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レポート日記

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やりたいことを仕事にする! ~若きピアニストの音楽と働き方の話~

開催日:2011年02月26日

通常授業

【今回の先生】 澤村 迪 (ピアニスト/NS音楽事務所代表)

 

【今回の教室】 ヤマハグランドピアノサロン福岡

 

 

■グランドピアノに囲まれながら

さて、今回はヤマハグランドピアノサロン福岡にて、

「やりたいことを仕事にする! ~若きピアニストの音楽と働き方の話~」の授業を行いました。

 

 

 

 

ヤマハのサロンと言うことで、高級ピアノの販売を行っている場所での授業開催となりました。周りには400万円するピアノが並べられる中、傷つけないだろうかと内心ドキドキしていました。

 

 

まずは学長の挨拶から、今回の授業趣旨の説明を行い、先生の紹介をした瞬間!

 

 

 

 

突如、今回の先生である澤村迪先生のピアノ演奏ショパン「エチュード・革命」(YouTube参照)が始まりました。これは学長も事前に聞かされていなかったサプライズだったようでビックリしていました。そんな荘厳?な雰囲気で澤村先生の授業がスタートしました。

 

 

■音楽家はお金持ち?

まずは先生から生徒への質問タイム。

「音楽家、という言葉の印象は?」という問いに

 

・芸術家

・ストイック

・才能

・お金持ちなどなど…

 

様々な答えが出ました。確かにお金はかかるそうです。ヴァイオリンで有名なストラディバリウスは4億円。葉加瀬太郎氏が使用しているものでも3億円。楽器は確かに高いです。先生はピアノを9年ローンで買ったそうです。部屋も広くはなく、ピアノが部屋の大半を占めているので、いつもピアノの下で寝てるそうです。

 

 

音楽家というと、幼い頃からの英才教育でなければ、プロになれない印象が強いですが、先生は実は18歳からピアノを始めて、絶対音感を手に入れたそうです。さらに、リヒテルという世界的ピアニストも12歳からピアノを始めたそうです。

 

 

■音楽は身近で、縁遠い物?

実は今回の授業、澤村先生自身が企画したもので、何かを始める事に遅いことなどない。という事を伝えたかった事と、音楽はiPodで聴いたりして、とても身近なのに音楽家は身近ではない事。

 

 

一つの楽譜を見せてくれました。オタマジャクシがたくさん並んでて一見難しそうな楽譜。「この曲がわかった人は手を挙げてください。」という問題にほとんどの人はわからない。答えは「猫踏んじゃった」。

 

 

聴き親しんだ曲でも楽譜になると途端に難しくなります。SoftbankのCMで使われているクラシックや、太田胃散のCMで使われているものは、曲はイメージできても曲名や作曲家がすぐに出てきません。

 

 

 

 

もっとクラシックを気軽に聴いて欲しいと先生は思っています。最近、クラシックに歌詞を付けるものが流行っていますが、実は昔から歌詞を付ける事はやられていました。代表的なのものでいくとベートーヴェンの「交響曲第9番」いわゆる「第9」や「歓喜の歌」(YouTube参照)と呼ばれている曲です。格式ばったものでなくともクラシックを楽しんでもいいんじゃないか、先生はそう考えています。

 

 

僕たち日本人はどうしても、クラシックというと行儀良く耳を澄ませて聴かなければならない印象を持ち続けています。ヨーロッパなどにはプロムナードコンサートなど、名前の通りプロムナード(遊歩道)や公園で気軽に楽しめるところから、一般大衆を対象としたポピュラーなスタイルのものもあります。

 

 

■夢を叶えるのに早いも遅いもない!

最後に先生が好きな曲の一つで、今回の授業のテーマにあっていると思い、選んだ、という曲を流しました。それはエドワード・エルガー「威風堂々」のカバー曲で、シーモの「Continue(コンティニュー)」。これもベートーヴェンの「第9」のように曲に歌詞を乗せたものです。

 

 

歌詞の一部を抜粋しました。

 

 

出来ないからやらないんじゃない

出来ないからこそやるんじゃないの?

格好悪くても やってみようよ

君が思うより 君は強いんだよ

 

勝つか負けるかじゃなくて やるかやらない なんだよね

どんな夢でもかなえる魔法 あきらめないこと

前向き 胸張り 一歩一歩踏み出し 自分の道

ずっとずっとコンティニュー

 

 

先生が今回の授業を通して伝えたかったこと、それは年齢的に18歳から始めたピアノを、始めるのが遅すぎると周りから言われ、両親から反対されたりもしました。しかし、自分の信じた道を信じ、継続しました。そして、先生はプロの音楽家になりました。「継続は力なり」という言葉がありますが、先生は夢を実現させました。

 

 

 

 

最後に先生から生徒みなさんへ一言。

「自分の信じる一歩を、踏み出してください。」

 

(ボランティアスタッフ 谷口竜平)