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天神の“イマ”を知る ~アートから考える天神のこれから~

開催日:2024年07月27日

コラボレーション授業

We Love 天神協議会 主催「天神まちづくりセミナー」

天神エリアの企業、団体、住民、行政など多様な活動主体で構成するエリアマネジメント団体。天神が“歩いて楽しいまち”であるよう、様々な取り組みを行っています。天神まちづくりセミナーでは、天神の魅力や可能性をもっと知り、もっと良いまちにするために、学び合い、繋がり、アクションへと繋いでいく学びの場です。

We Love 天神協議会WEB

 

 

 

 

 

 

 

天神のアートで好きなものはありますか?

 

 

岩永学長のあいさつで授業スタート。

We Love 天神協議会と福岡テンジン大学の共催です。

 

 

 

 

We Love 天神協議会(以後、協議会と表記します)の事務局長、荒牧正道さんはオンラインで参加。

 

 

まず、岩永学長の講義。

天神の歴史についてです。

 

 

戦後、天神は焼け野原に。

そこで、天神復興のために博多商人が立ち上がる!なんと岩田屋はGHQからブルドーザーを借りて、新天町を整備しました。「天神を都心にする」という思いを共有し、都心会(今の漢字は都心界)が結成されます。

 

 

次は、荒牧さんの講義。

天神のエリアマネジメントについてです。

戦後、天神が発展するなかで、放置自転車などの問題が起きます。

 

「天神が危うい」

その認識を共有し、2006年に協議会が出来上がっていったそうです。コロナ禍を経て、未来の天神のビジョンイメージもお披露目されました!以上荒牧さんでした。

 

 

岩永学長、再登壇。

今回のテーマである『天神のイマを知る』を説明します。

 

 

「まちを好きになるのは『文化的資本』があるから!

 文化的資本というのは建築物

 クリエイティブな広告

 祭り

 イベント

 コミュニティ活動

 そして”アート”」

 

 

いよいよ、まちあるきの時間。みんなで歩きながらアートを見つけます。撮った写真は、LINEのオープンチャットに投稿し共有します。

 

 

 

 

天神ビジネスセンターにあるアートです。

作品名『light&Color,work in situ』

作者『ダニエル・ビュレン』

精巧な芸術に対する姿勢としての無機的なストライプとのこと。

 

 

 

 

大名ガーデンシティにあるアートです。

作品名『大名の大狛犬』

作者 中村 弘峰

子どもが登って遊べるようになっています。

この遊具いいよね、とみんなで話しました。

子どもたちは、博多人形師のデザインなんて知らずに遊んでいる。

でもそれが、伝統文化への敷居を低くしている、と。

 

 

作品名『都市と緑』

作者 本田 雅啓(PICFA)

自己主張は控えめながら、絵自体の確かな存在感と周りとの調和を感じます。黒い線に視線を集中させると、カラーの部分が1本の太い線のように浮かびます。道にも見えるし、花や葉の集まりにも見えます。

 

 

 

 

天神地下街の天井!細工がすごい。

天神地下街って天井が低いです。

しかし、圧迫感がない。

 

 

複雑な凹凸が、天井の均一的な平面感をなくしているからではないでしょうか?さて、アート巡りを終えて新天町5階に戻っていきます。

 

 

机の上にはワークシートが配られます。

「アートから考える天神とは!?」

みんなで意見を出し合います。

 

 

途中で岩永学長がお話をします。

「まちを、可愛い・可愛くないという切り口で見るとします。ここでいう可愛くないというのは言い換えると『不細工』となります。不細工って『細工がない』っていう字を書きますよね。不細工なまちって細工がないんですよ。天神のアートなど、細工が施されているまちは『可愛い』んです」

 

 

参加者は、新しい視点を教えてもらいました。

 

 

さあ、各テーブルで発表!

 

 

 

・まちにアートがある=心のゆとりがある=いろんな人を受け入れるまち

・アートは媒介。そのまちに居たという記憶を紡ぐもの。

・日常に溶け込むアートは、毎日を豊かにしてくれる。

・アートを見つけることで、もう一歩先まで散歩したくなる。

いろんな意見が出ました。

 

 

みなさん、最後は笑顔でワークショップを終了しました。

お疲れ様でした。

 

 

 

 

天神のアートで好きなものはありますか?

 

 

<STAFF>

Report 與小田 俊宏

Photo  近藤 茜

Staff  坂井 麻美、濱砂 順子、細川 善弘、前田 也詠子

【今回の授業のコーディネーター】

天神の“イマ”を知る ~アートから考える天神のこれから~

岩永 真一

1981年、福岡市出身。広告業界でプランナーを経験し2009年に独立。大学生のときから街のそうじをしているグリーンバードに参加していたのをキッカケに、天神のまちづくり団体:We Love 天神協議会へ参画。独立したのをキッカケに福岡テンジン大学を企画し、2010年9月に開校・学長を務める。現在は、週1会社員・週1大学の教員など、複数の職場・仕事・プロジェクトに関わるパラレルキャリア(複業家)の働き方。

岩永真一ブログ

 

【今回の先生】

天神の“イマ”を知る ~アートから考える天神のこれから~

WeLove天神協議会

天神のエリアマネジメントを行う団体で、福岡市をはじめ天神を拠点とする多くの企業で構成する協議会。福岡市の人口増加とともに福岡の経済・情報・ファッションの発信地として栄えてきた天神だが、過密化による交通渋滞や違法駐輪などの課題を抱え、市や地権者・事業者による「新たな都心づくり」の試みとして、2004年に歩行者天国やオープンカフェなどの社会実験を実施。これがキッカケとなり「I Love 天神フォーラム」が開催され、2006年に天神の様々なまちづくり事業を行う「WeLove天神協議会」が誕生。2008年に「まちづくりガイドライン」を策定し、日本全国のエリアマネジメントのモデルにもなっている。

 

■We Love 天神協議会

http://welovetenjin.com/

 

【今回の教室】

天神の“イマ”を知る ~アートから考える天神のこれから~

天神地下街

1976年9月に開業した九州最大の繁華街、天神の渡辺通りの地下を南北590mにわたりショップや飲食店が並ぶ“てんちか”の愛称で親しまれている地下街。19世紀のヨーロッパの街並みをイメージしてつくられ、床は南欧風の石畳、天井は唐草模様のアルミキャストでつくられている。からくり時計やステンドグラスなど、暗がりの中にもヨーロッパの街並みを思わせるデザインが施されている。

 

開閉時間:5:30(開門)~24:30(閉門)

営業時間:10:00~20:00、[飲食・カフェ]10:00~21:00

    (一部異なる店舗がございます)

 

■WEBサイト

天神地下街WEBサイト