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授業レポート

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アダルトチルドレンから学ぶ~家族の本当の意味~

アダルトチルドレンから学ぶ~家族の本当の意味~

2017年4月22日(土)

今回の授業のテーマは・・・“アダルトチルドレン”

多くの人が一度はどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか。

先生は、カウンセリングオフィス・トリフォリの高澤信也さん。

生き辛さに悩む人の支援活動に関わられています。

 

 

 

 

この日の授業は、福岡テンジン大学には珍しく(?)座学っぽい雰囲気で

高澤先生のお話を聴くことを中心に授業が進みました。

最初に簡単な自己紹介をした後、高澤先生のお話が始まりました。

当日の配布資料はこちらからダウンロードすることができます。

 

 

まず、最初に聴いたのはアダルトチルドレンの定義でした。

資料に定義は記載されているのですが、印象的だったのは

 

“アダルトチルドレン≒頑張れば頑張る程苦しい人の名札”

 

という高澤先生の説明です。

なんとなくイメージを掴みながら、アダルトチルドレンのメカニズムへと

授業は進んでいきます。是非リンクの資料を見ながら読んでください。

 

子どもの頃に「してもらいたいこと」をもらえなかった経験が心の傷となり

人の世話ばかり焼く「支え役」などの役割を果たそうとしたり、

神経過敏から様々な身体症状が出たりするのだそうです。

結果的に自分の本当の気持ちや欲求がわからなくなり

心や身体のトラブルに苦しんでしまう・・・。

 

近年、子どもの虐待について広く知られるようになりましたが、

身体的な暴力や養育放棄だけでなく

過保護や他のきょうだいにかかりきりといったことも

心の傷になるといいます。

そして厄介なことに、同じ経験をしてもトラウマになる人もいれば

ならない人もいるのです。

なぜなら、親や学校という環境と生まれもっての素因の

相互作用に加え、メディアや文化も影響を与えるからです。

 

心の傷が回復しないまま大人になってしまった事例として

30代前半の女性のケースが紹介されました。

夫婦仲の悪い両親の元、ふたり姉妹の姉である女性は

父親似であったために母親からかわいがられずに育ったといいます。

自分自身も母になった今でも自分の本物の感情や欲求よりも

母親の感情や欲求を優先してしまうそうです。

 

女性を例に、資料の「3.愛着の傷とその影響」について

わかりやすく教えていただきました。

そして、ディズニー映画の「インサイドヘッド」を紹介しながら

本物の感情とその目的についても聞きました。

 

 

 

 

ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ビビリ(怖れ)、ムカムカ(嫌)

という5つで、それぞれに対応した目的があるとのこと。

例えば、イカリは良くないものと思われがちですが

イカリの目的は大事なものを守ることであり、

逆に言うと大事なものを守るためにイカリは必要なのだとか。

 

この事例では、温和な高澤先生の経験談として

高校時代の彼女との話が紹介されました。

彼女と二人で歩いていた時、彼女に絡んできたチンピラに対して

チンピラが彼女の手を掴んだ瞬間、強烈な怒りの感情で

大声を出し彼女を守ったエピソードを引き合いに出しながら

感情そのものには良し悪しがあるわけではないことを

説明する高澤先生。

 

さらに、高澤先生がテンジン大学のスタッフを相手に

距離感の実演実験!

一定の距離を取って、どこまで近づけるか試してみました。

スタッフTさんに近づく高澤先生。

普通のにこやかな時とすごく怒っている時で比べてみます。

 

 

 

 

ちょっと大げさにユーモアも交えながらの実演で、

(当然のことながら)怒っている時はイヤ~な反応になってしまいます。

 

感情、コミュニケーション、そしてその原点でもある家族の関係。

自然な流れで、授業のまとめにつながっていきました。

学生の中には、子どもの頃の自分や生き辛さを抱える身近な人を

思い浮かべている人も多いようでした。

授業に関する質疑応答では、こんなやりとりがありました。

 

Q)資料のチャートを見ると、親からこんな適切な反応をもらって

成長する人の方が少ないのでは、と思いました。

適切な反応をもらえないとアダルトチルドレンなのでしょうか?

 

A)みんな誰でもが完璧なわけではありません。

Perfectな人なら聖人君子なわけで、大切なのは good enough

つまり“まぁ、これで充分だよ”っていう感じです。

適切な反応をもらわずに成長したとしても、日常生活に支障なければ

流していけばいいのです。

 

Q)「してもらいたいこと」を与えるのは母親でなければダメなんでしょうか?

 

A)母親の影響は大きいのですが、必ずしも母親でなければダメ!

というわけではありません。祖父母や学校の先生など親以外の人から

もらうことで回復するケースも多くあります。

 

質問した学生さんも高澤先生も伝えたいことを適切に伝える言葉を

探しながらの質疑応答でした。

親と子のコミュニケーションや豊かな人間関係について余韻を残しつつ

授業は終了しました。

参加した学生の皆さんそれぞれの日常にあたたかなものを持ち帰る、

そんな授業でした。

学生の皆さん、高澤先生、どうもありがとうございました!

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 日名子 美千代)

 


 

【今回の授業のコーディネーター】

 

アダルトチルドレンから学ぶ~家族の本当の意味~

 

天尾 裕作

 

福岡市在住。IT業界で20年近くSE経験の後、新規に人事部門の立ち上げに関わり、採用担当として、5年間で約1,000人の応募者と接する。転職後、山口、熊本で、概ね若者を中心とした就労支援の事業に携わり、現在は福岡で、引き続き、「個人の魅力を引き出す」仕事を行っている。「楽しいがいちばん!」と「Never too late」を忘れずに、日々、孤軍奮闘している中高年である。

 


 

【今回の先生】

 

アダルトチルドレンから学ぶ~家族の本当の意味~

 

高澤 信也

 

春日市在住。スローガンは「家族を安全基地に!」。息子と妻を海よりも深く愛する家族大好き人間。日本企業や米海軍基地で安全衛生業務に12年従事。その後、「世界を、子どもが、子どもらしく生きられる場所にする」が志を持ち、相談援助職に方向転換し、現在に至る。アダルトチャイルド、愛着障害など”家族の絆”にまつわる問題を主な支援対象にしている。

 

<webサイト>

アダルトチルドレン 愛着 カウンセリング 福岡 【 トリフォリ 】

 


 

【今回の教室】

 

アダルトチルドレンから学ぶ~家族の本当の意味~

 

福岡市立中央児童会館 あいくる

「遊び・体験・交流の場」として、子ども達の遊びや活動の場、子育て支援事業、乳幼児の一時預かり、クラブ活動や、季節のイベントや様々な催しものなどを通してね子ども達の健全な育成を行う施設でする。様々な世代の子ども達がふれあい、遊び、学び、笑顔溢れる愛くるしい雰囲気のある施設でありたい、会いに来る場所になって欲しいという思いから、「愛くる(しい雰囲気)」と「会い(に)来る(場所)」の2つの意味をあわせて”あいくる”と名付けられました。

 

住所 : 福岡市中央区今泉1丁目19-22 天神CLASS7階

電話 : 092-741-3551

営業時間 : 9:00~21:00

 

■webサイト

福岡市立中央児童会館 あいくる

 

■アクセスマップ

33.586231,130.397828

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