レポート日記
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開催日:2025年07月26日
通常授業
タの町には誰がいる?町の危機を救う”あの人”と出会おう!

近年、社会問題になっている社会的孤立。病気や災害、人生には何が起こるかわかりません。社会的孤立は他人ごとではないのです。でも具体的に何をしたら良いのでしょうか?そもそも町とは何なのでしょうか?今回は協力型のゲームを通して町を存続させるためのヒントを一般社団法人コレカラ・サポートの中土翔太さん、西野日菜さんを先生にお迎えし学びました。

机の上には今回の行うゲーム「コミュニティコーピング」の道具が置かれています。町のイラストが描かれたボード、人のイラストが書かれたカード。参加者の方々は興味津々です。
同じグループで自己紹介をした後、さっそくゲームが開始されました。ゲームのミッションは町を存続させること、参加者がそれぞれ役割を持ち、暮らしの談話室を運営するチームをつくるという設定です。自分の順番が来ると問題を抱えている人の悩みをコーピング(悩みと向き合う)したり、専門家につなげたり、自分の力や専門家で問題を解決するといったことができます。
ゲームでは1年単位でリミットがあり、複数の地区の中で1か所でも問題を抱えている人が4人を超えたらアウトです。
解決能力がパワーアップする等のプラスの出来事、感染症が流行る等のマイナスの出来事等、様々なことが起こる中、誰も取り残さず、解決をしなければなりません。
個人の勝ち負けではなく、みんなで協力していくことが重要となります。

私がいたチームでは、皆さん、初めて行うゲームに最初は苦戦していましたが、慣れてくると、話し合ったり、助け合ったりと協力することができるようになりました。
「この地区は悩みを聴いていない人が多いのでまず悩みを聴こう」「この地区は問題を解決したい人が4人いるので優先させよう」等、様々な意見が飛び交いました。
しかし、様々な困難にも巻き込まれ、最終的にはゲームオーバーで町を救うことができませんでした。

その後の振り返りでは「話を聴くということをもっと最初のほうにしておけば良かった」「現実で今回のゲームの結果が起こったら、問題を抱えている人や問題を解決する人の中でも死者がでるかもしれない」という意見が出ました。
中土さんはこのゲームはクリア率1割程度でわざと難しくつくっているそうです。どうすれば解決するのかという正解はありません。
コレカラ・サポート代表理事の千葉晃一さんは「困っていない人は全員支援者になればいい」という考えのもとコーピングできる人を増やしたいとのことでした。
つながりや自分の得意なことでチームを動かし社会的孤立を解決するプレイヤーになってほしいと言われました。

最後に各々が、何ができるかを考えました。「町でお気に入りの居場所をつくる」「近所の人に挨拶をする」等、まずは小さなことから始めてみたいという意見がでました。
福岡は住みやすい場所と言われます。しかし”町”という地域のつながりが薄いという課題もあります。目的を持って集まる場所はあるけれど、地域のあつまりがあまりない。今回の授業はそれに気づくきっかけとなったのではないでしょうか。
高齢化は日本の課題です。しかし、一人一人が考え、自分の周囲を見てみることで、簡単ではありませんが解決できる可能性はあります。最初は大きなことはできなくても、小さなことから始めてみる。それが積み重なり社会が少し明るい方向にいくのではないかと思いました。誰かがやることに期待するばかりではなく、自分が行動してみる。そんな気持ちになれる授業でした。

<STAFF>
Report:のだまきこ
Photo:みかわよしき
Staff:まえだこうすけ、しらくらこうじ、こがだいき
【今回の授業のコーディネーター】
森 彩夏
1995年、福岡市早良区生まれ。
【今回の先生】
中土翔太/西野日菜
▼一般社団法人コレカラ・サポート
超高齢社会の問題について、頭で理解するだけではなく、“体感する”ために、超高齢社会体験ゲーム「コミュニティコーピング」を開発。ゲームを扱うことができる認定ファシリテーターを延べ約600名育成し、人や地域資源をつなげることで社会から孤立をなくすことができる、という気付きを、楽しく参加できるゲームを通じて全国に広めている。
▼中土翔太
自治体職員を経て地方議員として市民参画を推進する傍ら、自らも私設公民館運営や対話の場づくりなどを通じて、まちの「関わりしろ」づくりに取り組んでいる。
▼西野日菜
身近に多様な「対話の場」を生むワークショップデザイナー。中間支援や、就労・採用支援に関する仕事をしている日もある。
【今回の教室】
赤煉瓦文化館 2F
明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物です。
福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供しています。 国の重要文化財。
住所:福岡市中央区天神1-15-30
電話 : 092-722-4666
※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問合せください。
■WEBサイト
※駐輪場は、周辺の路上駐輪場をご利用ください。



