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レポート日記

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[天神朝キャンパス] とある地方政治家の日常

開催日:2014年09月24日

天神朝キャンパス

私たちの生活と密接にかかわる重要な事項を決定する政治家のみなさん。

それなのにもかかわらず、私たちは彼らのことをどれだけ知っているでしょうか。

 

 

普段、いったい何をしているの?

 

ということで、今回は橋田和義さんによる授業でした。

なんと福岡市議会議員をやっていらっしゃいます。

 

 

 

 

サラリーマン出身である橋田さんは、

4年前に無所属で出馬し、当選されました。

もともと福岡青年会議所(JC)に所属しており、

その関係から九大六本松跡地の開発に携わるようになりました。

そのチームの中に議員が一人もいないということで、

出馬を頼まれ、3日間という短期間で決意しました。

 

 

みなさん、選挙にいくらかかるかご存知ですか?

橋田先生の場合、1000万円かかったそうですよ。

選挙カーや広告費、電話代などなど・・・

先生はそんなに使ったつもりはなかったそうですが、

気づいたらこんなに膨らんでいたとか。

一般的には1000万~2000万円かかるようです。

しかし、ある議員さんは60万円で済ませたそうです。

その分、2年間かけて広報活動はしていたらしいです。

選挙にお金がかかるというのは事実ですが、

そうでなくても選挙活動は行えるみたいです。

私にとっては新しい発見でした。

 

 

 

 

では本題に入ります。

議員さんは普段、何をしているのでしょうか。

議会は5つの種類に分かれて、議論を進めていきます。

 

 

無所属議員って少数派でやりにくそうですよね?

でも、議会で8分間の質問時間を与えられており、

また保守派である橋田さんは、全くやりにくさを感じず

むしろ順調にやっています、とおっしゃっていました。

 

 

 

 

実は、市議会が行われているのは予算や決算を行う3月と10月と、

条例などが制定する際に召集されるときだけで、

あとは基本的に拘束されることがないそうです。

 

 

橋田さんの場合、空いた時間を利用して、

FacebookなどのSNSから市民の声を集め、

地域の問題解決に取り組んでいます。

 

 

たとえば、道路の問題。

水たまりができやすい部分の改修工事を頼んだり、点字ブロックをつけたり。

ほかには、障がい者施設の販売支援であったり、公園をきれいにしたり、

路上駐輪の問題に取り組んだり。

地域の様々な問題に取り組み、私たちの生活が向上するよう活動していました。

 

 

 

 

また、グラスライダーというヒーローもやっているそうです。

普段の格好では返してくれない握手も、

ヒーローの格好をすれば、

小さい子供から握手を求められるんだとか。

その瞬間がうれしいそうです。(笑)

 

 

いろんなことをやっている橋田さん。

彼にとっての中心的な仕事は、

六本松跡地の開発だということでした。

少年科学文化会館のプラネタリウムは、

従来の2倍の大きさで建設されます。

大規模なプラネタリウム、

福岡の新たな人気スポットになること間違いなしですね!

 

 

また、福岡の魅力について語ってくれました。

 

 

福岡は、東京の次いで国際会議が行われています。

その関係で、会場が足りなくなっているために、

福岡国際会議場があるベイエリアを充実させる計画があります。

グローバル創業特区にも指定されており、

ますます国際色豊かな街になりそうですね♪

 

 

また、ごみ処理の技術がすごい。

メタンガスを出さないシステムにより、

緑を減らさずにごみ処理を行っているそうですよ。

そして水に関する技術もトップレベル。

海外から注目を浴びています!

 

 

福岡について、議員さんについてたくさん知った後、

生徒のみなさんからの質問コーナーに移りました。

他の人が書いた質問をグループで選んで発表する、という面白い方式でした。

 

 

 

 

 

 

「市議会議員をやっていてよかったこととは?」

困っている人の手助けができること。

スケジュールは1日40分おきに埋まっているそうです。

とってもハードスケジュールですね~。

しかし、仕事をしていないともったいないと感じるし、

充実していることは有難いことだとおっしゃっていましたよ。

 

 

 

「ぶっちゃけ、年収は?」

なんと、1200万円!!

これは、議員の長さに関係なく一律です。

ですが、収入の3分の2は交際費で飛んで行ってしまうそうです。

しかも、次の期で落選してしまったら、将来の保証はないですよね。

だから、不動産業などを行いながら議員をやっている人もいるそうですよ。

 

 

 

 

議員さんといえば、遠くて話しにくい存在だと思っていました。

でも、地域に密着して多くの活動を行っていて、

しかも気さくで話しやすい。

政治を以前より身近なものに感じられた朝キャンパスでした。

 

 

(ボランティアスタッフ 峰 萌絵)

 

 

本授業は福岡テンジン大学と『We Love 天神協議会』とのコラボレーションによる授業です。

【特別学科】 天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?

 


 

【今回の授業のコーディネーター】

 岩永真一 福岡テンジン大学学長

 

  2009年に独立したのをキッカケに福岡市共働事業提案制度に「福岡テンジン大学」を提案、2010年9月に福岡テンジン大学として開校し学長も務める。学長としての顔以外にも、集客・販売促進の広告プロデュース、九州大学非常勤講師や小中学校での講師、男女共同参画やまちづくり・地域づくりでの講師、ファシリテーターなどを行っている。2012年から福岡市総合計画審議会委員、2013年4月より北九州市立大学の特任教員も務める。

 

 


 

【今回の先生】 橋田 和義 福岡市議会議員

 

  1971年、福岡市生まれ。福岡大学卒業後、商社に6年勤務した後に「地元福岡の企業で働きたい」と、明太子のふくやに転職。その後、福岡青年会議所の理事も務め、ツール・ド・フクオカ2010の実行委員長や、中洲ジャズの立ち上げにも関わり、「福岡への貢献」の想いから2011年に無所属で中央区から立候補し当選。

 


 

【今回の教室】 : WeLove天神コミュニティガーデン

 

 

西鉄福岡天神駅・天神バスセンターの1F、待ち合わせ場所にもなっている「ライオン広場」にあった中央警察署天神交番の跡地。2013年12月24日に警固公園へ交番が移動したことにより、福岡市・WeLove天神協議会の共働運営でまちづくりの拠点として2014年6月に誕生。
住所 : 福岡市中央区天神2-1-1