～ひたすら読みつくす～そんな図書館見学だっていいよねぇ！？『エッ、九大病院内に〇〇が？』

開催日：2017年03月25日

通常授業

みなさんは、九大病院の敷地内に『図書館』があることを知っていますか？

今回の授業では、その『九大医学図書館』に潜入しました！

普段入ることのできない図書館に潜入できるということで、

本好きの方々がたくさん参加されていました。

医学図書館というだけあって、医療・医学に関する専門書がほとんど。

図書館で購入する医学図書は、研究室の先生が学生に読んでほしいと思った本や

教科書の参考文献となるもの、学生からのリクエストをもとに選ばれるそうです。

専門書なので相当マニアックな業者さんに注文しているのかと思いきや、

市内の本屋から週に1度来られる営業の人に頼んで購入しているそうです。

さて、次は待ちに待った「よみつくタイム！」

1時間程度、書架をぶらぶらしたり、閲覧室でゆっくりと気になる本を読んだり、

思い思いの時間を過ごしました。

そして、閲覧室に向かう通路にはなんと「ピカソ」の絵がズラリ。

昔、図書館を管理していた外科部長さんが趣味で揃えられたものだそうです。

残念ながら図書館内は撮影禁止で、書架に並べられている珍しい本の数々や

ピカソの絵をお見せすることはできませんので、参加者の方が気になった本について

聞いてみました！

『九州国立博物館に展示されてある虫がズラリと載っている本を手に取りました。

虫が嫌いなので普段だったら絶対に手に取らないのですが、虫に襲われた時の

治療法などについて書かれていました。』

『キティちゃんが人体について説明している本がありました。

キティちゃんと人体という組み合わせが面白かった！』

『なぜ医学図書館に植物図鑑が？と思ったら、その植物の効能が書いてありました。

薬草の本だったようです。』

ちなみに私が一番気になって手に取ったのは、漢方の本。

筆文字で書かれていて背表紙が糸でくくってあって秘伝の書みたいでした。

非売品だったので、どういうルートで購入されたのか気になるところです。

よみつくタイムの後は、図書館の仕事についてザッツ談。

コーディネーターの天尾さんが図書館に勤務されている方に聞いたアンケートをもとに、

図書館で働く人の裏話について雑談しました。

その中で面白かったのが、職業病について。

図書館で働く人々は、本棚がものすごく気になるらしく、書店の本棚はもちろんのこと、

テレビの背景に映っている本棚も気になるそう。

しかも本棚のメーカーが何かということまで気になるんですって！

一般人にはわからない感覚ですが、本棚にもメーカーがあるんですねぇ～。

最後に、九大病院の敷地内にある建物や銅像、史跡について

コーディネーターの天尾さんに教えてもらいました。

世界的な彫刻家カール・ミレスの作品である「神の手」の彫刻、

秀吉との茶会で千利休が小釜をつるした利休釜掛けの松など、

九大病院の敷地内には様々な見どころが点在しています。

授業後には、みんなで敷地内を散策して帰りました。

図書館からはじまり、九大医学部キャンパスをまるごと満喫した授業でした！

（ボランティアスタッフ　田中　千代美）