授業レポート

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見上げてごらん、お寺の星を☆

見上げてごらん、お寺の星を☆

2017年1月28日(土)

あなたは最近、いつ星空を見上げましたか?”

 

今回の授業のお知らせは、こんな質問から始まっていました。

街中で星空を見上げる授業、しかも場所はなんとお寺です!

今回の教室は、梅林山菩提寺という浄土真宗のお寺でした。

5年前にお寺を増築する際にプラネタリウムが設置されたと言います。

 

 

 

 

星々はまだ見えないあたたかな午後、菩提寺の本堂で授業が始まりました。

授業コーディネーターは、今回が初コーディネートという古川裕美さんです。

まずは、近くに座った人と自己紹介。

この授業に参加しようと思ったきっかけや思い出の星空の話をしながら

自己紹介をしました。

 

 


 


駅前のポスターに気づいたときから・・・

 

 

 

続いて、先生である菩提寺住職の椿信二さんよりお話しいただきました。

 

 

約35年前のある日のこと。

当時、京都で警察官として働いていた椿住職は

駅前に貼られた1枚のポスターの前で足を止めたそうです。そのポスターには

 

“賢きことを教える世にあって、自分の愚かさに気づかせるのが人の道”

 

とありました。それは、浄土真宗本願寺派の僧侶養成のための

学生募集ポスターでした。

 

 

当時、薬物・ギャンブル・売春といった犯罪の取り締まりのために

昼夜逆転生活だった椿住職は、その言葉にハッとしたそうです。

たまたま奥様が同じ宗派のお寺のお嬢さんだったこともあり、

学校の門を叩いたそうです。

事務系の部署に異動になったことも幸いし無事に得度を終え、

奥様の実家でもある菩提寺の住職になられました。

 

 

お寺にプラネタリウムを作ったのは5年前。

 

 

10年前にプラネタリウムのあるお寺のニュースを見たときから

プラネタリウム構想がスタートしました。

 

 

「檀家さんだけに限らず、いろんな人がお寺を訪れる機会にしたい。」

「地域に開かれたお寺にしたい!」との思いが発端でした。

 

 

その3年後、たまたまお寺に隣接する土地が手に入り

プラネタリウムを備えた別棟を建てられたそうです。

 

 

 

 

 

宇宙といのちのつながり

 

ポスターの言葉から流れに身を任せるうちに仏の道に入り

プラネタリウムを作った椿住職。

そして、そのプラネタリウムに集まったテンジン大学の皆さん。

自然に「なんだか不思議なご縁ですね~」と話しながら

お隣のプラネタリウム室に移りました。

 

 

ドアと遮光カーテンを開けると、頭上には立派なドーム!

そしてリクライニング機能つきの椅子が半円状に並んでいました。

思わず「おぉ~!」という声が上がります。

音響まで計算された本格的なプラネタリウムに驚く皆さん。

それぞれがリラックスできるポジションに合わせたところで

プラネタリウムがスタートしました。

 

 

今回の授業では、2本のプログラムを見せていただきました。

 

 

 

 

1本目は“今日の星空”をテーマに、冬にお馴染みのオリオン座を始め

冬の澄んだ空を彩る星々を見ました。

 

 

2本目は、太陽系に属する地球についてのプログラムでした。

漆黒の宇宙に浮かぶ地球に生命が溢れている理由を探るという内容です。

太陽系の位置関係や地球の磁気圏等の条件が絶妙に揃ったからこそ

多くのいのちを育むことができました。

宇宙の星々と私たちのいのちに想いを馳せるひとときでした。

 

そういえば誰かの寝息も聞こえていたような・・・(笑)

 

 

 

 

 

今、この時が一番大切

 

プラネタリウムを見た後は、3Fに移動して椿住職のお話を聞きました。

お寺の中には仏教や自然にちなんだ絵画やステンドグラスがあり、

写真を撮る学生さんもいました。

 

 

 

 

椿住職からは、亡くなられた奥様の闘病生活で実感した生命の大切さや

人生で大切なことについてユーモアを交えてお話いただきました。

 

 

“私たちが生きている、ただそれだけですごいこと”

 

“目には見えない偶然の奇跡的な重なり”

 

“1日1日の積み重ねで365日を生きる”

 

 

といったことがプラネタリウムから自然とつながった気がしました。

20分程のお話は、日常生活の忙しさで流れていきがちな

今この瞬間を見つめる時間となりました。

 

 

そして、椿住職への質問タイム!

 

 

質問)親鸞聖人の本でおススメはありますか。どの本から読めばいいですか。

 

回答)親鸞聖人ご本人が書かれたものということであれば

正信偈というお経がわかりやすいと思います。

ごく一般的におススメなのは歎異抄でしょう。

歎異抄は、弟子から見た親鸞聖人とその教えについて

わかりやすく書かれていて、読めば心に響くはず!

 

 

 

質問)仏教には様々な宗派があって考え方の違いがあると思いますが、

人生に役立つ共通の教えはありますか?

 

回答)まずは、仏教の教えに触れるきっかけとしての“気づき”というのが

皆さんそれぞれ大切なのではないかと思います。

気づいて自分に響いたら深めていけばよいのではないでしょうか。

みんなそれぞれ違いますからね。

強いて共通する教えといえば、人生は基本的に苦しいもの

という考え方でしょうか。四苦八苦という熟語は元々仏教の言葉で、

最初の四つの苦しみは生老病死を表しています。

つまり、生まれた時から人間の苦しみは始まっているというわけです。

この考えは、人間を生きやすくする教えだと思います。

 

 

 

 

 

お寺×○○

 

最後に「もし自分だったら、お寺で○○してみたい。○○したい。」を

テーマにグループワークを行いました。菩提寺では既にヨガ教室に場所を

貸し出されたりしています。

そこで、お寺でできることを付箋に書いて出し合いました。

 

 

 

 

出てきた意見は、こんな感じ↓

 

 

・音楽、合唱、ジャズ等の演奏会

・お葬式や結婚式のお試し、棺桶体験やブライダルフェア(!)

プラネタリウムのドームで新郎新婦紹介ムービーを流す♪

・鐘つき、木魚つき体験

・お香のレクチャーやオーガニックのお線香づくりワークショップ

・会場貸しとして英会話教室やビジネスパーソン向けのマネジメント講座

・宿泊施設←精進料理の教室や写経つき

・カフェや四季折々の自然を楽しむ会

・悩みごとを抱えた人のお話会(傾聴活動)、住職のお話会

 

 

などなどたくさんのアイディアが出ました。

そのひとつひとつにツッコミを入れつつ丁寧にコメントしていく椿住職。

 

 

「あ、コレはすぐやれるね!」というノリノリのコメントをもらったのは、

オーガニック線香づくり、英会話、結婚式、宿泊、カフェ、傾聴活動

などなど。けっこうありますね(汗)

 

 

さらに、椿住職からペット納骨なども追加され盛り上がりました!

 

 

今回の授業の〆は、コーディネーターの古川さんから。

「今日のような“ご縁”を大切に、目には見えないつながりを

参加してくださった皆さんがつくっていっていただけたら嬉しいです。」

との挨拶で授業は終了しました。

 

 

 

 

菩提寺では、毎月最終日曜日に誰でも参加できる

プラネタリウム上映会が開催されています。(要予約)

 

 

また、椿住職の情報によると、六本松の九大跡地に10月にオープンする

福岡市科学館には、プロも絶賛するプラネタリウムが導入されるそうです。

宇宙に興味のある方は、是非足を運んでみてくださいね。

 

 

授業に参加してくださった皆さん、レポートを読んでくださった方、

ありがとうございました!

 

 

ボランティアスタッフ 日名子 美千代

 


 

【今回の授業のコーディネーター】 古川 裕美

 

見上げてごらん、お寺の星を☆

 

長崎県松浦市出身。職場と家を往復する日々を送っていたが、妹の勧めでテンジン大学に入学。カメラマンの鈴木心さんを先生に迎えた「うまくなっちゃう写真のワークショップ」授業に感動し、生徒からスタッフとなる。テン大に関わりながら、パラレルキャリアな働き方を模索中。マスキングテープ、カレーの食べ歩き、ぶらり旅が好き。

 

■Instagram

https://www.instagram.com/doux_riviere/

 


 

【今回の先生】 椿 信二

 

見上げてごらん、お寺の星を☆

 

1952年佐賀県生まれ。大学卒業後、大学講師となる。結婚後、京都で警察官として働いていたが、ある日京都駅で見かけた『中央仏教学院』のポスターをきっかけに仏教に興味が湧き、仕事をしながら通信教育で僧侶の資格を取る。平成5年に妻の実家である早良区の明性寺の主管となり、平成13年より菩提寺住職を務めている。プラネタリウムを導入するなど、多くの人がお寺へ足を運ぶきっかけづくりを行っている。

 


 

【今回の教室】 浄土真宗本願寺派 菩提寺

 

見上げてごらん、お寺の星を☆

 

菩提寺の歴史は新しく、平成4年に福岡市早良区野芥にある明性寺(浄土真宗本願寺派)の分院として建立される。平成10年に菩提寺教会、そして平成13年に宗教法人「菩提寺」となり現在に至る。平成23年に安穏堂(第2本堂)が建立。「星室」と呼ばれるプラネタリウムなどがある。またバリアフリーの玄関や多目的トイレを完備するなど、高齢者や車椅子の方にも安心できる造りとなっている。

 

住所 : 福岡市城南区梅林495-12

電話 : 092-871-6000

 

※地下鉄七隈線「梅林」駅2番出口 徒歩10分
※西鉄バス「天神警固神社・三越前」バス停より、114番系統のバスで約40分
  「東梅林」バス停下車 徒歩5分
※車でお越しの方は、お寺の駐車場を使用できます。
 (現地でスタッフが案内します) 

 

■webサイト

浄土真宗本願寺派 梅林山 菩提寺

 

■アクセスマップ

33.541234,130.356304

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