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レポート日記

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本の帯見てますか? ~マイ帯を作っておすすめ本をプロデュース!!~

開催日:2014年07月26日

通常授業

「本屋さんってワクワクしますよね」

ある参加者さんの言葉です。

この気持ち、僕もよーく分かります。平積みされたベストセラー、棚にどっしり座る大長編、一冊一冊の本が醸し出す世界・・・書店には独自の雰囲気、大げさに言えば非日常への扉があると思います。

 

そんな本屋さんの中で特に目を引くのが“本の帯”。短い言葉で魅力をいかに伝えるか、その本を代表する部分といっても過言ではありません。さる7月26日、そんな本の帯に注目した授業が行われました。

 

場所は赤煉瓦文化館に近い書斎りーぶる、その絵本で囲まれた一室で行われました。

 

 

初めに今回の先生の渡辺さん(企画担当)、本田さん(書店員さん)から本屋さんの仕組み、りーぶる独特の企画についての説明がありました。

 

 

書店員さんの仕事で一番重要なのはなんですか?という質問に対しては、本とお客さんの出会いをいかにプロデュースするか、浮かぶイメージをどう形にして伝えるかということが重要ですとのことでした。これは万国共通で、本に関する深い知識が求められることからフランス、ドイツでは書店員さんはライセンス式になっているそうです。

 

続いて両先生の案内で書店内の散策が行われました。

 

 

本の配置、客層に合わせたコーナーづくり、企画展の発信方法など、ここでしか聞けない、この人からしか聞けないようなお話をたくさん聞くことができました。特にりーぶるさん独自の企画コーナー、あと、ところどころにある“お客さん製”のポップは一見の価値ありです。ぜひ一度お店に行かれることをお勧めします!(ポップ書くと美味しいコーヒーが飲めますよ!)

 

 

店内を一巡りした後、いよいよ帯づくりが始まりました。

 

 

参加者さんには一冊お気に入りの本を持ってきていただいています。みなさん趣向を凝らしつつ、集中して作っています。ジャンルもなにも違う本たちにどんな帯が作られるのか・・・

 

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完成しました!

 

さっそく本の紹介が始まります。その本を選んだ理由、お気に入りのフレーズ、帯に込めた思い・・・面白エピソードから感動エピソードまで、一冊の本と一人の人間の間に実に様々なエピソードがあることが改めて実感されました。

 

 

個人的に特に印象にのこった言葉は…

 

「あの人には憧れていたし、あの人には嫉妬していたし、それを含めて自分の青春」

「不幸な時、大変な時にも別の場所に光が指している」

「イルミネーションもいいけど静かな愛もふさわしい」

 

参加者さんの感動、心の震えがじかに伝わってきます。幾千、幾万の本の中から“その一冊”に出会えた喜びは何物にも代えられません。

 

並べてみると、うーん壮観!千差万別十人十色です。

 

 

最後に集合写真を一枚。参加者の皆様、先生方、ほかのスタッフの方々どうもありがとうございました。

 

 

*お知らせ: 今回の授業で作成された帯たちが本と一緒にりーぶるさんで展示されます。 ご興味ある方は是非見に行ってみてください!

 

 

(ボランティアスタッフ 佐藤 幹)

 

 

 


 

【今回の授業のコーディネーター】 田中 千代美

 

  佐賀県出身。就職を機に福岡市民となる。土日に参加できるイベントやボランティアなどを探していたところテンジン大学に出会い入学。設立3周年のタイミングでスタッフ体験をキッカケに、スタッフへ。授業に参加するにつれ、福岡の街やまちづくりにも関心が高まり、授業企画コーディネーターにチャレンジ。

 

 


 

【今回の先生】 書斎りーぶるスタッフ 書斎りーぶる企画担当/書店員

 

  渡辺俊洋/書斎りーぶる企画担当。参加・体験・交流する本屋をコンセプトに、お客さまの書斎として楽しんでもらえる、くつろぎの空間を演出。店内エスパスやセミナールームでは、毎日のように面白いイベント等を開催中。

本田賢吾/書斎りーぶる書店員。前身の「りーぶる天神」を含め、書斎りーぶるの書店員としては十数年のキャリア。人文関連をはじめ、他ジャンルの書籍を担当したのち、現在は仕入業務も受け持つ

 


 

【今回の教室】 書斎りーぶる

 

 

「書斎りーぶる」は、昭和46年(1971年)開業の福岡ショッパーズプラザ専門店街にオープンした「りーぶる天神」から移転し、平成23年(2011年)にリニューアルオープンした、菊竹金文堂の福岡天神店。菊竹金文堂は、文久元年(1861年)創業の「二文字屋」を母体とする福岡県の老舗書店で、明治25年に「金文堂」と改名し、現在に至る。

住所 :福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1F