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レポート日記

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[天神朝キャンパス] 食べ物と健康な身体のおいしい話

開催日:2010年12月15日

天神朝キャンパス

【今回の先生】 斉藤 典子 (ジュニア・野菜ソムリエ)

 

【今回の教室】 福岡女学院天神サテライト

 

 

【特別授業】 天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?

We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/

 

 

毎日食べ飲みしているモノ全てから自分の身体はつくられる。

そんな当たり前のことだけど、もっと食べ物に気を遣うことでダイエットにも、二日酔いにも、健康にも美容にも、人生が豊かになるヒントがある授業です。

 

10月より朝キャンパスがはじまって以来の、座学タイプの授業。寒さ厳しい朝に、ぞくぞくと集まってきた学生のみなさん。それにも拘わらず、今回の授業は居眠りする暇もないくらい、全てが“自分ごと”と思える内容で、充実した朝の時間を過ごすことができる授業でした。

 

 

天神にも、このような本物の大学のサテライトキャンパスがあったんだ、と言うくらい充実した教室で、36名しか入らない教室に参加者やスタッフ、中央区役所の方、We Love 天神協議会の方、そして西日本新聞の記者も参加してました。

 

 

「自分の身体で多くの実験をした」と言う斉藤先生は、その言葉の説得力が違います。

 

 

■ダイエットは栄養素の足し算

いきなりホワイトボードにそう書き、スピード感のある話が展開されていきます。食べ物を体内に取り入れ、化学反応を起こすには「酵素」が必要です。人間の体内には、消化酵素と代謝酵素という2つの役割を持った酵素が存在、歳を重ねるとだんだんこの2つの酵素が不足していくことで、いわゆる「代謝が悪い」という身体になっていくそうです。

 

 

 

 

しかし!

細胞を元気にし、身体の中のおそうじ役をしてくれる酵素は、口から入ってくる食べ物、いわゆる食物酵素なのです。これは、加熱すると破壊されるもの。生ものである、果物・野菜、そしてお刺身も。そこに補酵素と呼ばれるビタミンB群(美容のビタミン)が加わり、身体をおそうじしてくれるのだとか。

 

だから、

ちょっと食べすぎたな、太ってきたな、と思って絶食したり、食べる量を減らしたり、野菜しか採らないという“引き算”のダイエットはとても危険。この酵素のバランスを考えて、上手に食べれば自然と身体がそうじされていくそうですよ。

 

 

 

 

そうです。

コンビニ弁当や外食が多い人は、この食物酵素を摂取する機会に恵まれず、さらには添加物がいっぱいですから、どんどん身体に添加物が蓄積されて「疲れやすい」「太りやすい」身体になっていきます。身近にいる僕の後輩、今年から社会人生活をはじめた一人暮らしの男の子は、8カ月前と比べ顔色がめちゃくちゃ悪くなってて、聞いたらコンビニ弁当の毎日だそうです。やっぱり!

 

 

■二日酔いには果物

お酒を飲み過ぎた翌朝に起こる「二日酔い」も同じような構造で、アルコールが蓄積し、それを分解する酵素量を超えたアルコールが体内に入ってきて、身体が「もうダメだ!」と言ってるのが二日酔いの構造、というのを教えてもらいました。

 

 

 

 

アルコールの分解を助けるには、普段から身体の中が上手く機能するようにしておくことが重要なのはもちろんなのですが、糖分・ミネラル・ビタミンCがアルコール分解を助けてくれます。そこで活躍する生の食べ物は、グレープフルーツ、いちご、キウイ、そして今の季節は、柿がおすすめだそうです!果汁入りのジュースなどでも良いそうですが、やっぱり食物酵素が壊れていない、生ものが良いそうですよ。

 

 

■代謝が良い身体づくりに心がける

では、どのような食生活が良いのでしょうか。都心部で働く人の多い、この朝キャンパスの学生さんたちは、きっとコンビニ弁当・外食が多いことでしょう。そこで、斉藤先生より、今日からできるちょっとした食生活のコツを教えてもらいました。

 

 

・朝は、果物類をなるべくとりましょう。ジュースにするよりやっぱり生でそのまま。

・昼は、定食のようなもので、しっかりした食事。

・夜は、なるべく遅い時間に食べないようにし、生ものだとお刺身などが良いでしょう。

 

 

健康や美容など、誰でもみんな関係があり、関心があるキーワード。でも本当に気を付けるべきは「自分の身体をつくるのは、自分の意思で口に入れる食べ物」というのを斉藤先生は教えてくれました。代謝の良い、美容の土台ともなる身体づくりには、身体のおそうじ屋さんであるビタミンやミネラルが重要なのは、とくに勉強していない人でも知っているような知識です。

 

しかし、生もの(果物・野菜・刺身など)を食べないと、食物酵素を採り入れることができず、身体のおそうじができないということを初めて知った方も多かったのではないでしょうか。

 

 

 

 

授業の最後には、斉藤先生が朝早く起きて作ってきてくれた、雑穀米の小さなおにぎりをみんなでいただきました。斉藤先生、ありがとうございます!雑穀米は、白米よりビタミン・ミネラル類が豊富で、それだけで身体が喜ぶ食べ物だそうです。個人的に、雑穀米、大好きです。

 

 

 

 

 

 

今回の授業は初めての講義型の授業でしたが、いろんな発見がありました。授業後は、勤務地へ急ぐ方もいましたが、福岡女学院天神サテライトよりセルフでコーヒーを提供いただき、少し時間に余裕のある方たちが仲良く談笑しておりました。こんな、放課後的な雰囲気は今後重要になってくるなぁ、と思いつつ、朝のさわやか授業を終え、教室をあとにしました。

 

(学長 岩永 真一)