レポート日記
一覧に戻る朝7時、早朝のセリ市場に潜入!
開催日:2015年11月28日
通常授業
みなさんはいつでもお店にぎっしりと並ぶ野菜や果物が
私たちの手に届くまでのこと、考えたことはありますか?
ということで、今回の授業では青果市場に潜入してきました。
まだ空も薄暗い早朝6時半、JR竹下駅に集合し、近くの広場で自己紹介を兼ねたアイスブレイク。
その後、徒歩で本日の教室である福岡市中央卸売市場青果市場に向かいます。
青果市場の入口では、本日の先生である
福岡大同青果(株)営業企画部の比嘉光子さんが出迎えてくれました。
(写真左、右は授業コーディネーターの野田さん)
見学する際の注意事項を受けてからいざ市場へ潜入です!
市場の中に入るとまず、広い敷地いっぱいに並べられた青果物の多さに驚きます。
ここでは九州産を中心に全国各地から届いた青果物が
1日あたり約1,250トンも集まってきて、セリにかけられるそう。
また早朝にも関わらずここで働く人の多さにもびっくり。
1日に2,000人もの人が出入りするので、
帽子の色で所属団体を区別しているとのこと。
(ちなみに赤:卸売、黄:仲卸、黒:小売、青:流通、緑:市役所です)
市場を見渡すと、至るところでセリが行われていて、比嘉さんの説明が聞こえないほどの活気です。
(写真は固定セリの様子)
さてここで、セリについて簡単にご紹介します。
【セリの種類】
◆固定セリ…上の写真のとおり固定されたセリ台でサンプルとして並べられた青果物を順に競っていくセリ。
◆移動セリ…並べられた青果物に沿ってセリ人も業者も移動しながら競っていくセリ。
つまり、固定された場所で競るか、移動しながら競るかの違いです。
ちなみに固定セリでは基本的にロット数の大きな商品(農協出荷のもの等)、
移動セリでは小ロット(個人出荷のもの等)の商品を競っています。
セリ見学の後は会議室へ移動して、市場の役割についてお聞きします。
説明を聞いて、
ここは私たち消費者と生産者をつないでくれる生活に欠かせない存在なのだということを改めて感じました。
その後、早起きしたみなさんの気分転換も兼ねて、比嘉さんがクイズを用意してくれました。
事前に録音したセリのやりとりを聞いて、今何がセリにかけられていて、
誰がいくらでセリ落としたかを当てます。
セリ人の話し方も独特で、略語などもあって一度で理解するのは難しかったのですが、
英語のリスニングと同じで2度、3度聞くと聞き取れるようになってきました。
そして最後にグループワークの時間です。
現在の市場は老朽化の為、来年2月にアイランドシティに移転オープンの予定。
新青果市場では2階から階下のセリの様子を見学できるそう。
今回初めて青果市場を訪れた私たちですが、
「どんな市場なら、また遊びに行きたいか?」がグループトークのテーマです。
グループごとに「女性」、「男性」、「家族」とターゲットを決めて、
それぞれの視点で話し合ってもらいました。
各グループとも話が弾んでいるようでした。
その後、グループごとに発表タイムです。
【各グループの意見まとめ】
◆「女性」グループ…試食コーナー、ベジレストラン、イケメンセリ人・業者さん?
◆「男性」グループ…見学者用の帽子をかぶりたい、セリの実況中継をしてほしい
◆「家族」グループ…青果物のつめ放題、ゆるキャラ、子供向け市場の仕事体験
発表を聞いた比嘉さんから、いくつかのアイディアを上司に提案したいと言って頂きました!
最後に、今回の授業コーディネーターの野田さんも言っていたように今では購入手段、青果物の種類、値段も様々。
そんな中で今日の体験を通して商品をどう選ぶかを考えたいですね。
授業が終わってもまだ10時前。たまには早起きもいいですね!
(ボランティアスタッフ 瀬崎 麻美)
【今回の先生】 比嘉 光子 福岡大同青果株式会社
福岡県生まれ。山形大学農学部卒業。2005年に福岡大同青果株式会社入社。 入社して10年の間に果実部、野菜部、東部支社、営業企画部に所属。 現在所属の営業企画部では複数部署で培った経験を活かし、営業部への販売促進サポートやマスコミへの広報対応、消費者への情報発信などを行っている。 |
【今回の教室】 福岡市中央卸売市場青果市場
昭和43年に誕生した福岡市中央卸売市場青果市場は、約33万トンの野菜・果物・鳥卵等を取扱う、九州最大の青果物流通の拠点市場である。現在、福岡市内に青果物を扱う中央卸売市場が、3市場(青果市場・東部市場・西部市場)があるが、これら各市場については、将来にわたり市民へ青果物を安定供給していくために、統合し、アイランドシティでの新青果市場整備を進めている。新青果市場は、平成28年2月に開場予定。 住所 : 福岡市博多区那珂6丁目23番1号
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