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[博多まちづくりラボ] やりたいことをまちで実現させている実践者に聞く「まちづくりの仕掛け方」 第1部

開催日:2014年01月17日

博多まちづくりラボ

【特別授業】 博多まちづくりラボ

博多駅地区のにぎわい創出・回遊性向上にむけたまちづくり実践を行う「博多まちづくり推進協議会」と協力し、地域資源である空きテナントを活用したまちづくり手法を学び、実践する特別授業です。本企画ではまちの産業やコミュニティ再生にもつながる建物のリノベーションを通じたまちづくりや実際にテナント入居して活動をしている実践者から実例について学び、現実の低・未利用不動産を対象にしたテナント活用プランを作成します。まちを使ってアイデアを実現させたい方、まちづくりやリノベーションに関心のある方にご参加いただきたい企画です。

博多まちづくりラボ : http://www.hakata-machilabo.com/

 

 

1月17日(金)、博多駅前のビルの地下にある空きテナントを会場に、博多まちづくりラボが開催されました。ここでは当日の様子をお伝えします。

 

 

 

 

博多まちづくりラボ 第一部・講演からスタートです。

今回は【リノベーションによるまちの活性化について】というタイトルで

北九州市小倉魚町商店街のリノベーションプロジェクトを行なっている

らいおん建設事務所代表の嶋田洋平さんにご講話いただきました!

 

・・・

 

“日本の人口が減っている”

…きっとこれはみなさんご存知かと思います。

しかし一方で “新築物件数がずっと一定を保っている” という事実はご存知でしたか?

 

 

 

 

人口は減るのに物件数は増えていくこの状況のまま進むと、

30年後には日本全国で約40%が空き家になると言われています。

さらには建物や文化財の維持費も今後確実に不足していく見込みです。

 

 

「新しい建物、もう作らなくていいんじゃない?」

…そんな想いのもと、嶋田さんのリノベーション事業は始まりました。

 

 

東京でご自身のオフィスをセルフリノベーションしながら、

空き家の活用が周辺地域の活性に繋がることを体現していた嶋田さん。

 

 

そんな嶋田さんが地元北九州で仕事を始めたのはおよそ3年前。

当時の北九州はその昔工業で栄えた面影虚しく、オフィスの空洞化が進んでいました。

しかしそんな危機的な状況に対しても嶋田さんは

「空きスペースは “ポテンシャル” だ!」と意気込みを語ります。

 

 

 

 

実際に取り組んだ地域は小倉魚町のシャッター商店街。

廃れた商店街にクリエイティブな風を送り込むことで

人が人を呼び込み、さらに大きなプロジェクトを呼び込み、

今では見違えるほどに輝きを取り戻しました。

 

 

例えば、約10人のクリエイターに安価でテナントを貸し出してできた

クリエイティブなショップの集合体『メルカート3番街』、

置き去りにされていたオフィス用品を再利用して作られた

インキュベーションスペース『フォルム3番街』、

趣味でお洒落な雑貨を作っている “ものづくり系女子” を集め

ショップや共同アトリエを開いた『ポポラート3番街』などなど…

 

 

これまでの北九州のイメージを一変、”大きくなくていい、小さなものづくりのまち” として打ち出していった結果、

この商店街において約2年半で雇用が247人も増加しました。

 

 

 

 

空きスペースを使った地域の課題解決はまだまだこれからも続いていく、続けていく必要があります。

 

 

「まちにあるあらゆるものを使い倒す!」ことがリノベーションのポイント。

 

 

小倉魚町商店街の事例を参考に、

みなさんも少し “空きスペース” に可能性を見つけてみませんか?

 

 

(ボランティアスタッフ 齊藤 麻子)

 

 


 

 

【今回の授業コーディネーター】

江頭 七央子

 

白石 洋一

 

江頭 聖子

 

 


 

 

【今回の先生】

嶋田 洋平 (株式会社らいおん建築事務所代表取締役/株式会社北九州家守舎代表取締役)

 

山内 泰 (NPO法人ドネルモ 代表理事)

 

岩永 真一 (福岡テンジン大学 学長)

 

 


 

 

【今回の教室】

ブルク博多駅前地下1階

住所 : 福岡市博多区博多駅前3-18-8