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激変の時代を生きる ~筑前黒田家の古文書から見える幕末~

終了しました

[開催日時]:2010年10月23日(土) 10:00~13:30

[教室]:赤煉瓦文化館 会議室3

[先生]:天本 孝久(筑前黒田家文書を読む会 会長)

【定員】 20名

※【申込締切】 10月21日(木) 24時まで (先着順)

 

※1:本授業の抽選は2010年10月19日(火)に行います。

※2:抽選後、定員に満たない場合やキャンセルが発生した場合は、2010年10月21日(木)24時まで先着順でお申し込みを受付いたします。

 

 

 

【眠っている古文書の存在】

福岡県になる前、かつての日本の地方行政区分であった筑前国(福岡市およびその周辺地域)を治めていたのは黒田家。この黒田家が公式に発行した藩令や、藩士が残した手紙等、戦災を免れたものが残っていますが、解読・翻刻されずに今に至るものも、多数存在しているそうです。

 

 

もしかしたら歴史の新たな1ページを刻む可能性がある、昔の人が残した手紙。

 

今回は、NHK大河ドラマでも話題の龍馬の時代、「幕末」が舞台の手紙をテーマにした授業です。平安時代から続く、上下関係に非常に厳しい「手紙の書き方」のような決まり事があるのをご存じですか?

 

 

【授業のテーマ】

今回の授業では、幕末という、日本史上最も価値観が激変していく時代に、三条実美(やんごとなき身分の公家)が、筑前黒田家の藩士(下級武士)に宛てた手紙から、当時の時代背景を探ります。そして、右肩上がりの時代を終えて、市民生活における価値観が変わっている現代との比較をし、その違いや共通点を探ることで、福岡の歴史を身近に感じる授業です。

 

 

【お願い】

今回の授業に参加するに当たって、下記「授業の流れ」の下にある【授業の予習】をお読みください。

 

 

【授業の流れ】

9:30 受付 (赤煉瓦文化館2Fにて受付いたします)

10:00 授業開始

注意事項と先生の紹介

10:05 江戸時代の古文書・手紙がどのようにして今に伝わっているのか?

   ワークショップ① どのようなものが次世代に残っていくの?

   ワークショップ② 江戸時代ってどんな世の中?

11:10 平安時代から続く手紙の書き方のシキタリについて

11:35 原文を読んでみよう「三条実美の手紙」

   ワークショップ③ 幕末という身分や価値観の変化

   ワークショップ④ 幕末と今の時代の共通点って?

13:00 黒田家の古文書について

記念撮影~解散 13時30分までには解散になります

(授業コーディネータ : 岩永 真一)

 

 

本授業への参加申込みはコチラ (学生認証画面へ)

 

※参加申込みをするためには、学生登録が必要です。

 

 

 

【授業の予習】

●授業のテーマである三条実美が手紙を書いた時期について

1853年にペリーが黒船で日本に来て、開国せざるをえなかった幕府に対して政治を任せられないと不満を持つ者が多く現われた。やがて外国を日本から追い出そうという“攘夷論”と、政治は幕府ではなく天皇にという考え方の“尊王論”が合体して“尊王攘夷論”が盛んになる。最も盛んであったのが長州藩(今の山口県)だが、京都にいる公家(天皇に仕える貴族・官人)の中でも過激な尊王攘夷派だった三条実美とともに、1863年に幕府派だった会津藩(今の福島県の西部)と薩摩藩(今の鹿児島県と宮崎県の一部)の協力により起きた「八月十八日の政変」によって、京都を追放されてしまう。しかし1864年に再び天皇を尊王攘夷派にしようと長州藩が京都に突入する禁門の変が起こるが、薩摩藩にコテンパンにやられて再び京都から追い出されることになった。さらに長州藩は、天皇の敵“朝敵”(天皇と朝廷の敵という意味)になってしまい、長州vs日本全部(幕府を主体とした)の第一次長州征伐が起こってしまう。

 

●三条実美について

公家の三条家出身。1837年に生まれ、1854年に家を継いだ。安政の大獄(幕府による尊王攘夷派や幕府反対派への弾圧で100名以上が殺された)により父を失う。尊王攘夷派として長州と密接な関係を持ち、江戸幕府14代将軍徳川家茂に攘夷決行を求めるなどするが、1863年「八月十八日の政変」により京都を追放され、長州藩に落ち延びる。翌年の第一次長州征伐の際に、福岡藩(黒田家)の太宰府へ移送され、3年間の幽閉生活を送る。この間に薩摩藩の西郷隆盛や、長州藩の高杉晋作、坂本龍馬らが訪ねてきている。その後、王政復古により明治政府の表舞台に復帰、明治2年(1869年)には右大臣、同4年(1871年)には太政大臣となるなど、身分がとても高いやんごとなき公家の実力者だった。

 

【注意事項】

授業申込み時に記載頂いたメールアドレス宛に事務局(info@tenjin-univ)より、確認のメールを送らせて頂く場合がございます。PCメールアドレスは正確に記入をお願いいたします。

 


 

 

【今回の先生】

 

天本 孝久

筑前黒田家文書を読む会 会長

 


 

【今回の教室】

 

赤煉瓦文化館 会議室3

住所 : 福岡市中央区天神1-15-30