レポート日記
一覧に戻る[天神朝キャンパス] 聞くことからはじめるコミュニケーション講座
開催日:2011年02月16日
天神朝キャンパス
【今回の先生】 高橋 康徳 (株式会社カウテレビジョン)
【今回の教室】 ピエトロビル 8F会議室
【特別授業】 天神朝キャンパス
この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?
We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/
皆さん、こんにちは!
毎月恒例の朝キャンも、皆さま方のご支援、ご協力のもと今回で5回目を迎えました。
この記念すべき第5回朝キャンには、30人の応募枠に70人を超える応募がありました!
ご応募いただきました皆さま本当にありがとうございました。
今回は、ご存知の方も多い元報道記者であり
「カウテレビジョン」代表の高橋さんを先生にお迎えし、
「コミュニケーションの極意」=「聞く技術」についてお話いただきました。
さて、早朝から集まってくださった生徒の皆さまは少し緊張の面持ち。
少しシンっ…と静まった会場で、最初に先生から
「隣の方と昨日食べた夕飯で一番おいしかったものを互いに伝えあってください」
との提案がありました。
その質問で生徒の方同士が少し打ち解けあい、会場の雰囲気が一段と明るくなりました。
そしてその会話をもとに、「聞くと話すではどちらが楽でしたか」という先生からの問い。
教室では「聞くほうが楽」と答えた方が大半で、これは一般的な平均と同じであるそうです。
そう、今回はこの「聞く」ということに重点をおいた講義。
先生は講義の最初に、この「聞く」という技術がなぜ今注目されているのか、
また「聞くを制するものは、人間関係を制す」というところの理由を
お話してくださいました。
加えて上手なコミュニケーションでよく言われる
「相手の立場に立って・・・」という言葉。
でもこれには、意外な落とし穴が。
それは「相手の立場に立つ」ということがそもそも難しいということ。
相手の立場に立つためには、まずは相手を知るということが大前提になる
のですが、どのようにして「知れ」ばいいのか…。
そう、ここでも「聞き上手」が大活躍するのです。
では、その「聞き上手」の極意とは?
先生が教えてくださった10カ条を下記に簡単に紹介します!
「聞き上手」の極意10ヶ条
●相手が話しやすい環境を作り出す4カ条
① 話す相手に心臓を向ける
② 目線を合わせて大きくうなずく
③ 偏見を捨て好意と笑顔で
④ 気温も雰囲気も温かく
●相手がもっと話したくなる心構え3カ条
⑤ まずは答えやすい質問から
⑥ オウム返しで相槌を打つ
⑦ 4W1Hで二の矢を放つ
(4W-When、Where、Which、Whatで比較的答えるのが簡単な話題づくりをし、
少し重たいWhyのテーマはできるだけ後回しにして、1H-Howで話題を広げて
いくテクニック)
●想定外の展開に「あたふたしない」心構え2カ条
⑧ 知らないことは知らないと言う
⑨ 逸れた話は無理に戻さない
●「もう一度会いたい!」と言われる人になるために
⑩ 最後に握手ができれば最高です。
なるほど~!
言われてみると当たり前のようなことばかりですが、
言われないと気付けないようなこともたくさんあるな~と、
思わずうんうんと頷いてしまいました。
そして、最後にお隣の方同士でこの10カ条を実践!
「3分間でできるだけ多くのことを相手から聞き出しましょう」というテーマで、
皆さんが一斉に相手のことを聞き、もしくは自分のことを話し始めました。
そして、会場は一気に熱気に包まれたのでした。
参加者の20代の男性は
「現在営業職で、取引先との会話をもう少し充実させたい、
報道記者という経歴をもった先生から聞くスキルを学んでみたい、
という動機で参加しました。10カ条も勉強になったが、最後に先生が
おっしゃっていた今すぐに実行できることは、『そうなりたいと思うこと』
というお話も心に響いた。その気持ちこそが自分が成長するための様々な機会を
モノにしていくエッセンスなんだなと感じた。」
と話してくださいました。
授業が終わった後も、時間に余裕のある生徒の方は、
先生の周りに集まり名刺交換や質問をされており、
参加された皆さまの熱意を感じたのでした。
今回、先生は具体的に聞くためのスキルをご講義されるにとどまらず、
やる気を引き出すための様々な名言も合わせてご紹介してくださいました。
そこで最後に、先生が授業でご紹介された孔子の言葉を引用して
第5回の朝キャンレポートを終えることにします。
「これを知る者は、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず。」
関係者の皆さま、ご参加いただいた生徒の皆さま本当にありがとうございました!
(ボランティアスタッフ甲斐田晴子)