レポート日記
一覧に戻るOneday Artistに変身! ~リアル大学探検隊シリーズ第2弾~
開催日:2016年01月23日
通常授業
テンジン大学がリアルな大学で授業を開催する
リアル大学探検隊シリーズ。
第2弾である今回は、雪が降る寒い中、
九州産業大学美術館&芸術学部で開催されました。
今回の授業では、九州産業大学の職員や学生の方々が先生となり、
実際に制作した作品の紹介や施設の紹介をしていただきました。
最初に、アイスブレイクとして
生徒さんたちの背中に絵画のシールを貼り、
同じシールのペアを、声をださずに探すというゲームを行いました。
声がだせないからこそ、身振り手振りで協力しながら
みんな、無事にペアを見つけていました。
まずは、学芸員の小栗栖さんに、九州産業大学美術館の説明をしていただきました。
九州産業大学美術館は、九州で初めての大学美術館。
展示作品は、絵画や陶芸、写真など700点程度あるんだとか。
また、大学美術館ならではの特徴として、
展覧会や美術館の企画だけでなく、
大学の先生たちの研究のための展覧会や
地域の小学生などを対象としたワークショップも開催しているそうです。
個人的に、大学の先生たちの研究のための展覧会が
どんなものなのか興味がわきました。
これを機に、今度行ってみたい。
さて!
早速、卒業・修了制作展を見学に行きます。
ただ見学するだけでなく、今回は、
“自分の部屋に飾りたい作品”
これを探しながらの見学となります。
まず、最初に修了制作展を見学。
大学院生のお二人に作品の紹介をしてもらいました。
一人目は、中国からの留学生、任(ニン)さん。
彼女の作品は、中国の文化をテーマにした36のポスター。
本当の中国文化を知ってもらい、ぜひ中国に旅行に来てほしいという
想いがこめられています。
そんな想いが込められたポスターを見ていると
本当に中国に旅行に行きたくなりました。
一方で御手洗さんの作品は、空間全体を体感する作品。
作るだけでなく、展示する方法まで工夫されている作品の中にはいると
赤い光の中に包まれて不思議な感じです。
今まで、美術館の展覧会では、目で楽しむことしかしたことがなかった私にとっては、
体全体で、作品を味わうという体験が心地よく、癖になりそうでした。
今回のテーマである「自分の家に飾りたい作品」を見つける前に
小栗栖さんからアドバイスをいただきました。
「目で見るだけでなく、肌で感覚を楽しんでみてください。
また、食べ物の写真があれば、美味しそうだな・・・といった
味覚も使って楽しみながら、作品を見つけてください。」
映像の作品であれば、聴覚を
食べ物の作品であれば、味覚も
五感を使いながら、体全体で作品を楽しむ。
そんなアドバイスをいただいた後、
修了制作展、卒業制作展を見て回りました。
また、リアル大学探検ということもあり、
実際に学生が学んでいる場にも潜入させていただきました。
その一部がこちら。
撮影スタジオやバーチャルスタジオからロクロ成型室等。
バーチャルスタジオの画像のクオリティーが高すぎて
みんなではしゃぎながら楽しみました。
一通り、見学が終わり、元の教室に戻り
チームで「自分の部屋に飾りたい作品」の紹介。
生徒さんたちは、実際に自分の家のどのあたりに飾りたいか
どんな感じで部屋を片付けて飾ろうか、といった
想像をしながら作品を選んでくれていました。
また、「自分でも作ってみたい!」といった声も聞こえてきました。
非日常の空間を見学することができ、
ものを作ることに刺激をうけた一日。
さて、次のリアル大学探検シリーズはどこになるのでしょう。
(ボランティアスタッフ 野田 遥)
【今回の授業のコーディネーター】
田中 雄二 事務局スタッフ/民間企業勤務
1953年、福岡県田主丸出身。福岡テンジン大学開校の1週間前に東京在住の娘よりシブヤ大学を紹介され入学。授業に参加後、思い切ってスタッフへ。NPO法人化や事務局の裏方として影でテンジン大学を支えている。娘や息子と同世代の若者を「テンジン大学の同級生」と呼ぶ、剣道3段、居合道2段の映画好き。 |
【今回の先生】 九州産業大学スタッフ 九州産業大学
九州産業大学は、昭和35年の創設以来、人文科学系の国際文化学部、社会科学系の経済学部、商学部(同第二部)と経営学部、理工学系の工学部と情報科学部、そして芸術学部の8学部とこれらを基礎とする大学院5研究科から構成される特色ある西日本屈指の総合大学として発展し、平成22年に開学50周年を迎えて、地域社会に根ざした教育重視の総合大学。
九州産業大学芸術学部では、社会と文化の創造に貢献できる人材を養成するために、芸術の各分野における理論と技能を兼ね備え、高い知性と豊かな感性を持つ専門能力を習得し、新しい時代の要請に応えて地域と人類社会の発展に寄与する社会で活躍できるアーティスト、デザイナー、写真家などの育成を目指しています。 |
【今回の教室】 九州産業大学 美術館・芸術学部
九州産業大学では、美術、工芸、デザイン、写真など多くの美術作品を収集されてきましたが、これらのコレクションを芸術学部の芸術教育研究に役立てるとともに、学外にも公開して地域の方々の楽しみと学習に資するため、九州産業大学美術館を2002年4月に開館されました。 九州産業大学が有する「ひと・もの・こと」を活用しながら、展覧会だけでなく、地域の方々を対象としたワークショップなどを実施し、地域の文化芸術振興に努められています。九州産業大学美術館では、平成28年1月22日(金)~28日(木)の間、九州産業大学芸術学部・大学院芸術研究科の卒業・修了制作展が展示されています。 |