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激変の時代を生きる ~筑前黒田家の古文書から見える幕末~

激変の時代を生きる ~筑前黒田家の古文書から見える幕末~

2010年10月23日(土)

【今回の先生】 天本 孝久 (筑前黒田家文書を読む会・会長)

 

【今回の教室】 赤煉瓦文化館

 

 

2010年10月23日土曜日 授業レポート

 

NHK大河ドラマ「龍馬伝」のヒットに、戦国武将ゲーム人気、歴女・・・

最近、歴史ブームがさらに過熱しています。

ここ福岡にもたくさんの史跡が残されていますが、さらに「古文書」なるものを読んで、もっと身近に歴史を感じよう!今回はそんな授業です。

 

 

会場は、昭和通り交差点に立つ、赤煉瓦文化館。まずは建物の中に入ってびっくり!滑車をはめこんだ窓に、暖炉、シャンデリア・・・明治時代のレトロな雰囲気がそのまま息づいています。

 

 

そんな素敵な会場に集まった今回の参加者は11人。

性別も年齢もお住まいも、様々な方が集まって下さいました!

 

 

今回の先生は天本孝久さん。5年前に古文書と出会ってからすっかり魅了されてしまい、仲間と一緒に筑前黒田家文書を読む会を立ち上げるほど、古文書を愛していらっしゃいます。

 

 

ちなみに、古文書とは手紙のこと。人から人へおくられた文章です。

まずは、実際に先生のお宅に届いた3通の手紙を見せて下さいました。一つは、ある企業からの画一的な印刷の暑中見舞い。もう一つは、小学校の同級生から届いた年賀状。なんど差出人の方が小学校のときに描いた、絵日記の絵がプリントされています。最後に、和紙に筆で書かれたお礼状。見事な達筆でした。

 

 

「これらの手紙を見て、これはとっておこう!と思うものと、そうでないものがありますよね。」と先生。

「今はただ個人的に思い入れのある手紙というだけですが、2代・3代あとの子どもたち・孫たちがこの手紙を見つけたとき、手紙からは私たちの暮らしぶりを見てとることができるんです。ある意味覗き趣味のようなものですけどね。」

 

 

ところで、今回読む手紙は江戸時代のもの。そこで、江戸時代のイメージについて、先生から提示された身分制度、通信手段、学問の3つの観点からグループごとに出し合ってみました。

 

 

すると、出るわ出るわ!3つの観点にとどまることなく、参加者みなさんの豆知識や想像をもとにあらゆる方面に話が膨らみ、ホワイトボードがいっぱいになりました。

 

 

江戸時代についてのイメージを膨らませたところで、ついに本題の古文書の解読にうつります。

 

 

まず見たのは、「書札礼」というもの。

これは、手紙を書くときの字体の区別のことです。昔は相手が自分よりも身分が高いか低いかによって、隷書や行書、草書を使い分ける必要がありました。中には14段階(!)に分かれているものもあり、当時の人たちにとっていかに身分が大切なものであったかがうかがい知れます。

 

 

さて、今回の古文書は、公家である三条実美から福岡藩士にあてて書かれた書簡です。時代背景やこの書館が出された経緯を学んだあと、いよいよ内容を読んでいきます!

・・・が、今とは字体の異なる漢字や、ややくずし気味の文字に苦戦。ひとつひとつの文字を類推しワープロ書きのものと照らし合わせながら読みすすめていきました。

 

 

その後は江戸時代と現代の共通点について、グループごとに再びワークショップ。先生が提示された生活、政治、外交の3つの観点の他にも、生き方やイデオロギーから現代経済まで、様々な方面にまで論議が及びました。

 

 

こうして、時間不足気味になりながらも、濃~い3時間30分の授業は無事終了。

授業後もみなさんひとしきり歴史談義の花を咲かせたあと、趣ある洋館を後にしました。

 

 

坂本龍馬や数々の武将たちが生きた幕末。

今回の授業を通して、歴史の教科書やドラマで見た世界が、少しは私たちとそう離れていない日本の姿に見えてきたような気がします。

天本先生、ありがとうございました!

 

(ボランティアスタッフ 前田 亜耶)

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