レポート日記
一覧に戻る自分の枠を超える!”越境”から学ぶ新しい働き方のヒント
開催日:2025年03月22日
通常授業
今

今回は、働き方を変えて福津に移住し、人や地域、企業のつながりを生み出すお仕事をされている望月啓太郎さんを先生にお迎えし、「理想の働き方」について考える授業を開催しました。
まずはチェックインとして、グループごとに「参加のきっかけ」を共有。
「なんとなく枠を超えてみたいと思ったから」「働き方を考えたいと思ったから」など、参加理由は人それぞれでした。
今回の授業の目的は、「他者の働き方を知り、理想の働き方について考える」こと。
水槽に入れたカマスが、何度も透明な仕切りにぶつかった結果、仕切りを外しても前に進めなくなる──そんな実験があります。
しかし、そこに新しいカマスが入り、ぶつからずに泳ぐ様子を見せると、他のカマスたちも進み始めるそうです。他者の働き方を知ることは、自分の枠を超えるためのヒントになるのです。
さっそく「他者の価値観に触れてみよう!」ということで、グループごとに「私が思う理想の働き方とは?」をテーマに対話をしました。どのグループも話が大盛り上がり。「場所にとらわれない働き方がしたい」「自分のやりたいことで生計を立てたい」といった意見が出ました。働き方への関心の高さがうかがえました。

グループ対話の後は、望月さんによる話題提供。望月さんは、「『越境』とは、ホーム(日常)とアウェイ(非日常)を行き来して、価値観が揺さぶられる経験のこと」だと語ります。「越境」は、実は身近なところにチャンスがあり、いかにさまざまな物事に関心を持ち、異なる価値観を受け入れ、周囲を巻き込んでいけるかが大切だということでした。
ここで、ファシリテーターの貴島さんとともに、望月さんの「越境ライフログ」を辿りました。

会社員時代に多くの協力会社と関わった経験や転職など、数々の越境を経験してきた望月さん。大変なこともあったものの、とても面白く、相対的には幸福度が高かったそうです。
「新しいことに挑戦するには、わからないことも多いけれど、まずはやってみることが大事」と語る望月さんの言葉には、大きな勇気をもらいました。
続いて、望月さん同様に多くの「越境」を経験されてきた、コーディネーターの貴島さんのお話。

新卒でトヨタに入社しエンジニアとして活躍していたものの、将来の収入や役職がある程度約束されている中で、それが必ずしも“幸せ”とは感じられなかったそうです。テンジン大学での活動などを通じて、「お金がもらえなくても心からやりたいと思えること」に出会い、フリーランスとして独立。
「どの働き方が自分に合っているのか?」「何のために、誰のために働くのか?」を考えることが大切。でも、それを一人で考えるのは難しいからこそ、いろんな人との対話の中で気づいていける、と貴島さんは語りました。
お二人のお話を受けて、次は「今の働き方の良いところと課題は?」をテーマに再びグループ対話を行いました。

「良い点と課題は表裏一体だから、どう捉えるかが大事」「今の職場は副業の糧になる点がありがたい」など、多様な視点が飛び交いました。
最後は、「理想の働き方に向けた小さな一歩とは?」をテーマに個人で思考し、全体で共有。
「社会人インターンに申し込みます」「AIの仕事を増やしたいことを家族や社員に伝えます」など、それぞれが“宣言”をしながら、自分にできるアクションを明確にしていきました。
望月さんは最後にこう語ってくださいました。
「何のために働くのかを考えると、越境の仕方も変わってくる。だからこそ、ぜひ問いかけ続けてほしい。」
理想の働き方に向けて、自分自身の枠を越えて一歩踏み出す。その原動力となるような、素敵な授業でした。

〈この授業のスタッフ〉
Report:前田 也詠子
Photo:さとう てつろう
Staff:みかわ よしき
【今回の授業のコーディネーター】
貴島 道拓
鹿児島県出身福岡県在住。鹿児島大学を卒業後、トヨタ自動車九州株式会社に入社し、福岡へ移住。トヨタの問題解決手法を主とした課題解決業務を行う。2021年にNPO法人福岡テンジン大学理事。2023年(一社)yagocolo に創業。現在は、九州各地の企業や行政と連携し、500回以上のワークショップや対話の場づくりを実施している。また、AI 教育にも力を入れ、中高生向けAIコースをゼロから立ち上げ、社会人向けAI講座でも企画・講師として多数の実績を持つ。Google AI Essentials認定者。
WEBサイト
【今回の先生】
望月 啓太郎
1975年生まれ/福岡県福津市在住。転勤族の家庭に生まれ、各地を転々とし故郷を持たず、社会に出るころには氷河期世代と呼ばれアルバイトから始まったキャリア。暮らすこと、働くことに不自由した前半生。遅まきながらも、東京で会社員生活が軌道に乗り、オフィスやコワーキングスペース等の「働く場所」、企業の働き方改革や組織開発等の「働き方」に関わる事業の運営や新規事業開発に携わったのち、2022年に福岡へ移住しフリーランスに転身。ご縁をいただいた企業や行政でのパラレルワークを経て、2024年に法人化。急速に進む社会の多様化に向き合い、異なる価値観との出会いから変化を促す機会をつくることにチャレンジ中。
【今回の教室】
赤煉瓦文化館 2F
明治時代の我が国を代表する建築家・辰野金吾と片岡安の設計により、 日本生命保険株式会社九州支店として明治42年(1909)に竣工。 赤煉瓦と白い花崗岩の外壁は19世紀末のイギリス様式で、ほかに尖塔やドームなど、小規模ながら変化に富んでいる建物です。
福岡市歴史資料館として使用された後、有料の会議室等を備えた市民に開かれた施設「赤煉瓦文化館」としてオープン。平成14年(2002)からは1階の一部が「福岡市文学館」として使用され、 文学に関するさまざまな情報を収集・提供しています。 国の重要文化財。
住所:福岡市中央区天神1-15-30
電話 : 092-722-4666
※お問い合わせは所在場所についてのみ、お願い致します。授業内容につきましては、福岡テンジン大学までお問合せください。
■WEBサイト
※駐輪場は、周辺の路上駐輪場をご利用ください。



