レポート日記
一覧に戻る人生も体質も変えられる!? 老舗味噌蔵おかみに学ぶ手前味噌作り
開催日:2017年03月25日
通常授業
今回は味噌がテーマの授業です。日本人にとって味噌汁とは国民的料理だと思います。
でも、ライフスタイルが変わり毎日味噌汁を飲んでいる人も少なくなってきているそうです。
最近、あなたはお味噌を食べていますか??
サプリメントより味噌には美容や病気の予防に効果絶大のスーパーフードということをご存知ですか?
今回の先生は、ヱビス味噌醸造元 蛭子屋合名会社の女将さんの安藤 久代さんに味噌の奥深い効能や女将さんと味噌との関係を聞き、味噌作りを行いました。
女将さんは、とても良い人柄で授業前から早めに来た生徒さんとフレンドリーな感じで授業がスタートしました!
あなたは、出汁を取って味噌汁を作っていますか?
最近では、インスタント味噌汁に頼る人が多くなってきています。僕もその一人です…。
インスタント味噌汁は手軽ですが、やっぱり塩分が多いです。
女将さんから手軽に作れる味噌汁の作り方を教わりました。
簡単ですが、ご紹介させて頂きます。
①お椀の中に味噌を入れます。
②市販で売っている粉末の出汁を入れます。
③好みの乾燥の具材などを入れたら完成です。
あっという間に味噌汁が出来ました!!
皆さんも試してみてください。
味噌汁を飲みながら、パンやクラッカー、野菜などに塗って食べるディップスタイルの味噌を試食させて頂きました。コクトマト・トリゴボウ・カレーチーズ・ゴマアオサという名前の味噌を野菜につけて食べたら、みんなの手が止まらない程に野菜をパクパクと食べていました。
生徒さんの中で人気だったのが、カレーチーズ味の味噌でした!!
試食の後は、女将さんのお話を聞かせて頂きました!!
女将さんは、小さい時は身体が弱かったそうです。体力をつけようと思って、味噌を食べていたら、自然と体力がつき、喘息なども治ったそうです。また嫁いだ先も味噌屋さんだったので、『自分が出来ることは何だろう?』と思った時、味噌の魅力を伝えたいと想い、味噌づくり教室や商品開発をしているそうです。
女将さんの歩んできた道を聞きながら、よく『こんなはずじゃなかった』、『何もできていない』という気持ちになる場面がよくあると思います。でも、悔やんでもしょうがないので、ちょっと勇気を持てば前に進めるという話を聞かせて頂きました。
味噌についても話されていました。
店で売られている味噌は、酵母を抑えて売られているそうです。
なぜ酵母が抑えられているのか?という味噌は生き物です。酵母を抑えておかないと発酵し続けて膨れ上がってしまうそうです。なので、酵母を抑えられて売られているそうです。
手作り味噌の方が、酵母をそのまま取り入れることが出来るので身体には良いことだと納得できました。
女将さんの話を聞かせてもらった後は、米麹・大豆・塩を使って手作り味噌作りが始まりです。簡単ですが、ご紹介させて頂きます。
① 一晩水に浸した大豆を柔らかく炊いて袋の中で潰していきます。
② 米麹と塩を容器に移して、全体がムラなくなるよう軽く混ぜていきます。
③ 潰した大豆と種水を②の容器に移して混ぜていきます。
④ よく捏ねて粘土状にまとめると、何個かの団子にしていきます。
⑤ ジップロック袋に団子を何回か分けて入れていきます。その時に空気が入らないように注意しなければなりません。詰め終わったら、チャックを閉めます。
⑥ 3ヶ月くらい酵母を発酵させて味噌が出来上がります。
(たまに膨らむのでガス抜きが必要です)
味噌作りの際、小さい頃に遊んでいた粘土遊びを思い出しながら味噌団子を作って楽しく味噌作りをしていきました。最後に自分の味噌に愛着を持ってくれるように味噌に名前をつけて三ヶ月間育てていきます。出来上がりまで待ち遠しいですね!!
今回、味噌の魅力を知り、日本の和食の素晴らしさを改めて再確認させられる授業でした。
皆さんも手作り味噌を作ってみてはどうでしょう?
(ボランティアスタッフ 吉田 篤史)
【今回の授業のコーディネーター】
光瀬 久美子
福岡生まれ福岡育ち。天神打ち水大作戦からgreenbirdの存在を知り、その繋がりで2013年からテンジン大学の生徒として参加。授業を通じて福岡の面白さを再発見し、楽しいだけでは物足りなかった日々を解消するためスタッフへ。参加する側から運営する側になるため日々奮闘中。