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レポート日記

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Rethink Fukuoka Project 旅が僕らをつくった

開催日:2016年06月15日

コラボレーション授業

テーマが「旅」ということもあり、

会場にはたくさんの参加者の方々で埋め尽くされました。

 

 

出演者4名と参加者の「乾杯」でにぎやかにスタートしました。

 

初対面の参加者たちが話している姿を見て、

「福岡は勢いがいい!」と

ロバートさんに褒められちゃいました。

 

 

会場が盛り上がってきたところで

「どんな旅、してきましたか」と言うテーマに。

 

 

大学を卒業してすぐに旅に出たロバートさん、

社会人をしながら、旅をしてきた貞國さん。

2人の違った目線で、旅について話してくれました。

 

ロバートさんの旅のきっかけは、

ヒッチハイクからスタートしました。

14歳の頃、ヒッチハイクをしながら北海道を旅している最中

トラックの運転手さんが「摩周湖の水はすごい!」と聞き、

すぐさま摩周湖へ。

 

しかし、ついた先は、崖。

普通ならば、遠回りをして、摩周湖へ行くのだけれど、

ロバートさんは「この崖を降りよう!」とチャレンジ!!

 

しかし、崖から転がり落ち、九死に一生の経験したそうです。

後に捜索隊の方に助けられたとのことですが、

「ここで一度に死にかけたから、なんでもできる!」と

確信したと話していました。

 

 

「見たことないものを見たい!」と世界各国を旅した貞國さん。

旅先では、写真よりも、聴覚の方が記憶に残ると気付き、

フィールドレコーディングをして旅の思い出を残したそうです。

旅先で写真を取るのは、当たり前だけれど、

フィールドレコーディングって新しい発想だと思いました。

 

また2人の話を聞いた、久志さんが旅について

「旅って人生で初めて楽しく、自分の生き方を決められること、

また自分でレールを決められる練習の出来ることでないのか。

自分らしく生きるきっかっけが旅。」

と話していて、思わす納得してしまいました。

 

知らない場所を訪れる時って、楽しい半分、不安も半分。

だからこそ、旅から帰った時、ミッションを成し遂げた

達成感で少しだけ自分が誇らしく感じます。

 

 

 

さて、続いてのテーマ「Survive!大移動時代」

今後、どんどん移動していく人が増えていく。

人々は移動するとどうなるか??

 

ゲストの経験を踏まえて参加者の皆様と考えてみました。

 

 

「英語ができなくても、どこにでも住める。

ハードルは高くない。高いハードルは自分で作っている。

仕事はどこでも出来る時代になったし、

友達がいる人は、どこにいってもできる。」

と語るロバートさんの言葉が印象に残りました。

 

英語が話せるとか、知識があるということに囚われて

本質的なことを見逃して、大きなチャンスを失っているのかもしれません。

 

ずば抜けた好奇心と度胸で、世界各国を旅してきたゲストたちが

とてもかっこよく見えました。

 

久志さんがロバートさんの尊敬している所を、

「常にオープンハートで、どんな相手にも笑顔いられるとこ。」

だと教えてくれました。

会場にいる方は、わかったと思いますが、

ロバートさんは本当に、どんな相手にも心を開いて、常に笑顔。

参加者の方々も、ロバートさんの魅力に引き込まれたと思います。

 

でもこれって、心掛けひとつで、誰にでも真似できることだと思います。

ずっと継続するのは難しいかもしれませんが、

たとえば、街を歩く1時間だけは、ロバートさんになりきってみるとか。

 

 

貞國さんの手掛けたホステル「コステル美野島」には

9割が外国人で多くの観光客が来ているそうです。

 

時にヨーロッパの方々は、地元を愛する人が多く

商店街を探索したり、本を読んだりとマイペースに

ローカルな体験を好む人が多い傾向があるとか。

 

今後、海外に行かなくても、観光に来た方々と

国際交流する機会が増えてきます。

 

 

久志さんは屋台に行った時、福岡の人は

「外から来た人を受け入れられるラテン気質!」だと感じたそう。

福岡に住んでいると、自然に相手を受け入れる

おもてなしスピリットが習得されているかもしれません。

 

 

 

最後のテーマ「福岡はアジアの玄関口!!なのか?」では、

私のフクオカ論を参加者の方々に語って頂きました。

 

 

その中で印象的だったのが、ある女性の言葉でした。

 

「福岡は観光地があまりないという話になって、意見が分かれました。

そこが不満だって人と、それが福岡の良さだっていう人がいて、

私は福岡に観光地がないことがとてもいいことだと思っていて、

福岡は、遊びに来るところじゃなくて、

むしろ、ステイするべき場所だと思っています。

そう感じる中で、旅人からの見た福岡の良さと、

在住者から見た福岡の良さは、

シンクロしているのか疑問に思います。」

 

 

その答えに対し、ゲストの方々は・・・

 

ロバートさん

「俺はシンクロしていると思う。福岡の人は本当にフレンドリーで、

いつきても居心地がいい。俺はそれでいいと思うし、

逆に観光名所は必要ないと思う。」

 

久志さん

「人々が感動する、記憶に残るって全然違う場所にあると思う。

たとえば、旅先で出会った美味しい食べ物、また出会った素敵な人。

そういうとこに人は感動を感じると思う。」

 

貞國さん

「福岡はまさに暮らすように、旅する場所。

これから先、空き家も増えてくるし、

そういったライフスタイルは求められてくると思う。」

 

 

「また遊びに来たい」って言われるより

「ここに住みたい」って思われる福岡の街。

近い将来、福岡が世界の玄関口になる日が、意外と近いかも。

 

最後に、山路さんが今日のトピックを一言で、

「旅と暮らしのリミックス」だと表現してくれました。

 

旅に出た時も、慣れ親しんだ地元を歩いている時も

1つ1つの出会いを大切に生きていく。

その出会いの積み重ねがミックスされて、

人生はもっともっと楽しくなる気がします。

ロバートさんのように、

誰に対してもオープンハートで、いつも笑顔を心掛けて

いればどこに行っても無敵でいられる気がします。

 

(ボランティアスタッフ ジェシカ)

 

 


 

【今回の先生】

ロバート・ハリス 作家・DJ

 

横浜生まれ。高校時代から国内、海外をヒッチハイクで旅する。大学卒業後、東南アジアを放浪。バリ島で1年を過ごしたのち、オーストラリアに渡り、88年まで16年滞在。シドニーで書店兼画廊「エグザイルス」を経営する。また、映画、TVなどの製作スタッフとしても活躍。帰国後、92年よりJ-WAVEのナビゲーターに。現在、作家としても活躍。その独自の生き方や世界観が若者やアーティストから熱く支持されている。著書に『エグザイルス』『ワイルドサイドを歩け』『黒く塗れ!』『人生100のリスト』『アフォリズム』などがある。

 

 

貞國 秀幸 不動産アーティスト

 

1968年北九州市若松区生まれ。西南学院大学文学部英文科卒。北九州市の木造市場で生まれシェアでハッピーな住環境で育つ。20代はCMソングやテレビ番組の音楽などを手掛けるソングライター。その後、たまたま勤めた不動産業界に違和感を覚えて独立し、幼少期に経験した幸せハッピーな繋がりのある住文化を追い求めて現代のカタチで文化と不動産を融合する不動産アーティスト。元ストリップ劇場「中洲ロックハリウッド」のソフトマネージメント(イベント企画)や、スタジオを完備したアーティストのためのシェアハウス「スタジオアパートメントKICHI」、桜坂の防音スタジオ付きマンション「ibbDb桜坂ランチ」、商店街リゾートホステル「コステル美野島」などを手掛ける。

 

 

久志 尚太郎 TABI LABO 代表取締役

 

中学卒業後、単身渡米。日本に帰国後、19歳でDELLに入社。21歳から23歳までの2年間は同社を退職し、世界25ヶ国のヒッピーコミュニティをまわる。復職後は25歳でマネージャーに就任。同社退職後、宮崎県でソーシャルビジネスに従事。2013年より東京に拠点を移し、2014年2月22日にTABI LABOを創業。

【今回の教室】

Rethink Fukuoka Project 旅が僕らをつくった

Rethink Books - 本とビールと焼酎と

天神・明治通り沿いにOPENしたばかりのRethink Booksは、なんと「ビールと焼酎が飲める本屋」。そして「Rethink Fukuoka」をコンセプトに、トークイベントや音楽ライブを開催している。「日常のささいな疑問から、世界が抱える課題まで、あらゆることについて “Rethink”するための「場」としての本屋」を目指している。

 

住所 : 福岡市中央区天神1-10-24

営業時間 : 11:00~22:00

 

■webサイト

Rethink Books - 本とビールと焼酎と