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レポート日記

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[天神朝キャンパス] もっと天神を好きになる! ~ギンギラ太陽’s物語~

開催日:2012年12月19日

天神朝キャンパス

【特別授業】 天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?

We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/

 

 

12月、2012年最後のテンジン大学朝キャンパスの日。

寒くて真っ暗の中にもかかわらず、20名を超える生徒さんが出席されました。

 

 

今回の街の先生は、僕も学長も大ファンの「ギンギラ太陽’s」の大塚ムネトさんです。

 

 

会場には、劇団で用いられた福岡市内の商業施設をモデルとした

様々な「カブリモノ」が並べられました。

 

 

 

 

■ギンギラ太陽’sと、その作り方

 

地元福岡を舞台にした芝居をされる劇団。

笑いと涙のエンターテイメントを初めて16年。多くのファンを持つ人気集団です。

 

 

先生は、「何か地元にこだわった地元になるためのことをやりたい」という思いからこの活動を始められたそうです。

活動を初めて1年。西鉄さんに呼んで頂き、勝手なことをしていて怒られるかと思いきや応援をしてくださった。

ここから街のみなさんに愛される団体になっていったとのことです。

 

 

ギンギラ太陽’sの物語は取材から始まります。

その場所にある食べ物を食べ、直接お店の人に話を聞き、

五感をフル活用して物語やキャラクターを考えているそうです。

 

 

 

 

【博多阪急の広告が印刷された西鉄バス】

 

全身で博多の広告を天神で主張している姿がおもしろく見えたことがきっかけ。

周りのビルの目がつらくて、居心地が悪い。しかも渡辺通が渋滞になってさらに目につく。

 

 

そんなバスの気持ちになって、「こんなこといってそうだな」ということを

セリフにして台本がつくられているんだそうです。

 

 

【たまやさん】

 

博多のごりょんさん。博多を支える存在、母。そこにはこんな歴史があります。

1999年7月15日。この日は、山笠の集団が最後に玉屋の前に行き祭りの歌を歌い

店が閉店したという歴史があることが紹介されました。

 

 

また、カブリモノにはバラの花がたくさんついているのですが

これは高島屋さんとの関係もありますが、実は施設の中にあった

喫茶店のテーブルすべてにバラが置いてあったことも理由の1つだそうです。

 

 

他にも、それぞれのキャラクターの話をして頂きましたが

1つのキャラクターの中には知っているようで見過ごしているエピソードが散りばめられていて

それを知ることにより街に興味がわいてくれたらと考えているとのことでした。

 

 

◆みんなの街のイメージは?

 

ワークでは、みんなで街にある商業施設のイメージ・想い出をカブリモノに貼っていきます。

 

 

 

 

 

例えば天神地下街であれば河童の噴水、Wi-Fi、世界に誇れる建築物。

新天町であれば飛梅の親子丼、ドクター中松に会った、高齢者と若者が集まる場所。

人によってイメージが違っていたり、それぞれの物語があるようですね。

 

 

◆みんなの想い出をもとにした「街のよもやま話」

 

みなさんに頂いたコメントをもとに

先生と岩永学長による「街のよもやま話」が始まりました。

 

 

 

 

【天神地下街】

 

本格的なヨーロッパを目指して石畳を使用。地下街を「劇場」としてイメージし照明などを設置。

ベネチアンガラスは本場のイタリアで作った特注。ほとんどの商業施設が地下で繋がっている。

イギリスの雑誌「モノクル」でショッピング部門1位になった。

見落としていたものも多く、その存在自体を一度鑑賞してみたくなりましたね。

 

 

 

 

【西鉄バス】

 

現在、バスの数は約1500台。ピーク時には約2000台が運行されていた。

路上バスに最初にエアコンをつけたのは西鉄。民間のバス保有台数は世界一。

昔走っていたバスが、今はアジアで走っている。

イメージ通り、バスに関するいろんな「トリビア」が出てきました。

 

 

この他にも新天町やダイエー、渡辺通についてのお話もでてきました。

 

 

◆先生より「街を好きになってほしい」

 

取材することで街を知る。

そのひとつひとつの物語を知ることが好きになることのきっかけだと考えます。

 

 

先人が考え出した街で僕らは過ごしている。

それを一つずつ知っていくことが街を好きになる方法。

 

 

僕はみなさんのお話をお聞きして、それをまとめているだけ。

これからも街でやっていることを誇りを持ってやってほしい。そしていつか教えてほしい。

 

 

そうそう。先生がおっしゃるには、みんなが街を好きになる仕掛けつくりこそが

「一番お金のかからない都市の再開発の方法」だそうです。納得ですね♪

 

 

「みなさんあっての街」。

先生が、とても街のことを楽しく話されているのが印象的で

私も街を知ることで「そういった歴史があったんだ」と確認しに行きたくなりました。

 

 

ということで、最後はみんなでカブリモノをかぶっての記念撮影。

学長も生徒の皆さんも思い思いに街の商業施設に「変身」されていましたー!

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 東 信史)

 

 


 

 

【今回の先生】

大塚 ムネト (ギンギラ太陽’s主宰)

 

 


 

 

【今回の教室】

警固神社・社務殿

住所 : 福岡市中央区天神2-2-20