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あなたも○○観光大使!?福岡のローカルな魅力を掘り起こせ!

開催日:2015年10月24日

通常授業

もしも突然あなたが福岡観光のオススメを聞かれたら??

意外とすぐには出てこない方も多いのではないでしょうか。

 

しかし最近では福岡への観光客も本当に多くなりました。きっと、こんな風に聞かれることも増えてくるでしょう。

 

今回の授業では、新しいスタイルの観光案内所でありテンジン大学インターナショナル公民館の

SUiTO FUKUOKAで福岡のローカルな魅力を探してみました。

 

 

コーディネーターの下野さんは、観光に行くときはガイドブックよりも

その地方に住む友人からの話を参考に行き先を決めるそう。

「そんな風に自分の住んでいる街を紹介する人が増えたら」という思いでこの授業を作られたそうです。

 

 

 

 

そして今回の先生はSUiTO FUKUOKA女将の七條さん。

食と旅とコミュニケーションのプロフェッショナルで、これまで多様な仕事をされました。

 

その先生がどうしてもやりたかった仕事はなんと「女将」!

なにか一つを作り上げたい!という思いからSUiTOの女将さんになることを決心されたそうです。

 

最初、先生からは

「福岡から日本に入る外国人は全体の何%だと思いますか?」という質問が出されました。

いくらだと思いますか?

 

 

その数なんと20%!意外と多いんですね〜

 

 

でも、どうやら福岡は素通りされている様で….

みんな温泉などを目指して九州各所に行っちゃうんだそうです。

 

そこで先生は、本当の福岡の魅力を知って欲しい!福岡の「好いとう」を発信したい!

の思いで、訪日観光客とローカルをつなげる場づくりを始めました。

それがSUiTO FUKUOKAです。

(SUiTOではいつも気軽に聞ける観光案内所やカフェバー、ワークショップの運営をしています)

 

 

 

じゃあ、福岡はどう観光すれば良いのでしょうか?

 

 

 

 

先生いわく、

「これからの旅のトレンドは何かを見る、何かを食べるだけじゃない!」

「『◯◯さんの紹介する△△』に価値がある!」

なんだとか。

確かに、ご当地グルメでもガイドブックに載っているものより

友達に紹介してもらった所のものの方が食べたくなりますよね。

 

 

そして、

「じゃあ、そんな人を増やそう!」の気持ちで、今はマニアックなローカル観光大使づくりを始められました。

例えば今では話題の田舎町がいくつかありますが、

それはその町にローカル観光大使になっている人が居るからなんだそうです。

 

 

だけど福岡ではまだまだ足りない!との事。

 

先生からは、

「みなさん、観光大使になってください!」

とのメッセージが最後に伝えられました。

(コツは、県外から来た友達を案内する場所は?という視点を持って考えてみることらしいですよ)

 

 

 

さて、ここからはワークショップ。

実際にどんなツアーが出来るのかを皆さんで考えます。

 

最初に「◯◯観光大使」の◯◯に入る言葉をテーマに話し合いました。

 

 

 

 

例えば、、、

 

・一人で入れるご飯屋さん

みんな知りたいんじゃないでしょうか?

というか僕も知りたい です 笑

 

・面白い店主や個人経営のお店

町の個性ってこういう所に出そうですねー

 

・お寺や旧街道

歴史も大事なコンテンツ!

 

・バリアフリー大使

忘れてはいけない大切なところですね。

 

等々。

 

 

その後は、これらのコメントから考えたいテーマを作り、再びグループ分けをしました。

 

 

 

 

人気のコメントから生まれたグループは、

・のんびり大使

・歴史系

・その日福岡イベント大使

の3つ。

 

そこから、外国人観光客を対象にオリジナルのツアーを考えてみました。

 

 

 

 

深掘りすると色んな考えやみなさんの普段の暮らしが見え隠れします。

ワーク中はそんなスキマが面白いところでした。

 

「警固公園でそんな風に行き来する人たちが気になるんだ!」や、

福岡に良く買い物に来る友人のリアルな話等々。

自分の日常に重なる話題が出て来ると、そんな人へのリアリティが湧いてきます。

 

 

そしてワークの発表です。

簡単にその発表をまとめてみました。

 

 

 

 

【博多の商人のある1日。福岡城に参上の巻】

博多商人が福岡城に献上に向かう過程を体験するツアー。

着物を着たり、カゴに乗ったり、うどん等当時の食べ物を食べながら、ゴールの福岡城を目指す。

 

【CRAZY JAPAN 2015, 2016】

今までにない年越しをしに夜遅くに志賀島へ集合。

(※船が来るまで帰れません!)

年越しそばを打つ。

カウントダウン。

浜辺で神社を自分たちで作る。(並ばなくて良いし 笑)。

初詣を自分たちの神社でやって、おみくじもひく(もちろんオリジナル)。

朝まで羽根つき。

初日の出でフィナーレ。

暗くて眠れない、極限状態になると盛り上がる事を利用する!

 

【買い物した次の日に。日常体感ふつうツアー】

観光の二日目は私たちのやっている様なふつうの暮らしを。

デパ地下で買い物して、その人に合わせてピクニックへ。

警固公園(県外の友人が珍しがっていたので)に戻ってきて、ゆっくり寛ぎながら1日を振り返る。

夜遅くまでカフェでおしゃべりするものアリ。

(福岡は夜遅くまでしているカフェが意外と多い!)

 

 

三者三様ですね!

どれか一つに自分の中で共感して、予想外なものには驚いて。

そんな発見もみなさんの中で生まれたのではないでしょうか。

 

 

 

最後に先生に発表の感想を頂きました。

 

 

 

 

「それぞれ個性の立った内容でした。

 

歴史ってすごく一杯あるけど、発表のときにみなさんから行ってみたい、

と声が出たのは価値のある証拠ではないでしょうか。

例えば一人でコスプレや和装は恥ずかしいけど、みんなでやったら出来る。それは外国人でも一緒なんです。

 

クレイジー。

タイトルで沢山の人が来るはず。だって日本の日常は彼らの日常とは違う=クレイジーだと思われているから。

色んなクレイジーを出してシリーズ化も面白いですよね。

ぜひ、クレイジージャパン大使になってください!

 

のんびり。

それがツアーになるの?と思われがちなものだけど、SUiTOに来る人には

『そこに住んでいる人と同じことをやりたい』と期待してくる人が多いんです。

同世代の日本人がふつうにやっている事を一緒にする機会は実は少ないですし、素晴らしいと思います。」

 

 

 

 

今回の授業を通して、観光について考えるハードルは随分低くなりました。

 

特別なシンボルや他にないスペシャルが無いと観光は出来ない、という訳ではない。

そこに住んでいる自分の日常にある喜びを観光に来る人にもシェアする事が出来れば、それは立派な観光になる。

 

そんな、日々の喜びのおすそ分けが広がると素敵だなぁ、と感じています。

 

 

(ボランティアスタッフ 山路祐一郎)

 


 

 

【今回の授業のコーディネーター】

 

下野 弘樹 まちとひとの未来の発明家/Future Studio大名+代表

 

東京でNPO支援のベンチャー企業を経て2011年より福岡でフリーランスとして独立。「まちとひとの未来の発明」をテーマに、ある時はプランニング・ディレクターとして、ワークショップのファシリテーターとして、教育系社団法人の理事として、など複数の肩書きで活動。 天神のオフィスビルにて多分野の若い世代が集まるクリエイティブな活動拠点「Future Studio 大名+」を運営しながら、多彩な引き出しとつながりを活かして企業やまちの課題に対して新しい視点から創造的なアイデアを発想して、小さく生んで大きく育てていく。

 

 


 

 

【今回の先生】 七條 芙美 SUiTO FUKUOKA 女将

 

長崎県出身。約10年間日本語教育に携わる。 国内外で30か国以上の人々に日本語を通しての異文化コミュニケ―ションを仕事としてきた。30歳を機に、自分の天職を求め様々な職種を経験。その中で最も関心のある「食」「旅」「コミュニケーション」の3つの柱でリレーション・クリエーター(ご縁の創造者)として観光振興分野の活動を始める。具体的な仕事内容としては九州各地の「ご当地グルメ開発」「観光ルート開発」「研修講師」「イベントディレクション」など。現在は2015年8月8日に今泉にオープンした訪日外国人とローカルを繋ぐための場所「SUiTO FUKUOKA」で女将を務める。

 

 


 

 

【今回の教室】 SUiTO FUKUOKA

 

福岡市中央区今泉に2015年8月に一軒家ビルをリノベーションして生まれた「SUiTO FUKUOKA」は、「訪日外国人観光客」と「ローカル」がつながる場所であり、新たな観光案内所としての側面も持ちながら和文化体験などができる国際交流の場となっている。 施設内には観光案内所以外に1Fは和風バー、2Fは和室・キッチン・セミナールームの3室のレンタルスペースがあり、多分野のイベントが行われている。またテンジン大学のインターナショナル公民館という場にもなっている。

住所 : 福岡市中央区今泉1-2-29