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[男性限定!] 花束に愛の言葉を添えて ~九州男児は「サン・ジョルディの日」を知っていますか?~

開催日:2013年10月26日

通常授業

 

今回の授業会場、福岡市男女共同参画推進センター・アミカスに集まった学生の皆さんは、男性ばかり10名。というのもこの授業、テン大初の、男性限定の授業なのです!

 

 

コーディネーターは田中雄二さん。

結婚以来約30年間、結婚記念日と誕生日に奥様へ花束を送り続けてきた、還暦コーディネーターです!

「自分のような九州男児にも、大切な人に素直に愛や感謝の言葉を伝えてほしい」という想いから、今回の授業が企画されました。

 

 

参加者の皆さんが男性なので、今回のスタッフは女性4名。私たちも一緒になって花束を作らせていただき、スタッフ参加型の授業となりました。

 

 

まずは先生の紹介。

アトリエ一凛(株式会社ヴェルチュム)代表の樋口智美先生です。

2年半パリでフラワーデザインの修行をされた経験をお持ちの樋口先生。

日本で「花を贈る」というと、何かの記念日や「ここぞ!」というキメる日(?)という印象がありませんか?

しかしフランスでは男女問わずふらりと花屋に立ち寄っては、「今日はいいシャンパンを買ったからついでにお花でも」といった具合で、気軽にお花を買ったり贈ったりする風潮があったそうです。素敵ですね~

 

 

小学校で、お家の庭に咲いた花を切って、持って行って飾ったりしていませんでしたか?

今小学生のお子さんをお持ちの方に聞いたところ、教室に花は一切飾っていないそうです。

何だか寂しいですね。。。

 

 

お家にお花でも観葉植物でも、何か生きている物が置いてあると部屋の雰囲気は随分違うので、是非一人暮らしの方でも何か飾ってほしい、と先生が語られました。

 

 

先生のお花に対する考え方等を伺ったところで、早速ブーケ作りです。

 

 

 

 

バラ、カーネーション、ガーベラ、千日紅等の、暖色系のお花と、ドラセナの葉を先生が用意してくださいました。

お花だけでなく葉の緑も入った方が、お花の色も引き立つとのこと。

「雑草でもいいですよ~」という驚きのアドバイスも!

難しそうに感じていたブーケ作りのハードルもグッと下がります。

 

 

 

 

 

グループでお喋りしながら、30分ほどで完成。

ほとんどの皆さんが初めてのブーケ作りでしたが、作り終えた表情は満足気です。

 

 

 

 

でも今回の授業はこれで終わりではありません。

ブーケに添えて贈るメッセージを作ります。

 

 

ここからの先生は、テンジン大学スタッフでもある下田浩之さんです。

下田先生は元コピーライター。

テン大のグランドビジョンを作成されたのも下田先生です。(是非HPをご覧ください♪)

現在はラジオ局に勤務し、イベントの企画等に数多く携わり、福岡の街づくりに様々な角度から取り組まれています。

 

 

 

 

「皆さん普段から手紙を書く習慣がありますか?僕はあまり。メールで済ませちゃうんですよね。」

わかります、わかります。

なかなか書きません。

だからいざ書くとなると、何を書いていいものやら…

 

 

でも手紙のやり取り自体が少なくなっているからこそ、書いて贈るだけで価値がある、と下田先生。

書いている間はひたすら相手のことを考え、想っていますよね。

その想いがそのまま手紙に乗っかり相手に伝わる。

だからちょっと格好つけて書いても、自分らしく素朴な言葉で書いても、どれも正解なのです。

 

 

今日書くのは、愛のメッセージ。

そもそも愛って何でしょう?

ここで少しグループワーク、それぞれが考える「愛」について話し合ってみました。

 

 

・一番大きなもの!

・日本人が元々しない表現だから難しい…

・対象によって、深さが違ってくるよね

・存在自体を評価すること。

・言い換えると、思いやり、信頼、幸福感…

・当たり前の幸せを感じられること

・答えは、出ません!

 

 

答えは、出ませんよね(笑)

でもそれでいいんです。

それぞれが相手に何を伝えたいか、今、この瞬間に伝えたい言葉を考えて、すっと出てきたものが愛のメッセージ。

だから今日花を贈る相手に何を伝えたいか、じっくり考えて書きましょう。

 

 

先ほどとは打って変わって静かになりました。

皆さん同じメッセージカードを見つめながら、それぞれの愛する相手のことを思い描いているのがわかります。

 

 

下田先生がコピーライターをしていたとき嬉しかったのは、正直に言いたいことを表現したものを褒められたときだそうです。

純粋で濁りのない言葉は、きっと相手に届き喜ばれると思います、という下田先生の言葉に、参加者の皆さんは背中を押され…たのではなく、田中さんのサプライズ企画で、参加者全員がメッセージを発表することになりました!

皆さん赤面しながらも発表。

 

 

 

 

聞く側は贈られる方のことを全く知らないわけですが、皆さんのメッセージに感動しっぱなしでした。

やはり一生懸命考えられた言葉は、それだけで胸を打つものなのですね。

 

 

最後に記念撮影をし、和やかな雰囲気で授業は終了しました。

 

 

 

 

4月23日はスペイン・カタルーニャ地方で伝わる「サン・ジョルディの日」。

この日は男性が女性に花を贈り、女性は男性に本を贈る風習があります。親子、友人同士、恋人同士、夫婦で、愛を伝え合ったり友情を深めたり、お互いを思いやる一日になるそうです。

今日の参加者の皆さんから、「サン・ジョルディの日」だけでなく、日頃からさり気なく花を贈ったり、愛を伝えたりする習慣が広まり、福岡の街が花と愛でいっぱいになったら素敵ですね。

 

 

 

 

(福岡テンジン大学スタッフ 森部 友梨)

 

 


 

 

【今回の授業コーディネーター】

田中 雄二

 

 


 

 

【今回の先生】

樋口 智美 (Flower Designer/アトリエ一凛(株式会社ヴェルチュム)代表)

 

 


 

 

【今回の教室】

アミカス2階創作室

住所 : 福岡市南区高宮3-3-1