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レポート日記

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音で遊ぼう♪直感を開こう!なぞ楽器ひろば

開催日:2014年09月27日

通常授業

世界各国のなぞ楽器、特に“口琴”という楽器を中心に誰でも楽しめる講座が開催されました。

 

 

 

 

空は快晴、お昼の2時、講座のスタートです。

講座は倍音先生の音楽へのアツイ思いから始まりました。

「音楽のセンスがない人はいない、それぞれ違うだけなんです」

「楽器にも合う、合わないがあるんです。たくさんある“なぞ楽器”の中から、今日は自分に合う楽器を探しましょう」

 

 

 

 

すごく響きました。音楽ができない自分にとっては、先生との距離が一歩近づいたようにも感じられました。

これをきっかけに、参加したみなさんの音楽に対するハードルが一気に下がったようで、表情や会場の雰囲気が明るくなったように思えました。

 

さっそく、先生によるデモンストレーション演奏の始まりです。

 

音を録音し、重ねることができる機械を使い。たくさんの“なぞ楽器”の音を録音していきます。ひとつひとつ楽器の音が増えていきます。先生はたくさんの種類の音楽を演奏してくださいました。

 

 

 

 

心地よい不思議な世界にいるような感覚の曲や、ロック調で体が動き出してしまうような曲と、音楽好きな人にとってはたまらない空間だったのではないでしょうか。

 

そして、“なぞ楽器”の紹介が始まりました。

まずは“口琴”という楽器の紹介です。“口琴”とは、手で弾いて演奏するタイプの楽器で、金属製で口にくわえて手で弾きます。“口琴”の面白いところは、自分の体が楽器の一部になるというところ。“口琴”の金属のところはギターでいう弦にあたり、口がギターでいうボディ(木製の箱の部分)の役割をしているのです。みなさん、これを聞いたとき、すごく驚いていました。

 

 

 

 

自分の体が楽器の一部になるとどんなことが起こるか想像できるでしょうか。口の形を変える。舌の位置を変える。喉の奥を狭くする。体を動かすことで音が変わるのです。

さらに、一番驚いたことは、“口琴”のしくみは声が出るしくみと同じようで、声を出していないのに「あ」の口をすると、“口琴”の音も「あ」のように聞こえてくるのです。

口琴を演奏するのは意外と簡単だったようで、すぐに会場中になんとも言えない音が響きわたっていました。

みなさん口を動かし、手を動かし楽しんでいたようです。

 

 

 

 

 

次いで、大小形さまざまな約30種類の楽器が紹介され、

“自分に合う楽器探し”

の時間です。好きな楽器を手にとり自由に演奏していました。

 

楽器を決めたら、いよいよ、セッションの時間です。

約30種類の楽器の中から、自分に合うなと感じた楽器を一つずつ手にとりました。

さきほど、先生が演奏で使った音を重ねる機械を使い、それぞれ自分の楽器の音を録音していきます。

 

 

 

 

まずは、先生がベースとなるリズムを入れます。そして、次に参加した生徒が1人ずつ自分の楽器の音を入れていきました。最初、短調なリズムだけだった音に、少しずつ音が足されて、だんだんと音が音楽へと変わっていきます。短調だったものが迫力ある厚みのある音楽に。完全オリジナルの、味のある音楽が完成しました。たった1時間半参加しただけで、参加した生徒全員がアーティストになったのです。

 

 

 

 

このころには、みんな仲良しになり、笑い合って、和気あいあいとした楽しい空間へとなっていました。音楽が人との距離を近づけてくれる、改めて音楽ってすごいなと実感しました。

 

音楽にも慣れてきたので、最後のセッションでは、録音機を使わずに行われたその様子は、まるで“なぞ楽器アーティスト集団”でした。今日はじめて触ったと思えないようなソロ演奏も披露され、音楽を心ゆくまで満喫されたのではないでしょうか。

 

最後に、一日使いなれた“自分に合う楽器”を持っての記念撮影をしました。みなさんの立ち姿は、本物のアーティストだったと思います。

 

 

 

 

音楽をやったことない人からすると、楽器を演奏するってすごくハードルが高いですよね。今回の講座は参加者のほとんどが音楽未経験でした。しかし、気がつけば、みなさん楽しく演奏しアーティストになっていたのです。

 

音で遊び、直感を聞くと、はじめて会った人とでもすぐに仲良くなれるようです。

 

 

(ボランティアスタッフ 大井 憲太郎)

 


 

【今回の授業のコーディネーター】 つじ りゅういち 

 

  2011年、東京にて3.11を被災し夫婦で福岡へ移住。当時、縁もゆかりもない福岡を知るための情報収集中に、福岡テンジン大学を知る。授業に参加するだけでは飽き足らず、運営側のスタッフとして関わりはじめる。SEとしてインターネットやサーバ構築といったIT関連のスキルや、イベント屋として様々なイベントの企画運営などにも携わる。現在、福岡ライフを楽しむべく奮闘中。

 

 


 

【今回の先生】 倍音ケイイチ ミュージシャン

 

  旅先で口琴に出会い演奏を始める。オーストラリア、ヨーロッパなど世界各地でのフェステバルに参加し、口琴や鼻笛などシンプルな「なぞ楽器」を演奏し紹介するワークショップなどを行う。なぞ楽器をボイスパーカッションなどとミックスした独特のループ演奏が話題を呼び、2010年ハンガリーで開催の世界口琴フェスティバル、3回目の出演でオープニングアクトを務めた2013年ドイツアンシエントトランス、同年イスラエルのディジュルドゥアンドオーバートーンフェスにも招かれるなど世界各地で活動を広げる。2014年2月から15年ぶりに福岡に拠点を移し、現在精力的にライブを展開中!

 


 

【今回の教室】 Kokara

 

 

福岡市中央区天神にオープンしたシェアスペース。スタジオ、ギャラリー、パーティー、各種スクール、セミナー、ワークショップなどで利用可!場所、時間、立場等様々なスタンスで”仕掛ける”人たち、新しい考え方でビジネスを行う人を応援するスペース。様々な用途に対応できるように空間や棚が可動式になっている。

住所 : 福岡市中央区天神3-6-8