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レポート日記

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[天神朝キャンパス]自分だけが持つ唯一のモノ ~声について知ろう~

開催日:2010年11月17日

天神朝キャンパス

【今回の先生】 波多江 顕亮 (Music Produce MAO 代表)

 

【今回の教室】 COMMENT ALLEZ VOUS(コマンタレヴー)

 

 

【特別授業】 天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?

We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/

 

 

普段はなかなか意識しないけれど、人に与える印象を決める大きな要素である“声”。

日々何気なく発している自分の声って、ほかの人にはどんなふうに聞こえているのでしょう?

今回はそんな、ちょっと気になる“自分の声”について学ぶ授業です。

 

 

先生を務めてくれたのは福岡でボイストレーナーとして活躍する波多江顕亮さん。

自分の声について知り、どうすれば魅力的な声を出すことができるかについて教えていただきました。

 

 

会場となったのは明治通りをはさんでアクロス福岡の向かいにある川沿いのおしゃれカフェ、コマンタレヴー。

店内には朝の気持ちいい、明るい光が射しこみます。

 

 

 

今回参加した生徒さんは20名。

 

7:30授業開始という朝キャンパスならではの早い時間帯だったにもかかわらず、ほとんどの方が10分前には席につき、フレンドリーに生徒さんに話しかけられる波多江先生とのおしゃべりを楽しんでいました。

気温の低い朝だったこともあってか眠たげな顔の人は見当たらず、みなさん溌剌としています!

 

 

まずは学長から簡単に波多江先生の紹介がされたあと、いよいよ授業開始です。

「通常は2時間くらいかけてする授業を、今回は1時間の中でタイトに進めていきます。朝からしっかり声をだしていきましょう!」と波多江先生。

 

 

ボイストレーニングが専門でテキストの執筆もされている波多江さんは、なんとなんと、藤井フミヤさんや椎名林檎さんの指導もされていたという実績をお持ちの方。「プロの指導もしますが、素人さんの下手な方をうまくしていくのも、大好きです!」と親しみやすい笑顔でお話しされながら、なごやかな雰囲気で授業はスタートしました。

 

 

まずは声が出るしくみについて教えてもらいます。

「大きい声を出そうとがんばっても、声は大きくなりません。大切なのは呼気圧(こきあつ)。“呼気圧を制するものが歌を制す”といわれるほどで、半年間タレントさんを預かっても3カ月は呼気圧に取り組みます」

と、声の世界では超重要なものであるらしい“呼気圧”について簡単に説明を受け、早速先生から「おはようございます」と生徒さんひとりひとりに声がかけられ、生徒さんも「おはようございます」と返していきます。

 

 

ひととおり生徒さんの声を聴き、「日本人は照れ隠しから低い声を出しがちだけど、いつもより少し高めに声をだすほうが印象がいいんですよ。職場で挨拶をするときにも意識してみてくださいね」と先生からアドバイス。

 

 

そして「みんないい声だけど、呼気圧が足りない!」ということで、呼気圧を上げるためのストレッチに挑戦。両手を上にあげ、左、右、横へ動かした後、「しー」「すー」と呼吸法の練習に入ります。

 

 

いくつかある呼吸法の中でも、声を出すのに最も適しているという横隔膜を下げて肺を縦に伸ばす腹式呼吸の仕方を教えてもらい、姿勢を正し、顎を引き気味に腹筋と背筋を使いながら、おなかに手をやって「す、す、す・・・」と短く息をはいていきます。

 

 

「呼気圧を上げるために、家でもどこでもこの練習を日頃からやってみてください。少しずつ声がかわっていきますよ」

と先生。

 

 

続いてロングトーンの練習です。

肩が上がらないように思い切り息を吸い込み「すーーー」とはいて、また吸って、を繰り返していると、頭がくらっとしてきます・・・。

 

 

「最初は頭がくらくらすることもあると思いますが、慣れれば大丈夫ですよ!」

 

 

その後は配布されたレジュメにある文章を数人の生徒さんが読み、「まずは口の形をつくってから、発音してみましょう」「話しだしと終わりをはっきりと」などの具体的なアドバイスを先生からもらいます。

自分の声や話し方がほかの人にはどのように聞こえているのか、生徒さんたちも興味深く先生のアドバイスに耳を傾けていました。

 

 

そして最後は「あいうえお、いうえおあ、うえおあい、えおあいう、おあいうえ!」とちょっと難しい文字の並び替えに頭も使う発声練習をし、あ行の次はか行、そしてさ行・・・とひとりひとり順番に発音していき、頭も声も精一杯使ったところで授業終了となりました。

 

 

授業後にはコマンタレブースタッフのみなさんからコーヒーと紅茶を振舞っていただき、生徒さん同士、そして先生を囲んでの交流の時間を過ごしました。

 

 

参加したみなさん、いかがでしたか?

福岡に“声美人”“声イケメン”を増やすべく、それぞれの場所で自らが声の“小さな先生”となり、周りの人に学んだことを教えてあげられたら素敵ですね。

 

 

参加していただいたみなさん、スタッフの方々、そして朝早くからの授業に会場を提供して下さったコマンタレヴーのおしゃれなスタッフの方々、最後になりましたが先生を務めて下さった波多江さん、ありがとうございました!

 

(ボランティアスタッフ 石田 恭子)