レポート日記
一覧に戻る溢れろ福岡愛!やっちゃえ悪巧み!~フクコンに集まる「面白がり」な人々とは?
開催日:2017年03月25日
通常授業
『ぜんぶ、ジブンゴト』
この言葉が、カマコンの神髄か。
◆カマコンとは?
鎌倉の魂をもつ人たちが集まる運命共同体。肩書きや立場を超え、鎌倉を熱くしていきたい人を全力で支え続けていくための集まり。
柳澤さんが、カマコンを始めたのは、地元・鎌倉を盛り上げていきたいとの思いから。地域を良くするアイデアを言語化することが必要。また、作り手を増やしていくことが大事だと。
カマコンの事務局もすでに3代目へ世代交代しているとのこと。鎌倉を良くしていきたいという人や地域、企業がどんどん増えていっているそうです。
カマコンで大事にしているのは、参加するすべての人が、「ぜんぶ、ジブンゴト」と捉えること。課題や企画を、全力で支援することで、繋がりが強くなり共に成長する。
仕事でも地域活動でも、そのことをジブンゴトと捉えられると俄然面白くなる。同じ事をするにも、イヤイヤするよりも面白がってやった方が、楽しくもあり得ることもある。ジブンゴトだからもっと面白くしたい、だからより良くしようと更に良いアイデアが生まれる。そうなるともっと面白くなって…と、良いループが出来あがっていきます。
◆カマコンって、何をしているの?
毎月1回集まって、鎌倉を熱くしたい人のプレゼンを、みんなで全力支援。ジブンゴトとして、アイデア出しをしています。
①プレゼン(毎月5組)
プレゼンターが、5分間で課題・企画を発表。
②ブレーンストーミング
チームに分かれて、アイデアを出し合う。
③アイデア発表
たくさん出たアイデアの中から、一つに絞って成果を発表。
④仲間
気になるプロジェクトを応援する仲間になる。
⑤アクション
プロジェクトを具体的に推進。
◆カマコンの成果って?
カマコンは、5年前にスタート。1年目は30件だったプロジェクトも、昨年は187件と6倍超に。これまでのプロジェクトの事例発表では、聞くも見るも面白いものばかり。特に結果だけではなく、その過程が実に面白い。
「海をまもり隊砂像プロジェクト」では、以前鎌倉の海水浴場が荒れている時期があり、危なすぎて子供たちが海に行けない環境だった。そこで、鎌倉の海を誰もが楽しめる海水浴場にしようとマナーアッププロジェクトを企画。
→子どもパトロール隊を結成して、見回りをしようとしたが危険すぎると断念。
→サンドアートで、家族連れで楽しめるようにしよう。
→メンバーに彫刻家がいて、本格的な砂像が…。
→鎌倉の銘菓・鳩サブレーにちなみ、砂像の頭には鳩が!
→見守りということで、若手住職らが砂像に開眼法要も。超本格的。
→しかし、開眼法要されたため、気軽に砂像作品に触れなくなるという…。
→そして今、パトロールならぬハトロール(鳩の面を被ったマッチョが見回り)というオチが!
※もちろん安全安心な海水浴場になったとのこと。
◆フクコンとは?
カマコンをインスパイアして発足した福岡発の”福岡を愛する人を全力支援!”という全員参加型のプレゼン&ブレストイベントです。
いよいよ、フクコン実体験。
まずは、6~7人のグループに分かれます。そして、ブレーンストーミングを行うにあたっての2つの決まり事。この2つを守っていれば大丈夫!?
◆ブレーンストーミングの心得とは?
ルール1「仲間のアイデアに乗っかる」
・何よりも、その場を大切にすることが大事。
・意見や主義主張はしない。批判や反論もしない。
→そうすると…。断然、チームワークが良くなります。また、自分では考えも及ばなかったアイデアが、たくさん出てきます。
ルール2「とにかく、たくさんの数を出す」
・ホームランを打つ必要はない。小さくともヒットを連発する。
・アイデアが出ないときは、他人のアイデアを褒めよう。全力で!
→そうすると…。ひとり一人が、ジブンゴトに。批判をしない・応援するから性格がポジティブになる。そして、気づけばあなたもブレスト脳になっていること間違いなし。
◆フクコンだけのもの?
普段の生活や仕事でも活きる? 例え、普段ネガティブ・批判的な思考を持っている人でも、この2つのルールを守って、ブレーンストーミングを続けてみよう。半年もしないうちに、超ポジティブシンキングな自分が手に入れられるかも?!
◆フクコン体験スタート
今回の体験にあたってのアイデア出し企画は、この授業コーディネーターである山路さんから。「アートで福岡をもっとセクシーに」をテーマに、アートサロンへボランティア参加してもらう人を募集するイベント内容について。
4グループに分かれ、どうしたら人が集まるだろうか? 自分だったら何があれば参加したい? どうしたら参加する? などのたくさんのアイデアが飛び交いました。誰もが、アイデアを出し、出たアイデアを全力で褒める。出てきたアイデアを、更に良くなるようなアイデアを、次々に生みだしていました。
約15分のブレーンストーミングは、時間が進むにつれ、笑顔と歓声が大きくなっていきました。最終的には、1グループ30個以上のアイデアが生まれ、そこからたった一つのアイデアに絞り込まれていきます。
〇アーティスティックな食事をアーティスティックな食器などで囲み、アーティスト毎にテーマなどに沿って選んだグラスでアルコールとともに、食事を楽しむ。
〇学生の頃に誰もが経験したと思う教科書に掲載されたイラストへの落書き。名画などのコピーを使って、同じように思い思いに落書きを楽しむ。
〇市内に点在する彫刻などの美術作品をバスなどで廻り解説を聞き、最後は古民家などで作家さんたちと鍋などを囲んで歓談する。
〇好きなコスプレをして、ダンスをする様子を動画におさめ作品にする。その後、youtubeなどにアップする。
これらの最終アイデアをまとめるにあたり、たくさんのワクワクするようなアイデアが出ていました。そして、そこにはわずか数時間前までは他人だったとは思えない連帯感や一体感が生まれていました。あの会場の熱気は、実際に体験してみないと分からない。
これこそが、フクコンのチカラなのか?!
まさに、「ぜんぶ、ジブンゴト」なひと時でした。
◆お知らせ
フクコン(https://fukucon.com/ )は、毎月第2水曜に開催中。
見学はNO! 参加者は、みんな一緒にブレーンストーミング♪ きっと、新たな自分に出逢えるはず。
フクオカを愛するを「全力支援!」
(ボランティアスタッフ 三河 慶樹)
【今回の先生】
柳澤 大輔 面白法人カヤック代表取締役CEO
1998年、学生時代の友人と共に面白法人カヤックを設立。2014年12月東証マザーズ上場(鎌倉唯一の上場企業)。鎌倉に本社を置き、自社ゲームアプリ、スマートフォンゲーム向けグループチャットアプリのほか、受託案件では各種キャンペーンアプリやWebサイトやデバイスなどオリジナリティあるコンテンツを数多く発信する。また、様々なWeb広告賞で審査員をつとめ、著書に「面白法人カヤック会社案内」(プレジデント社)、「アイデアは考えるな」(日経BP社)などがある。ユニークな人事制度や、ワークスタイルを発信し、「面白法人」というキャッチコピーの名のもと新しい会社のスタイルに挑戦中。 |
坂東 孝浩 株式会社ブレスカンパニー 代表取締役
設立間もないベンチャー企業から東証一部上場企業まで、およそ800社の人材戦略、組織戦略、CI構築を手がけてきた。前職の転勤で福岡に来たのがきっかけで、博多・九州の魅力にとりつかれ、地元の横浜に戻ることなく福岡でブレスカンパニーを設立。得意とするのは、自社では気づかない企業の魅力や強みを引き出し、明確化する技術。そして、経営トップを筆頭に、チームやプロジェクトの活動に加わり、メンバーの主体性を育みながら、策定した計画を実行して成果に結びつけていく技術に秀でる。チームビルディングをテーマに、Podcast「坂東孝浩のズキュン♪チームビルディング」やコラムを配信している。 |
【今回の教室】
福岡市NPO・ボランティア交流センター あすみん
「明日(あす)の市民(しみん)」の思いを込めた公設民営のサポートセンター。
市民主体のまちづくりの実現のため、NPOやボランティア活動をはじめとする様々な市民公益活動の情報・交流の拠点として運営。2016年4月1日、今泉の天神クラス4階にリニューアルオープンした。相談窓口の設置や各種セミナー・研修・講座などを実施。また、活動団体の交流拠点として、情報発信や交流会なども開催している。
住所 : 福岡市中央区今泉1-19-22 西鉄天神クラス 4階
休館日 : 第4水曜日、年末年始 12月29日~翌1月3日
URL : http://www.fnvc.jp/
■アクセスMAP
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