レポート日記
一覧に戻る[休日のタイムトラベラー] 天神開拓史~この街に電車を走らせた男たちの物語~
開催日:2015年02月28日
休日のタイムトラベラー
ここは世界一、ショッピングがしやすい街!
そんな評価をイギリスの経済紙(モノクル)からもらったこと知っていましたか?
福岡市がここまで発展したのには、ある男たちの挑戦が大きく関わっていました。
そんな男たちについて、
福岡の歴史の街歩きで有名な井上光枝先生をお呼びして、
【タイムトラベラー】の授業を行いました
先生の話が始まりました
今回取り上げる福岡の発展に
大きく貢献した男の名前は、「 渡辺與八郎 」といいます
この男は、明治43年のまだ福岡市が小さな街だった頃に
なんと、「 天神、博多を一周する電車 」を走らせたのです。
歴史好きな生徒の方々も、これには驚いていました。
ちょうど同じ時期に福岡市が発展するあるチャンスが訪れました。
それが「 第13回 九州・沖縄八県連合共進会(今でいう万博)」です。
この九州各地から人が集まってくるイベントを大成功させよう、
そして、これからの福岡市を盛り上げていこう
そういう思いで渡辺與八郎は電車を走らせることを決意したのです。
彼の努力が実り
「 九州八県連合共進会 」に当時の福岡市の人口(約84,000人)の
10倍以上のお客さんが訪れました。
ここから福岡市の大発展が始まったのです
福岡市を発展させた男の存在は、今も福岡のいろんなところに残っています
あの「 渡辺通り 」は、「 渡辺與八郎 」の名前からきているそうです
あっという間に時間が過ぎ、先生のお話はこれで終了です
教室で授業を受けたあとは、みんなで街に出かけました
普段、なにげなく歩いていたテンジン周辺には、多くの歴史が残っていました
アクロス広場には、当時ここに県庁があったことがわかりました。
隣にある「 福博であい橋 」には、山笠の発展に大きく貢献した、
博多人形で有名な小島与一さんの作品を見ることができました
他にもたくさんの福岡の明治時代を感じることができる場所が多くありました
住みやすい街福岡、ショピングの街福岡
昔の方々が頑張ってくれたから今の福岡があります
「 これからの福岡がよくなっていくために、私たちにも何かできることがないかなぁ 」
そう感じ考えさせられるような、
また一段と福岡のことが好きになる楽しい授業でした。
(ボランティアスタッフ 大井 憲太郎)
【特別学科】休日のタイムトラベラー
この授業は、福岡市中央区の事業「まちの魅力再発見講座」です。福岡には歴史がない!なんて言うけども、実は京都に次いで神社・仏閣が多く、古墳も2,000基以上あり、福岡城の名残をいたるところに残しているまち。そんなまちを、タイムトラベルという時間旅行で、違った視点から楽しむことができる授業です。
【今回の授業のコーディネーター】
岩永真一 福岡テンジン大学学長
2009年に独立したのをキッカケに福岡市共働事業提案制度に「福岡テンジン大学」を提案、2010年9月に福岡テンジン大学として開校し学長も務める。学長としての顔以外にも、集客・販売促進の広告プロデュース、九州大学非常勤講師や小中学校での講師、男女共同参画やまちづくり・地域づくりでの講師、ファシリテーターなどを行っている。2012年から福岡市総合計画審議会委員、2013年4月より北九州市立大学の特任教員も務める。 |
【今回の先生】
井上 光枝 福岡歴史探訪ガイド 町歩き実行委員会 会長
1944年、福岡市生まれ。大学卒業後に福岡市の中学校教諭となり、現役時代は校長先生まで務め引退。その後は、大学で教師の卵たちに「教師学」を教える非常勤講師として働きつつ、福岡県の地域活動に関する事業にて歴史の講座を受講、その後「福岡歴史探訪ガイド」として、福岡の歴史を案内する活動を始める。天神のパワースポット巡りなど、高齢者だけでなく、若者にも人気のまち歩きのガイド人を務める。 |
【今回の教室】 福岡市 職員研修センター405会議室
※一般には開放されていません。福岡市役所の職員用の研修センター。階級ごとの研修・セミナーだけでなく、キャリアデザインやワークライフバランス、有志による勉強会などの会場として活用されている。 住所 : 福岡市中央区天神1-6-8天神ツインビル4F
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