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あなたの知らないアーユルヴェーダの世界~カラダの声を聴く街の保健室~

開催日:2017年07月22日

通常授業

かつて、こんなにたくさんの宿題を出された授業があったでしょうか?

46問と36問の2種類、計82問のアンケートに答えていただくのが、この授業の参加条件でした。

 

にも関わらず、皆さんしっかり取り組んで頂いて、ご自分の体質を知ることへの意欲が強く伺えました。

 

アーユルヴェーダって何だろう?

ほとんどの方が、聞いたことはあるけどよくわからない、でも何だか気になるから来てみたという感じの方が多く、何かしらご自分の体調や生活習慣を気にされてるようでした。

 

その解決に繋がるヒントを探る授業を展開してくださったのが、今回の先生“野呂 美菜子”さん。

 

 

 

 

彼女は今、日本の医療の在り方を変えるという所に大きな情熱を注がれていて、ご自身の手術の経験を踏まえて感じた疑問と、その後に出会ったアーユルヴェーダという素晴らしい療法をたくさんの人に広めたいという想いで、医療機関との提携を始め幅広い活動をされてる方です。

 

アーユルヴェーダとは、生きるための知恵、「おばあちゃんの知恵袋」だと先生は言います。

特別なことは何もなくて、ただ自然のことだと。

 

ヨーロッパの伝統医療を学び、その素晴らしさに確信を抱くと同時に、日本人にはちょっと合わない所も感じて、アジア各地を回りインドのケララ州に辿り着いたのがキッカケで、アーユルヴェーダの世界に巡り合ったそうです。

 

今回の教室としても使わせていただいた彼女のサロン『ケララリーフ』のテーマは、“大人のための保健室”。

小さな悩みから人に言えないデリケートな悩みにも親身に向き合い、その人にあった適切な解決策を処方してくれます。

 

アーユルヴェーダ的には体質が3つあって、「風(ヴァータ)・水(カパ)・火(ピッタ)」と、その人の性質毎に分かれます。

事前に提出頂いてたアンケートを元に、先生が一人ずつ体質判断をしてくださっていました。

 

体質毎に分かれて、それぞれの特徴や起こりやすい症状を学んで行きます。

知っておくだけでも今後の予防に役立つ内容ばかりでした。

 

 

 

 

3つの要素がバランス良く整っていることが理想的で、偏りがあることで体調異常が起きやすくなるそうです。

特に夏は“風”の要素(ヴァータ)が増大する時期のようで、皆さん分かりやすくその要素が際立っていたのが面白かったです。

体質は常に一定ではなく、季節や生活環境等によっても変化しやすいものなんですねー。

 

日本人による、日本人のためのジャパニーズアーユルヴェーダを広めたい!

これが世界各国を巡って辿り着いた先生の想いです。

 

中でも、最も広めたいのが「パンチャカルマ」という超デトックス法。

パンチャ(5)+カルマ(デトックス)=5つの浄化法という意味で、今日はその中の一つである「ナシア」を体験していただきます。

 

ナシアとは、鼻の浄化法です。

ギーという、アーユルヴェーダ的に最高の油と言われてるものを鼻の中に2〜3滴ずつ入れて、クルクルとマッサージしてホットタオルで温めた後、ギーとウコンを染み込ませた布を炙った煙で鼻腔を燻し、うがいしてタンをペッと吐き出します。

 

 

 

 

 

 

皆さんのスッキリした様子を見て、最初は鼻の中にオイルを入れるのを怖がってた生徒さんも、チャレンジしてみて気持ち良かったと喜ばれてました。

 

ワンちゃんの鼻が濡れてる方が良いと言われてるように、人間もそうみたいで、鼻が十分に潤ってることで外敵からの侵入を守ってくれます。

だから風邪を引きにくくなるし、花粉症の症状が一度で治まったり、鼻炎の悩みから解放される方も少なくないようです。

 

パンチャカルマを体験すると、体質が自分に合ったものに変化し、身体の声が聞けるようになるとのこと。

余計なものがくっついて聞こえ辛くなってる状態を綺麗に取り除く手法で、これを日本の医療行為でも認められるようにと一生懸命活動されているのですが、人間の細胞が入れ替わるのに少なくとも3週間はかかるので、滞在型の自然療養施設を建てるのが先生の夢だと語ってくださいました。

 

 

 

 

とは言え、仕事もあるだろうし、普通の生活を3週間もストップさせるのは容易ではないはず。

というわけで、皆さんの思う「こういうのあったらいいな」を話し合って、シェアしていただくことにしました。

 

 

 

 

やはり一番多かったのが日帰りであったり、週末を絡めた1泊か2泊の短期滞在型。

平日は仕事帰りに通えたり、身体にやさしい食事が食べれたり、断食を望む声も。

ヨガや瞑想をはじめ、動物とのふれあいや畑仕事といった体験型のアイデアも出てきて、療養施設というよりは、楽しんで通える癒しの施設をイメージされてる方が多いようでした。

 

無機質な病院の中で取り組むよりも、自然と触れ合いながら自分が楽しいと思えることに取り組める環境の方が、意外と健康になる早道なのかもしれませんね。

自然療法ばかりが集まった総合病院が出来ると、日本の医療はもっと明るくなるんじゃないかと心から感じさせてくれる授業でした!

 

 

 

 

(ボランティアスタッフ かねやま たかこ)

【今回の授業のコーディネーター】

あなたの知らないアーユルヴェーダの世界~カラダの声を聴く街の保健室~

大城 智恵

1981年生まれ、鯵本舗というネットショップで海鮮茶漬を販売中。

ある冬の寒空の下、屋台で隣に座った2人組と「福岡愛」で話が盛り上がり、その時に貰った名刺がテンジン大学の名刺だったことにより、テン大を知り興味を持つ。その後、自身も悩んでいた福岡の女性の未婚率の現状を『どげんとせんといかん』と考え、テンジン大学なら何かできるのでは?と想いスタッフに応募。現在、毎日5kmのランニングを日課にと奮闘中。

【今回の先生】

あなたの知らないアーユルヴェーダの世界~カラダの声を聴く街の保健室~

野呂 美菜子

鹿児島大学教育学部美術科を卒業後、13年間人材・コンサルティング会社で営業・社長秘書・コンサルタントとして東京・大阪・福岡・沖縄を駆け回る。その後、自身の体験を機に医療の世界に転身。代替医療の普及を目指し、ドイツ・フランス・タイ・インドで伝統医療を学び帰国、2016年11月中央区大名に情報発信の場、「大人が気軽に集えるオアシス」をテーマにサロンをオープン。2017年8月大川市総合病院内に2号店、9月京都四条に3号店をオープン予定。みやま市の地域コミュニティ施設「さくらテラス」館長も務め、地域包括ケアを提唱しながら、日本人による日本人のための生きる知恵「ジャパニーズアーユルヴェーダ」確立の為、日々全国を奔走中。(2017年7月現在)

 

<WEBサイト>

  ケララリーフ

【今回の教室】

あなたの知らないアーユルヴェーダの世界~カラダの声を聴く街の保健室~

ケララリーフ

ケララリーフ(keralaleaf)は日本各地、タイ、インド、ドイツ等でマッサージ手技やアーユルヴェーダを取得したセラピストMeenaによる国内初出店、福岡初上陸のプライベートサロン。カウンセリングに重点を置き、各々の体質や生活習慣に応じたトリートメントを提案する独自のスタイルで、ジャパニーズアーユルヴェーダを確立。日本初上陸の施術も行われている。

 

住所 : 福岡市中央区大名1-1-3 石井ビル204

電話 : 092-791-7335

営業時間 : 11:00〜19:00 (日祝日は定休日)

 

■webサイト

ケララリーフ