フクオカテンジン大学

フクオカテンジン大学

企業・自治体の皆様 学生登録

レポート日記

一覧に戻る

おとなの社会科見学~日本トップクラスのバス会社を体感せよ!~

開催日:2016年07月23日

コラボレーション授業

Q.西鉄バス全体(グループ含む)で

一日の走行距離の合計はどのくらいだと思いますか?

 

①  地球3周

②  地球7周

③  地球10周

 

 

「正解は、③です。

少し前は、もっと長い距離を走っていました」

 

 

福岡人にとっては身近すぎて、

普段意識することの少ない西鉄バス。

たった一日で、こんなに長い距離走っていたんですね!

今回の授業では、西鉄バスを体感してもらいます。

 

 

 

 

最高に天気の良い福岡の朝。

天神高速バスターミナルで、

バスになってしまったスタッフがお出迎え。

 

 

 

 

生徒のみなさんは辞令を受け、

今日は1日限定乗務員です。

 

 

授業がスタートしました。

 

 

天神から15分、都市高速に乗って、

今日一日お世話になる

西鉄バス乗務員教習所に移動。

 

 

 

 

所長や本日お世話になる教習員の方々の挨拶の後、

いよいよ、バスに乗り込みます。

 

 

なんと!

特別に運転席に座らせて頂きました

 

 

運転席に座れるなんて、なかなかない体験ですよね!

バスの正面は、一面ガラス窓で遠くまでよく見えます。

 

 

 

 

ここで教官から、

「まず、正面を向いて下さい。

目の前に障害物があることがわかりますか?」

 

 

どういうことでしょうか?

 

 

「アンダーミラーを見て下さい」

(バスには、正面の真下を見る

アンダーミラーという鏡が付いています)

 

 

するとミラーには、

工事現場によくある大きな赤いコーンが!

5歳くらいの子供であれば、間違いなく見えません。

 

 

バスは一般車より圧倒的に死角が多く、

バスには外用に5個、車内用に6個のミラーがあります。

 

 

合計10個のミラーと、

危険なポイントには目視で注意を払いながら、

あの大きなバスで福岡の中心部を運転していたのです。

 

 

実際に運転席に乗ってみると、よくわかりました。

 

 

そして次に、S字カーブのコースに移動。

コースの上にはたくさんの障害物が設置していて、

そしてなぜか、ゴルフボールが転がっています。

 

 

教官が運転しているバスがやってきました

 

 

すごい!!

軽自動車でも難しいほどの

障害物の間のわずかな隙間を

あの大きなバスが通過していきます。

 

 

 

 

さらに、なんと!!

 

 

あのゴルフボールを避けるのではなく、

バスの片側に2個ずつついている

タイヤとタイヤのわずかな隙間を通過させました!

 

 

 

 

生徒のみなさんの大歓声です!

プロのバス運転手を育てる教官、さすがです!!

 

 

こんなにもすごい運転技術によって、

支えられていたのですね。

 

 

他にも、

雨天時のバスが緊急停車時どれだけ危険なのか

大量の水が撒かれてた場所へ突っ込み急ブレーキをする

といったスプラッシュ○ウンテンさながらの体験など

書ききれないくらいたくさんの体験を

させて頂きました。

 

 

 

ここで、一度研修室に戻ってお昼ご飯休憩。

そして、グループワークの時間です。

 

 

西鉄バスは、

ものすごい技術を持った教官たちによる教育と

最大限の危険への注意や気遣い

によって安全運行が支えられていることを

体感しました。

 

 

しかし、それでも事故が発生してしまう。

 

 

安心安全のために、私たち市民にも

何かやれることがあるはずです。

 

 

「安心安全な街を目指した、

市民の意識向上のために必要ななことは?」

 

 

というテーマで、

生徒のみなさん4,5人のグループに分かれ、

アイデアを出し合って頂きました。

 

 

 

 

こんな意見が出ました。

 

「運転手さんの努力を見てもらうイベントを開く」

 

「名物運転手さんコンテスト、総選挙」

 

「バス運転手による、

ヒヤリ・ハッとしたことをまとめて、

注意してほしい場所を一般の市民に伝える」

 

「バスの運転手さんからのお願いにも、

協力できるような思いやりを持つ」

 

 

 

そして、最後に生徒のみなさん一人ひとりに

「自分にできること」を紙に書いてもらいました。

 

 

その中から、一つを抜粋させて頂きます

 

 

 

 

私たちの意識が変わるだけで、

今より少し安心安全な街に近付くのだと

改めて体感することができました。

 

 

 

人を運ぶ西鉄バスは、人が運転しています。

 

 

 

たった一言、バスの運転手さんに

「ありがとうございます」と伝えるだけで、

街は変わるかもしれませんね。

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 大井 憲太郎)

【今回の授業のコーディネーター】

おとなの社会科見学~日本トップクラスのバス会社を体感せよ!~

岩永 真一

1981年、福岡市出身。広告業界でプランナーを経験し2009年に独立。大学生のときから街のそうじをしているグリーンバードに参加していたのをキッカケに、天神のまちづくり団体:We Love 天神協議会へ参画。独立したのをキッカケに福岡テンジン大学を企画し、2010年9月に開校・学長を務める。現在は、週1会社員・週1大学の教員など、複数の職場・仕事・プロジェクトに関わるパラレルキャリア(複業家)の働き方。

岩永真一ブログ

 

【今回の先生】

おとなの社会科見学~日本トップクラスのバス会社を体感せよ!~

西日本鉄道

福岡を基盤に鉄道・バス・ホテル・商業ビル・流通業などを展開する鉄道会社。明治期に福岡各地で鉄道事業が起こり、1911年開業の九州電気軌道が前身となっている。1942年に九州電気軌道・福博電車・九州鉄道・博多湾鉄道汽船・筑前参宮鉄道の5社が合併し、西日本鉄道が発足した。「西日本鉄道」の社名は、5社合併時の博多湾鉄道汽船社長であった太田清蔵氏により命名されたもの。

 

<WEBサイト>

西日本鉄道株式会社

【今回の教室】

おとなの社会科見学~日本トップクラスのバス会社を体感せよ!~

西鉄バス

福岡の代表する公共交通。西日本鉄道およびグループ会社各社が運行するバスは、グループ全体で約2,800台あり、年間輸送人員は2億6,000万人で、年間総走行距離は約1億5,000万km(2015年度)。福岡都市高速道路を運行する路線も多く、時速60km以下で走るため乗客が立ったまま走行するのは福岡人にとっては当たり前の光景になっている。

 

■webサイト

西鉄(にしてつ)くらしネット