フクオカテンジン大学

フクオカテンジン大学

企業・自治体の皆様 学生登録

レポート日記

一覧に戻る

[天神朝キャンパス] 言葉を持たない僕がコミュニケーションに困らない理由とは

開催日:2013年07月24日

天神朝キャンパス

【特別授業】 天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?

We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/

 

 

あっちゃん先生が授業を行うのは今回で二回目。

生まれつき声が出せない障がいを持ち、ジェスチャーや筆談、表情でコミュニケーションをとって

過ごしてきたあっちゃん先生。

 

 

 

 

あっちゃん先生が初めて授業を行ったのは3月。

 

 

その時コーディネーターの岩永学長と感じた物足りなさ。

スタッフを交えた反省会での気づき。

 

 

また授業をしたい・・・

そんな想いでバージョンアップさせて企画したのが今回の授業。

 

 

表情や仕草、“時”や“間”。

無意識なコミュニケーションの大切さを学ぶ時間だということなのですが…

 

 

 

 

すでに皆さん楽しそうに聞いていますね。

あっちゃん先生も笑顔で話しています。

 

 

 

 

あっちゃん先生のこれまでの生い立ちについて、岩永学長が質問していきます。

 

 

2歳の時から家と病院の入退院の繰り返し。

小学生の頃、筆談はあまりしたくなかったのでジェスチャーを多用していた。

中学生の頃、携帯電話をもつ。素早く会話できるようになった。

社会人になって、困難な場面も多いけれど、逆に手伝いたいけれど手伝えない場面がもどかしいのだそう。

 

 

 “人には無限の可能性がある”ということを伝えるために自分から何かしよう、

全ての社会問題はコミュニケーション不足。自分はコミュニケーションの伝道師になろう、

人と人をつなぐ人間になっていきたい…

そう決心した時、無声コミュニケーターとして人の前に立つ機会が巡ってきた。

 

 

 

 

あっちゃん先生と岩永学長の会話を見た後、

“時”と“間”の気づきを隣の人とシェアしました。

 

 

 

 

 

 

・伝える人を待つ、様子を見る、タイミングを見計らう

・伝えようとする人は素早く、分かりやすく話そうとする

 

 

最後まで相手の話を聞くこと。

相手の表情を見て話すこと。

 

 

そこから生まれる“時”と“間”。

相手を思いやる気持ちが無意識なコミュニケーションのかたち。

 

 

伝えることをあきらめない、相手の話をしっかり受けとめるあっちゃん先生の言葉が

深く胸に響いたのは私だけではないのではないでしょうか。

 

 

(ボランティアスタッフ 山浦 未帆)

 

 


 

 

【今回の授業コーディネーター】

岩永 真一

 

 


 

 

【今回の先生】

吉田 篤史 (無声コミュニケーター/福岡テンジン大学 スタッフ)

 

 


 

 

【今回の教室】

警固神社・社務殿

住所 : 福岡市中央区天神2-2-20