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レポート日記

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文庫本散歩~言の葉巡り~

開催日:2014年09月27日

通常授業

今回の授業の先生は、参加者の学生さん達。

少人数の和やかな雰囲気の中、みんなで授業を作り上げました。

 

 

 

 

読書の新たなジャンルを開拓するため。読書の習慣がなかったけど、何となく本を読んでみたくなって。みんなと同じ空間で本を読むって面白そう。など、ちょっといつもと違った読書体験を求めて、みなさん様々な思いでの参加です。

 

 

今回の授業は、本を選ぶことから始まりました。そして、自分が選んだ本を片手に公園までお散歩。

自分で本を、言葉を探し、街を歩く。どんな授業になるのだろうと、私もワクワクしていました。

 

 

自己紹介の後、さっそく文庫本を選びます。

授業のスタート地点である書斎りーぶるは、センスの良い品揃えで、おまけに書店員さん手作りのPOPに、思わず興味を惹きつけられる本が沢山なのです。

みなさん、本を選んでいる姿が真剣でした。

 

 

 

 

心惹かれる本を探し、選んだ本の紹介をしたら、一回目の読書の時間です。美味しい珈琲を飲み、香ばしい香りに包まれながらの一時。心地よい時間が流れます。

 

 

 

 

室内での読書を楽しんだ後、本を片手にお散歩です。読みかけの本の余韻を感じながら、福岡の街を歩きます。

 

 

 

 

空は青く快晴で、外はとてもキモチの良いお天気。楽しくお喋りをしながら、あっという間に天神中央公園へ到着です。それぞれお気に入りの場所を見つけて、二回目の読書タイムが始まりました。

 

 

 

 

昼寝をしている人。お弁当を食べている人。ベンチに腰掛け笑顔で語らっている人。公園をただ通り過ぎる人。

思いのほか気温が高く日差しが強いけれど、時折通り抜ける涼やかな初秋の風。様々な思いを感じながら、私は外での読書の楽しさを知りました。

 

 

 

 

初めに、部屋の中でゆっくり珈琲を飲みながら。それから街に出て、公園で陽のひかりや風を感じながら読書を楽しんだ後、参加した生徒の皆さんが先生になって、この日、本を読みながら感じたことや発見したことなどを、教えてくれました。

 

 

 

 

題名が気になって思わず手に取った本の、中身を想像しながら読み進めていく楽しさ。読書を通じて自分と同じ悩みを持っている人を知る。自分の人生と、誰かの人生を重ね合わせて読む。読書を通じて一人じゃないと気付く。旅先からポストカードを出す素敵な趣味を教えてもらったり。

 

先生たちのお話を聞き、私もいつもとちょっと違った本の楽しみ方を教わりました。みんなで、感じたことを共有することで、人それぞれ感性が違うのだと知る。

他の人の感性を尊重することで、自分の世界が広がる。自問自答しながら本を読み、人の読書感想を聞き、違う人生を知ることができる。やっぱり本って面白い!

 

 

 

 

書斎りーぶるさん、テンジン大学の学生であり先生でもあったみなさま、素敵な読書体験を共有して下さって、どうもありがとうございました。

 

 

(ボランティアスタッフ 若杉 さなえ)

 

 


 

【今回の授業のコーディネーター】 吉開 崇人

 

  1986年、福岡県生まれ。大学時代の友人から福岡テンジン大学を紹介してもらい学生登録。最初に参加した授業で、ボランティアスタッフに引き込まれる。現在は、事務局に所属。街の人たちの個性や感性を大切にした授業づくりを行いたいな……と思っている。好きな飲み物・食べ物は、温かい緑茶と苺大福。好きな場所は、美術館・映画館。あと、”本”と”本が好きな人”が好き。基本的にのんびりや。

 

 


 

【今回の先生】 参加者の皆様  

 

  福岡のまちに暮らす・働く・遊ぶヒト福岡のまちに暮らす・働く・遊ぶヒト、参加者みなさんひとりひとりが先生です。

 


 

【今回の教室】 書斎りーぶる

 

 

「書斎りーぶる」は、昭和46年(1971年)開業の福岡ショッパーズプラザ専門店街にオープンした「りーぶる天神」から移転し、平成23年(2011年)にリニューアルオープンした、菊竹金文堂の福岡天神店。菊竹金文堂は、文久元年(1861年)創業の「二文字屋」を母体とする福岡県の老舗書店で、明治25年に「金文堂」と改名し、現在に至る。

住所 :福岡市中央区天神4-1-18 サンビル1F