レポート日記
一覧に戻る飽食時代の健康法 手づくり甘酒ファスティング
開催日:2017年04月22日
通常授業
細胞から健康に??
今回の先生かねやまさんは、「細胞レベルから健康になってほしい」との想いから、手づくり甘酒を活用したファスティングを提唱しています。細胞を健康にするとは、どういうことなのか? 健康に関心のある生徒さん8人が、メモを取りながら一心に聞き入っていました。
現代日本は、以前に比べて豊かになり、食事が取れず飢えることは減少しています。しかし、それと当時に必要以上の食事をとってしまう傾向が…。量だけでなく、添加物や加工品などの質など、普段あまり気に留めず食事をとっていることも。
みなさんは、毎日の食事の中身をきちんと把握していますか?
人がハッピー(幸せ)だと感じるために必要なものは、お金だったり趣味の充実だったり様々あると思います。しかし、心と身体が元気でなければ、それらを十分に感じることはできません。
元気の源であるエネルギー(=気)が不足している状態を、エネルギーが充電されている状態にすることで、元気になりハッピーを感じることができます。
実は、このエネルギーを充電するために、ファスティングが有効なのです。それは、なぜか?
◆ファスティングって何だろう?
簡単に言うと、「断食」です。最低限の栄養素だけを摂取しながら、日々働き続ける内臓を休ませることで体内の毒素を排出し、心と身体をリセットして明日の活力や元気を取り戻すためのもの。
具体的に内臓を休ませることを考えるために、酵素の働きを知る必要があります。
人間の中にある酵素には、「消化酵素」と「代謝酵素」と呼ばれる2つの酵素が備わっています。
消化酵素…食べ物を消化する際に使われるエネルギー。
代謝酵素…作られたエネルギーを元に細胞の修復や再生、内臓器官の維持などを行う。
この二つの酵素。人が生涯で作り出すことができる量は決まっているそう。その限られた酵素の量のうち、消化に関わる消化酵素の働きは、とても比重の大きなものになっています。驚くべきことに現代では【消化酵素8:代謝酵素2】の割合で、消費しているといわれています。
と、いうことは…。生命維持に充てるべき代謝酵素が、たった2割で体の免疫を支えており、充分活用されていない、ということに。
添加物や加工食品などの食事をたくさん摂取すると、通常の何倍もの消化酵素が働くことになり、代謝酵素の働きが阻害されてしまうのです。
このため、食事を制限することで、消化酵素の働きを減らし、代謝酵素の働きを促す。そうすることで、代謝酵素の役割である、細胞の修復や再生、内臓器官の維持などが活発化され、元気を取り戻すことに繋がると言います。
だから、いまファスティングが注目されているのです。
ドイツでは、「断食で治らない病気は医者でも治せない」という諺があるほど一般的なものとして定着しているとのこと。
◆なぜ甘酒なの?
一般的に行われているファスティングでは、酵素ドリンクを使っていますが、かねやまさんが使用するのは「甘酒」。
甘酒にも、大きく分けて2種類。「酒粕」を使ったものと「米麹」を使ったものがあります。
米麹を使った甘酒にこだわる理由は、ずばり「シンプル」であること。
・材料が、米と米麹のみ(酵素ドリンクは、野菜、果物や砂糖など意外と多くの材料を使うことも)。
・米麹を使用した甘酒は、アルコールが含まれないため、誰(未成年の方)でも楽しめる。
・炊く、混ぜる、保温で完成。
手軽に気負わず、長続きさせるためには、出来るだけ手間をかけずに準備できることも大事。
食べ物からエネルギーを作る消化酵素の働きを少しでも和らげるためにも、複雑な工程やたくさんの素材があるものよりも、よりシンプルな食材の方が負担も少なく、細胞をリセットする代謝酵素の働きをより活発化させることが出来ます。
また、米麹(麹菌)が発酵する働きの一環として、自然の甘みが出るため、砂糖を使わなくても美味しくいただくことが出来るのです。
◆手作りにこだわるのは?
菌が生きていることに、こだわっているから。
市販の甘酒は、食品流通に乗るために加熱して発酵を止めています。発酵を止めても、死菌(※)の働きによって効果はありますが、やはり生きた菌の方が、より高い効果が期待できます。
※生きた菌を長い間密封しておくと爆発してしまうため。
一人ひとり、心や身体に必要な栄養や好みも違うので、得ようとする理想に向けたものを作るためにも手作りにこだわってほしいとのこと。
短い授業時間でしたが、中身はとても濃く。みなさん、大満足の様子でした。
今回の甘酒ファスティングの授業ですが、かねやま先生の甘酒ファスティングプロデューサーとしての活動を取材するということで、急遽ももち浜ストアさんのテレビ取材が入りました。
ご協力いただいた皆様誠にありがとうございます。
また糸島ファスティング施設は施設名も『セルラボ』と名前も決まり、今年8月の開業を目指し準備を進めています。
様々な体験イベントが今後も予定されておりますのでご興味のある方は、FBページに「いいね!」してみてください。
https://www.facebook.com/itoshima.fasting/
(ボランティアスタッフ 三河 慶樹)
【今回の授業のコーディネーター】
大城 智恵
1981年生まれ、鯵本舗というネットショップで海鮮茶漬を販売中。
ある冬の寒空の下、屋台で隣に座った2人組と「福岡愛」で話が盛り上がり、その時に貰った名刺がテンジン大学の名刺だったことにより、テン大を知り興味を持つ。その後、自身も悩んでいた福岡の女性の未婚率の現状を『どげんとせんといかん』と考え、テンジン大学なら何かできるのでは?と想いスタッフに応募。現在、毎日5kmのランニングを日課にと奮闘中。
【今回の先生】
かねやま たかこ
福岡市出身。ヨガインストラクター、カイロプラクター、甘酒ファスティングプロデューサーとして、人の身体を健康に導くお手伝いをしている。表面的な改善を目指す対処療法ではなく、根本から立て直し細胞レベルから整えていく根本療法を得意としながら、細胞からイキイキ輝く人を一人でも多く増やすことで日本の元気の底上げを狙う。
自然や環境にも興味があり、アウトドアやエコな生活を楽しみながら、自らもゆるベジ(ゆるーいベジタリアン)として、最終的には自然に害を与えない肉体に還りたいと願うナチュラリスト。