[天神朝キャンパス] まちの彩りは人の心も彩る！～アートな秋の楽しみ方？～

開催日：2014年10月22日

天神朝キャンパス

10月の朝キャンパスは、芸術の秋ということもあり、「アート」が主題でした。場所は、ライオン広場にあるWeLove天神コミュニティガーデンです。

今回、先生としてお話してくださったのは、「ハンサム」こと三好剛平さん。先生は、ラジオ局LOVE FMで営業、ウェブ、企画など幅広くこなし、プライベートでも様々なイベント運営などに関わっています。参加者は皆感じたことだと思いますが、先生はとにかくアツい方です。今日の授業も終始、早朝とは思えない高いテンションで展開されました。

先生は、映画好き、読書好き、音楽好き、とにかく色々なところに興味のアンテナを張っている方です。今日の授業で自分の好きなことを語る先生の顔はすごく楽しそうで、しかもお話もお上手。参加者全員、先生の話に引き込まれていました。

多方面で活躍する、現在の先生を大きな部分を作ったものは「映画の感想ノート」。映画が大好きで、中学生の頃に映画館である洋画をみたことをきっかけに、映画の感想を記録に残すようになり、それから高校、大学と年に100本以上、映画を観てはノートを書く、をひたすら繰り返したそうです。その過程で、「自分の感動を自分の言葉で伝える訓練ができた」と先生は言います。思っている以上に人は言葉を自由に操る練習はしていないもの。そのため、映画ノートで身につけたものが先生の大きな強みになっているそうです。

アート（例えば、映画）には4つの鑑賞体験があると先生は考えています。

①観る前に想像を膨らませる。

②実際に観る。

③一人で振り返る。

④他人と共有する。

この中でも、先生が特に大事にされているのは最後の「他人と共有する」ことです。なぜなら、自分が他人にオススメした映画を友達がみにいき、もしかしたらその友達の人生が大きく変わるかもしれない、そんな可能性を秘めているからです。たしかに、自分の話一つで他人の人生に影響を与えられると考えると、なんだかワクワクしてきますね。

自分の言葉で表現することはやってみると非常に難しく、自分が芸術を語るなんて・・と思ってしまうものですが、先生は「遠慮せずにどんどん自分の感じたことを表現してほしい！」と熱弁されていました。上手に伝えるための練習・心構えとして、先述した感想ノートを書くこと、常に誰かに伝えるつもりで物事をみること、が挙げられます。

さて、敷居が高く聞こえがちな今回のテーマ「アート」とう言葉ですが。先生に言わせると、心を動かすものは皆「アート」です。難しい言葉でいうと、「アート」とは表現物と鑑賞者が、互いに影響しあうこと。普段の何気ない景色の中にもそれはたくさん潜んでいます。なぜなら、それを「アート」と認識するのは自分次第、人それぞれだから。例えば、仏像をみて「ありがたい」と思うのは人がそう決めたからなのです。そう考えてみると、毎日の通勤・通学の風景もなんだか違って見えるような気がしませんか？　

今日の授業で、「その気にさせる男」、三好先生の話で芸術に対する垣根が下がった人がたくさんいたのではないかと思います。福岡にはアジア美術館をはじめ、貴重な芸術を楽しめる施設が多く揃っています。私は普段はなかなか美術館に行く機会はないのですが、気持ち新たに今年の芸術の秋を楽しもうかなと、そんな気持ちにさせてくれる授業でした。

（ボランティアスタッフ　新原 卓）

本授業は福岡テンジン大学と『We Love 天神協議会』とのコラボレーションによる授業です。

【特別学科】　天神朝キャンパス

この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか？

【今回の授業のコーディネーター】

　岩永真一　福岡テンジン大学学長

【今回の先生】　三好 剛平 ラブエフエム国際放送株式会社

【今回の教室】　：　WeLove天神コミュニティガーデン