レポート日記
一覧に戻るあなたと、絵で話したい~アートと繋がる絵画の時間
開催日:2017年07月22日
通常授業
あなたは絵が好きですか?
あなたは何か考えながら、作品を鑑賞していますか?
あなたの見ているその作品の向こうには、
それを生み出した人がいます。
そう、今回の先生は、絵を描くアーティスト。
三津木晶さんです。
会場は、おなじみけやき通りの素敵な街のギャラリー、Gallery MORITA。
どんな授業が始まるのでしょうか?
まずは参加者同士の自己紹介タイム。
今回はなんと、紙を使って皆さんに自分を表現してもらいます。
丸めたり、
折り曲げたり、
破いたり、
穴を開けたり、
マスキングテープでくっつけたり。
それぞれが思い思いに真っ白な紙で自分を形造っていきます。
そして、お隣同士で自己紹介タイム。
どうしてこの形になったのでしょう?
同じ素材を使っても人それぞれ全く違うものが出来上がります。
面白いですよね。
場がちょうどよく温まりだしたら、先生のお話です。
先生とアートについて。そして、アーティストについて。
気がつくと自然に絵を描き始めていたそうで、最初はアンパンマンから。
それは僕らや他の皆さんと同じですね。
そこから、絵描くことを続けていくうちに、表現できることの喜びを感じるようになったそうです。
それは、自分が表現したかったことを表現できる喜びでもあり、自分自身を表現できる喜びでもあります。
また、作品は生み出した自分が意図していない感想や感じ方を鑑賞者に与える面白みがあります。例えば、三津木先生も、自分が生み出した作品に対して、思いがけない感想を言われることも多く、その度にまた新たな発見があるとのことです。
先生は、なぜあえて働きながら作品を制作するのでしょうか?
それは、きびしい世界が好きというのもありますが、色々な人と繋がる中で作品は生まれるものなので、きっと仕事だけではないのでしょうが、様々な人と触れ合う機会を大切にされているとのことでした。
そういった意味では、昨年、一昨年参加したアートフェアアジア福岡は、ある意味一つの転換点になったと言います。
アートフェアというのはアートの見本市で、多くのお客様、多くのアーティストの方々と触れ合う機会となります。
1回目も2回目も緊張したとおっしゃっていましたが、その中で大きな成長ができたと語ってくださいました。
さて、先生の熱いお話を聞いた後は、参加者の皆さんが作品を描く時間。
この中で、アーティストはどんなものか絵を描きながら感じてもらいます。
先ほど、自己紹介の中で作った作品をモデルとして、一枚の絵を描いていきます。
ここで先生からのアドバイス。
「モデルとする作品の中で、特に自分が深めていきたいところを絵画に落とし込むことをやってみるといいですよ」とのこと。
ここまでくると本当に個性豊かなそれぞれの自分が見えてきます。
最初はみんな同じ1枚の白い紙だったことが信じられません。
一人一人の表現がすごく面白く感じられました。
さて、今回、みなさんには、アーティストと触れ合い、アーティストを体験していただき、
絵画とコミュニケーションしていくことを感じていただきました。
今回の授業を通して、絵やそれを描くアーティストというものの見方が変わっていけばいいなと思います。
アートと街の僕らを結びつける本当に素敵な授業でした。
(ボランティアスタッフ:吉開崇人)
【今回の授業のコーディネーター】
山路 祐一郎
1985年小倉のあたり出身、東京経由の福岡在住。25歳まで建築・音楽業界を経験し、暮らし方と働き方についてよ〜〜く考える。その後実家に近い福岡へ移住。東京時代から関わっていた、グリーンバード福岡チームがルーツのテンジン大学に開校時(2010〜)から参加している。「パラレルキャリアとクオリティ・オブ・ライフのほど好い関係」を探究中。その他にも、中高生夢チャレンジ大学授業コーディネーター、アートフェア・アジア・フクオカ事務局、たまのDJ活動等々。
【今回の先生】
三津木 晶
1987年福岡県生まれ。北九州在住。身近にある光景をモチーフに絵画制作を続ける作家。福岡教育大学卒業後、数々の個展、グループ展をおこなう。近年では国内外のアートフェアにGALLERY MORYTAから参加し、活動の場を広げている。
【今回の教室】
Gallery MORYTA
ギャラリーという絵画や立体作品に囲まれた空間は刺激的で、ちょっとした緊張感に満ちている。ギャラリー空間には珍しく中央に大テーブルが横たわり、日頃アート好きな者たちがくつろいだり、話し合いの場ともなっている。アートという共通する価値観により、人や作品、人と人との出会いの場でもある。
住所 : 福岡市中央区赤坂3-9-28ロフティ赤坂2F
電話番号 : 092-716-1032
営業時間 : 13:00~20:00
■webサイト