Youhei Wakamatsu)

 

 

 


 

 

 

【今回の先生】

宮村 ゆかり 栄養士・栄養教諭・調理師

 

栄養士、飲食店、Raw foodマイスター講師などの経験を経て、料理家として活動中。美味しいものが大好きだけど、健康的なものも好き!という思いで『食のハイブリッド』研究家でもある。「ミヤムの恋するcooking」主宰やローフードマイスタープレミアム認定高宮校校長として活躍中である。

 

 

パンヤくん 福岡市動物園 チンパンジー

 

大柄な体格とは裏腹に、最近流行りの草食系(?)男子。3頭の♀に囲まれて、ハーレム状態かと思いきや、いつも御機嫌伺いに気を使う毎日。

 

名前;パンヤくん(チンパンジー♂)

身長:不明

体重:61.45kg

誕生日:1976.10.01(推定)

来園:1980.03.07

 


 

【今回の教室】 福岡市動物園

 

チンパンジーのパンヤ先生に教わる、健康的な食生活。(ローフード)

 

西公園から油山に続くグリーンベルトの一翼として都心近くの南公園に位置し、深い緑に包まれた都会のオアシスとして、市民をはじめ多くの人々に憩いの場を提供している。福岡市はじめての市立動植物園は、昭和天皇御即位記念事業施設として、1928年の発議以来5年の歳月を費やし、1933年8月20日に「御大典記念・福岡市動物園」という名称で東公園に開園した。戦局悪化のため閉園となるものの、南公園に1953年「福岡市動物園」として新たに開園、現在に至る。施設の老朽化から20年かけてエリアごとにリニューアルを実施。2012年10月30日にアジア熱帯複合展示施設がOPENしている。

 

 

住所 : 福岡市中央区南公園1番1号

電話 : 092-531-1968 (総合案内所)

開園時館 : 9:00〜17:00

※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問合せください。

 

 

■福岡市動物園 WEBサイト

http://zoo.city.fukuoka.lg.jp/

 

 

■アクセスマップ

福岡県福岡市中央区南公園

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