レポート日記
一覧に戻る小さなお店のはじめ方と続け方。そのリアルな物語。
開催日:2016年02月27日
コラボレーション授業
今回の授業は、テンジン大学学生寮でもある新高砂マンションの1階で行われました。
ここは3月1日から7月31日まで、1坪ショップが立ち並ぶ「清川リトル商店街」の会場となっています。
当日(2/27)はそのスタート直前ということもあり、周りでもお店の準備が行われる中、授業が進行されました。
先生としてお話してくださったのは、白石隆義さん。
今泉で1坪スペースの書店「旅と古本の店 ひとつ星」を運営されています。
今回参加された方の中には「小さなお店を始めてみたい」という思いのある方も多く、
白石さんのお話を聞くことはとても刺激になったことと思います。
白石さんは以前から本屋を開きたいという夢があったそうで、2年前から「ひとつ星」を始められました。
副業なので、週末限定の営業となっています。
営業時間中はお店にいなくてはならないことや、売り上げのことなど、大変なことはもちろん多いですが、
純粋にお店を運営する楽しみを優先されているとのことでした。
大切なこととして挙げられていたのは、とにかく続けてみること。
白石さんのお店でもオープン当初はなかなか客足が鈍かったそうですが、
1年を過ぎると徐々に認知度も高まり、お店を通じて色々な方と出会い、楽しむことができているそうです。
白石さんへのインタビューのあとは、「妄想ワークショップ」の時間です。
3グループに分かれ、ミニチュアの1坪ショップを作成します。
限られた時間でしたが、工夫を凝らした作品をそれぞれ作りました!
各作品を紹介しあった後は、1坪ショップがどのようにして作られているか、実演してもらいました。
清川リトル商店街で並んでいるお店は、買ってきた木材をカットしたりせずそのまま使っているので、
必要な道具は電動ドライバーとネジのみ。2-3人が集まればすぐに作成することができます。
今回も授業の時間中に一つのお店となる箱が出来上がりました。
授業後のアンケートでは「お店を始めてみたいと思っていたが、自分にもできそうだと思った」など、
前向きなコメントが多くみられました。
この授業をきっかけに、お店を運営することが少しでも具体的にイメージできたのであれば幸いです。
最後に、繰り返しになりますが、今回の会場となった「清川リトル商店街」は7月31日までです!
興味を持たれた方はぜひ覗きに行ってみてはいかがでしょうか?
【今回の授業のコーディネーター】
下野 弘樹 まちとひとの未来の発明家/Future Studio大名+代表
東京でNPO支援のベンチャー企業を経て2011年より福岡でフリーランスとして独立。「まちとひとの未来の発明」をテーマに、ある時はプランニング・ディレクターとして、ワークショップのファシリテーターとして、教育系社団法人の理事として、など複数の肩書きで活動。 天神のオフィスビルにて多分野の若い世代が集まるクリエイティブな活動拠点「Future Studio 大名+」を運営しながら、多彩な引き出しとつながりを活かして企業やまちの課題に対して新しい視点から創造的なアイデアを発想して、小さく生んで大きく育てていく。 |
【今回の先生】 白石 隆義 カラクリワークス株式会社 取締役/旅と古本の店 ひとつ星
1975年愛媛県出身。九州大学航空工学科を卒業後、トヨタ自動車株式会社に入社。グローバル規模の設計・開発に携わる中で、実感を肌で感じられるローカルな仕事への魅力を感じ、帰福。以来、WEBデザインを中心として、地場企業のコーポレートサイトやECサイト制作に携わる一方、生来の本好きが高じ、福岡市今泉に旅と古本のちいさなセレクトショップ「ひとつ星」をOPENするなど、こぢんまりと地域に貢献すべく活動している。テンジン大学では設立時からWEBサイトの立ち上げに参加。WEB室のリーダーとして、日々のサイト運営・管理をサポートしている。(photo by Youhei Wakamatsu) |
【今回の教室】 リノベーションミュージアム 新高砂マンション
1977年の福岡初の公団住宅として誕生。しかし福岡の発展とともに次々に新しいマンションが乱立し、古いマンションが取り残される中、2004年以降に、大改修・耐震補強などを行い、リノベーションを展開していったことにより過半数以上の部屋がリノベーション部屋となる。リノベーションという言葉もなかった時期からの先駆けとして昭和レトロな風情も残しているマンション。 住所 : 福岡市中央区清川2-4-29 |