レポート日記
一覧に戻るオリーブオイルを選ぶ基準があなたを変える?今日から始まるプチソムリエライフ
開催日:2016年10月22日
通常授業
オリーブオイルについてどれくらい知っていますか?
ということで、オリーブオイルクイズから始まりました!
日本でオリーブオイルを最も生産している地とは?
オリーブオイルの保管場所は?
等々・・・
日本一の生産地は香川県小豆島ですね。
オリーブオイルの保管場所は、冷暗所です。
この辺りまでは認知度が高かったです。
なんと、オリーブオイルの日もあるそうで、
3月15日だそうです。
1950年の3月15日に、昭和天皇が小豆島に
オリーブの種をお手撒きされたからだそうですよ。
今日の先生は、
株式会社すこやか工房のオリーブオイルソムリエ古賀結さんです。
オリーブオイルソムリエって聞いたことはありますか?
オリーブオイルソムリエとは、ワインの世界と同じように、
たくさんの品種や種類、味の違いがあるオリーブオイルについて
消費者に正確な知識と情報でアドバイスできる
オリーブオイルの専門家のことです。
会場では、ご存知の方が1名いらっしゃいました!
次は、オリーブオイルができるまでの工程です。
オリーブは5月頃開花し、10月~1月にかけて収穫します。
収穫した後オリーブ果実の搾油をし、
水とオイルと繊維に物理的分離をすると、
よく耳にするエキストラバージンオリーブオイルができます。
オリーブオイルは酸化しやすいので、
収穫後いかに早く搾油するかが重要で、
この過程でオリーブオイルの品質の約60%が決まってしまいます。
世界一のオリーブ生産国スペインでは、
オリーブの花粉症が多いそうです!
世界中悩みは一緒ですね・・・。
でもなぜオリーブオイルが良いのでしょうか。
同じ油といっても、一般的なサラダ油は
製造過程でトランス脂肪酸が発生してしまいます。
アメリカでは販売すら禁止されているそうです。
体内で作れない多価不飽和脂肪酸のエゴマオイルやごま油、
常温で個体の飽和脂肪酸のココナッツオイルなどありますが、
中でも体内で作れる一価不飽和脂肪酸のオリーブオイルは
良質な脂肪酸を摂取することができます。
多価不飽和脂肪酸、飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸を
4:3:3の割合で摂取するのが好ましいそうです。
ただし、ここで先生から耳を疑う一言が。
「市場に出回るオリーブオイルの約9割が偽物です。」
日本にはオリーブオイルの基準がないので、
ラベルや香り、原料、酸度などが偽装されやすいそうです。
そこで良質なオリーブオイルを見分ける力をつけるためには
テイスティングということで、テイスティングを行いました!
右から順に、
オリーブオイルアマルゴ、オリーブオイルプリメーラ、ディフェットオイル。
まず、色を見ます。
次にカップを手で温めることで、一番香りが出る28℃前後にします。
そして鼻の奥で香りを感じながら舌の上で転がして味をみます。
アマルゴは口に入れて7秒後に辛さがきました。
苦みが苦手な日本人には、
真ん中のプリメーラがフルーティーで人気だそうです。
良質な前者2つと比べると、
ディフェット(悪い)オイルは香りや舌触り、味の違いが一目瞭然でした。
ご自宅で是非試してください!
活性酸素を撃退し、血管を健康にし、便秘解消や骨粗鬆症予防など、
オリーブオイルにはたくさんの健康効果があるようです。
(他にも、胃のもたれ、アルツハイマー型認知症、
赤ちゃんの離乳食、筋肉疲労など)
プチオリーブオイルソムリエになれましたか?
これを機に正しいオリーブオイル生活を始めましょう!
(ボランティアスタッフ 石本理沙)