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レポート日記

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もっとちゃんと伝えあいたい。 -会話の中の言葉以上に大切なもの-

開催日:2018年05月26日

通常授業

今回の授業を企画したコーディネーターの吉開さんは、こう思いました。

 

『 伝えたいことを一生懸命口に出しても、うまく伝わらないことがあるコミュニケーション。その原因は、言葉だけじゃないかもしれない。テンジン大学には、言葉以外を使ってコミュニケーションするスタッフがいて、その彼から、言葉だけにとらわれないコミュニケーションの大切な部分をみんなと一緒に考えたいな~ 』

 

そんなコーディネーター吉開さんの思いと、無声コミュニケーター吉田さんがタッグを組み、吉吉(よしよし)コンビにより、この授業が実現されました。

 

いよいよ、授業開始。始まりと終わりは、先生がベルで知らせます。

進行と内容は全て、先生が作成したスライドを見て、読んで、理解して行動する、スタイルです。言葉による説明は一切ありません。※助手的に吉開さんの補足があるだけです。

 

 

●アイスブレイク

この授業に参加しようと思ったことをグループで共有。

『当たり前のように行ってきたコミュニケーションの不安解決のヒントにしたいです。』

そんな話が、あちらこちらで、盛り上がっていました。

 

●コミュニケーション ワーク1 (話しやすい人、話しにくい人とは?)

 話しやすい人 ・・・ 笑顔のある人、優しい感じのする人 など

  話しにくい人 ・・・ 表情が硬い人、怖い感じのする人  など

 コミュニケーションの得意な人、苦手な人の要素に繋がっているのかも、という意見もありました。

 

★あっちゃん先生がコミュニケーションをとる方法と注意していること★

  ・言葉を発することを除いた、全ての五感を意識して使う

  ・スマホで文字を書いて伝える

  ・非言語コミュニケーションを意識する(相手の表情や仕草、自分も)

 

 

●コミュニケーション ワーク2 (筆談トーク)

 フリートークですが、筆談のため無音です。

 お互いが、質問を掛け合う内容で、朝ご飯のことや、この後の予定など会話してました。

 『会話は筆談だけど、相手の表情や仕草を気にすることで楽しく話せました。』

 という振り返りもありました。

 

 

●コミュニケーション ワーク3 (伝え方、聞き方)グループワーク

 ひとりが、お題の絵(キャラクター)を言葉で説明し、イメージを伝える。

 1:Nで質問を繰り返し、ヒントをもとに書きながらお題の絵を見つける。

 『言葉だけで説明するのは難しいですね』という気づきもありました。

 みなさんが、細部の特徴まで聞きあう、和気あいあいで本日一番の盛り上がりでした。

 

 

 

★あっちゃん先生が伝え方、聞き方で注意していること★

 ・相手がイメージできる言葉を使うと、より伝わりやすい

 ・印象や表情、話し方で伝え方が決まる(メラビアンの法則)

  ※メラビアンの法則について気になる方は、調べてみてくださいね!

 ・相手が伝えたいことをきちんと聞いてから話す

 ・会話は受け取るだけでなく話題を広げる

 ・Yes、Noで確認したいときは、クローズドクエスチョンを使うと有効

 ・内容の本質を聞きたいときは、オープンクエスチョンを意識する

  ※5W1Hを意識して掛け合うと自然と会話が盛り上がるかも?

  ※ただし、質問ばかりだと、息苦しいね!

 

●コミュニケーション ワーク4 (きちんと聞いてから話す)

 これからやってみたいことor今ハマっていることを話し手がまとめ、聞き手は最後まできちんと聞いてから、5W1Hを意識して質問する。話し手は質問に答え、聞き手はきちんと聞いてから・・・を繰り返す。

 

 身振り手振りを交え、相槌や頷きを意識しながら、何より、みなさんが笑顔で話しておられ、こちらまで笑顔になりました。

『最後まで聞くことが意外にできていない』、『テンポや間も大事』という気づきもありました。

 

 

 

最後に、あっちゃん先生から、非言語コミュニケーションと傾聴を意識することで、思いや気持ちは、今よりもっと伝わります。

[伝わったこと]が[伝えたかったこと]で、何よりも[笑顔は最強の武器です]とのこと。

 

 

参加したみなさんが、非言語コミュニケーションに気づき意識することで、これから楽しく会話できる、そんなキッカケになる時間になりました。 まる(^^)//

 

 

(ボランティアスタッフ  天尾裕作)

【今回の授業のコーディネーター】

もっとちゃんと伝えあいたい。 -会話の中の言葉以上に大切なもの-

吉開 崇人

1986年、福岡生まれ。九州大学芸術工学部卒。民間企業勤務。テンジン大学では、理事、授業局長、授業コーディネータを担当。福岡の街の本のお祭りBOOKUOKAにも参加。赤坂のけやき通りで毎年開催されている「のきさき古本市」の取り纏めを行っている。

【今回の先生】

もっとちゃんと伝えあいたい。 -会話の中の言葉以上に大切なもの-

吉田 篤史

1988年福岡市出身。生まれつき気道が成形されない「先天性喉頭閉鎖症」で、医者には一生病院を出られるかどうかわからない、と言われていた。2歳で退院し、以後は表情やジェスチャーでコミュニケーションを覚え、小学校・中学校・高校・専門学校と普通に通い、現在は民間企業で事務をしている。グリーンバード福岡に参加したのをキッカケに、抜群の非言語コミュニケーション能力と、iPadなどのツールを使いこなし、今では福岡テンジン大学で授業コーディネーターや先生を務め、自らの無声コミュニケーションの可能性を広げている。

 

■吉田篤史 facebook

http://facebook.com/atsushi.yoshida22

 

■講師実績

言葉を持たない僕がコミュニケーションに困らない理由とは (テンジン大学授業)

桜坂山ノ手荘NEWS Cafe~コミュニケーションってなんだろう?~ (西日本新聞社主催)

【今回の教室】

もっとちゃんと伝えあいたい。 -会話の中の言葉以上に大切なもの-

イムズ

1989年4月12日に天神の中心地にてオープンした商業施設。「まちの情報受発信基地」としてInter Media Stationの頭文字をとって「IMS」という名称になっており、ショッピング以外にも演劇や映画鑑賞などのホール、セミナールームなども設備、文化やスポーツが楽しめたり、学びのスクールがあったりと多様なコンテンツが揃っている。外壁のタイルは全て有田焼のタイルでできている。