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レポート日記

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Make your Saturday!~発酵づくしの食事会へようこそ

開催日:2016年03月26日

通常授業

最近何かと話題の発酵食品。

味噌、納豆、塩麹、ヨーグルト…。

体に良いからと買って食べることはあっても自分でつくるという方は少ないのではないのでしょうか。

 

 

そこで、今回の授業では発酵のもととなる酵母づくりをします。

授業の冒頭には発酵つながりでキリンビールの担当者の方から看板商品である「一番搾り」が

できるまでの話を聞き、その後は麦汁の飲み比べをしました。

 

 

 

 

麦汁はビールの原料となる麦芽をお湯と混ぜて発酵させ、ろ過したもののこと。

最初にろ過したものが一番搾り麦汁で、二度目のものが二番搾り麦汁。

 

 

一般的なビールはこの両方を混ぜて作られているそうですが、

「一番搾り」ではその名の通り、一番搾り麦汁しか使っていないそうです。

つまりプレミアムビール!

 

 

 

 

では、ここで一番しぼり麦汁と二番搾り麦汁の飲み比べ。

まず驚いたのは、その甘さ。

ビールの原料だから苦いのかなと思いましたが、予想外でした。

2つを比べてみると一番搾り麦汁の方が色も濃く、味もしっかりしているように感じました。

 

 

今回の授業ではキリンビールさんから生ビールを1杯200円で提供してもらい、

お土産にビールを2本も頂きました。ありがとうございます!!

 

 

では次に、今回のメインパート。

まずは先生のご紹介。

 

 

 

 

今回の先生は管理栄養士、マクロビオティックインストラクターの日吉花子さんです。

 

 

日吉さんは自身の体調を崩したことをきっかけに食とちゃんと向き合うようになり、

発酵食品については自身でもマニアと言うほど、研究されているそうです。

そんな発酵マニアの日吉さんにお話を伺っていきます。

 

 

 

 

「発酵」とは細菌、カビ、酵母など目に見えない微生物が有機物を分解し、人間にとって有益な物質を作り出すこと。

発酵した食品は風味だけでなく、栄養や消化吸収も良く、私たちにとって万能食なのだそう。

 

 

一見大変そうな発酵食品づくりですが、意外と少ない食材でできるものが多いので

自宅で作ることも可能ですが、注意しなければいけないのが「腐敗」。「発酵」と「腐敗」は紙一重。

見た目やにおいといった自分の感覚をもとに判断することが重要だそうです。

 

ではここからは酵母づくりに入ります。

今回みなさんにチャレンジしてもらう天然酵母は自然界にある常在菌を培養してできるもの。

「イースト」に比べて扱いづらくはありますが、余計なものが全く入っていません。

 

 

 

 

酵母の材料は好きな果物(無農薬や減農薬のものが好ましい)と常温の水のみ。

煮沸消毒済みのガラス瓶にカットした果物を入れ、果物の八分目まで水を入れて完成です。

その後ふたをして常温で保存し、1日1回ふたを開けて空気を入れ、発酵を促します。

 

 

そうすることおよそ1週間。

シュワシュワと泡が出てきたら、完成です。

 

 

この酵母を使うことで、天然酵母パンが作れます。

酵母ってこんなに簡単につくれるんだと参加者のみなさんも驚いていました。

 

 

 

 

酵母づくりが終わると麹ドレッシングをかけたサラダの試食です。

サラダは今回の教室であるSaturday . AND READYさんに用意してもらい、

ドレッシングは日吉先生がその場で作って下さいました。

 

 

塩麹、酢、油を混ぜてドレッシングの完成!

簡単なのにおいしい、とみなさんにも大好評でした。

 

 

 

 

発酵食品づくりは全て自然の力任せなので、日吉さんでも失敗することがあるそうですが

ペットのようにかわいがって気長に育てることがコツとのこと。

 

 

そして、発酵食品のいいところは前もって仕込んでおいて、後から楽しめるところだと日吉さんは言います。

来週の楽しみを今週のうちに仕込むってステキですね!

 

 

何かおもしろいことないかなではなく、自分の楽しみは自分でつくる。

お金で簡単に買うのではなく、丁寧に手づくりをする。

そうすることで、私たちの暮らしはより豊かになるのかもしれません。

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ 瀬﨑 麻美)

 

 


 

【今回の先生】 日吉 花子 健康オタクな管理栄養士、マクロビオティックインストラクター

 

  健康食品会社でのレシピ作成、トレーニングジムでの栄養指導に携わり昨年より徳島県美波町に短期移住し、地域ブランディングを学んだのち今春、帰福。作ること食べること飲むことを何よりの生きがいとしている。発酵マニアでもあり、大抵の調味料は自作する。一人旅が好きで、国外国内問わず定期的に旅立ち、現地での交流を楽しむのが好きな自由人。

 


 

【今回の教室】 Saturday . AND READY

 

 

「幸運の女神は準備されたところにやってくる」という19世紀フランスの科学者・パスツールの言葉をコンセプトに掲げた閑静な浄水通りのカフェダイニングとイベントスペース。栄養バランスに優れたメニューをモーニングから楽しめる。キッズスペースや電源を備えたノマドスペースもあり、どなたでもリフレッシュタイムを満喫できる空間を演出

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