レポート日記
一覧に戻る[天神朝キャンパス] 結婚って? ~福岡の未婚率と結婚事情~
開催日:2011年06月15日
天神朝キャンパス
【今回の先生】 玉井 洋子 (夫婦問題カウンセラー)
【今回の教室】 COMMENT ALLEZ VOUS(コマンタレヴー)
【特別授業】 天神朝キャンパス
この授業は、天神を安心・安全・快適な街にしようと活動する「We Love 天神協議会」と一緒に進める特別授業です。天神の新たな朝の魅力を発掘するために始まりました。開催日は、毎月第3水曜日。出勤途中の方も、お休みの方も、天神の朝を楽しみませんか?
We Love 天神協議会 : http://welovetenjin.com/
あなたにとって「結婚」って何ですか?
という事で、夫婦問題・恋愛カウンセラー玉井洋子先生を迎えての、朝活キャンパスで、今回は女性限定という試みでした。まず、チェックシートで自己分析をします。
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①結婚したいと思いますか?
はい ・ わからない ・いいえ
②結婚しない人生を考えたことがありますか?
ある ・ ない
③恋愛結婚にこだわりますか?
こだわる方だと思う ・ こだわりはない
④何歳までに結婚したいと決めていますか?
( )歳くらい ・ 決めていない
⑤子どもを産みたいと思いますか?
2人以上産みたい ・ 1人は産みたい ・ 産みたくない
⑥結婚したら仕事は辞めたいですか?
続けたい ・ わからない ・ 辞めたい
⑦結婚の条件が3つ以上ありますか?
ある ・ ない
⑧理想が高い方だと思いますか?
高い ・ 高い方だと思う ・ 低い方だと思う ・ 低い
⑨相手の見た目(外見)にこだわりますか?
こだわる ・ こだわらない
⑩相手の職業にこだわりますか?
こだわる ・ こだわらない
⑪自分に自信がありますか?
ある ・ ない
⑫婚活をしていますか?(結婚相談所~合コンなど)
している ・ していない
⑬していないと回答した人はその理由はなんですか?
***
計16名の参加でしたので、二人一組で自己紹介と②③についてお互いの価値観を共有します。さすが、女子!恋話という事で、ここで一気に朝の張り詰めた空気が和みます。友達以外の恋愛観を知る事はなかなか無いので、話に花が咲きます。通常授業に比べて、朝活授業は短いので、駆け足で時間が流れて行きます。
二人で話し、どんな違いがあったかを数名に発表いただき、全員で共有します。
いよいよ、授業の開始です。
女性は結婚により様々な変化があります。玉井先生ご自身が結婚により、住まいを変え、仕事を変えて来た経験の持ち主でいらっしゃいます。
◆現代の結婚事情
現代の結婚事情については、未婚化・晩婚化・少子化となり、
1970年は婚姻数が約100万組(10/1000)、離婚数が約9万5千組(0.98/1000)に対し、
2008年は婚姻数が約72万組(5.8/1000)、離婚数が約25万組(1.99/1000)と、
明らかに婚姻率に対して離婚率が上昇しています。現代は10組中3組が離婚する形です。
福岡県に関しては、婚姻率は全国7位、離婚率は全国8位と、結婚も離婚も多い傾向にあります。
なかでも福岡市は、政令都市の中で未婚率第1位となっており、
2005年時点で生涯未婚率(50歳まで未婚)男性は約16%、女性は約7%となります。
初婚年齢は男性が29.8歳、女性が28.3歳となり、その背景には、ライフスタイルの多様化、男性の草食化、男性の就業形態(非正社員の増加)の変化、女性のおひとり様の増加、パラサイトシングルが考えられます。
女性が結婚相手の男性に求める条件として、一昔前は、3高(高収入・高学歴・高身長)と言われ、その後、3低(低依存・低姿勢・低リスク)へと移り変わり、現在は3K(価値観・金銭感覚・雇用形態)と言われ、ここにも社会情勢が反映されています。
結婚する意味については、結婚により失うものと得るものを具体的にお話されました。失うものとしては、自由なお金・自由そのもの・自分の時間、得るものとしては、充実感・安心感・家族との楽しみがあります。特に女性は、結婚だけでなく、出産によっても人生が大きく変わるので、出産を考えるのであれば、出産年齢を意識し、結婚を後回しにしない事が重要との事でした。
結婚活動で必要な事としては、目標設定・自己分析・自分磨き・行動の4点を挙げられ、目標設定は自分の人生のビジョンを描くという事。自己分析は自分から見た自分や他人(同性・異性)から見た自分を知るという事。自分磨きは出会うためのきっかけとして第一印象を左右する外見磨きと学歴でない賢さやマナーを心得るための内面磨きをするという事。行動はコミュニケーション能力を高める事。これらを意識する必要があるとの事でした。
結論、
行動は必ずしも幸福をもたらさないかもしれないが、行動のないところに幸福は生まれない。結婚がすべてではない。自分らしく輝ける人生であり続けるために、その選択肢のひとつとして結婚がある。
ただし、
その選択肢は年齢を重ねる毎に女性の場合は狭まって来るので、自分の幸せのために、若いうちから考え、自分を最大限に輝かせるため、諦めずに、素晴らしい人生を作って行く事が大事との事でした。
最後は、会場を提供していただいたコマンタレヴーさんよりコーヒーを振舞っていただき、コーヒーをいただきながら、玉井先生と生徒さんの交流。生徒さん同士も連絡先の交換等されていました。
やはり、恋愛や結婚はプライベートな事だからか、授業後に直接先生とお話をされる方が多かったです。
アンケートを集計すると、結婚はしたいか分からないけれど、子供は欲しいという結果になりました。一昔前とうって変わって、現代は結婚スタイルが多様化しているために、子供を持つ事は想像出来ても、結婚する事は想像出来ないというのも無理はないと思います。
東日本大震災後、離婚や結婚が増えていると言います。
「本当にこの相手でいいのか」「一人でいるよりは二人でいたい」
個人的には、震災という未曽有の出来事が家族を考える機会になったのであれば、けがの功名だと思いますが、非常事態時特有の心理に流され、間違った選択はしたくないなとも思います。
独身には独身の、バツイチにはバツイチの、既婚者には既婚者の、事情がそれぞれにあって、十人十色の問題です。せっかくなら、常に、自分の人生の瞬間瞬間を楽しみながら、次のステップへ行けた方がいいと思います。なぜなら、結婚は人生の分岐点ではあるけれど、通過点でしかないので。
(ボランティアスタッフ 中村 美里)