ちいさなカフェで語りたいこと。本と私の話。

開催日：2017年10月28日

通常授業

５席だけのブックカフェに集まった参加者。初めてgosekiに来た人も多く、温かいコーヒーを飲みながら授業は始まりました。

店主の中川さんは定年退職後、何かお店をしたいと考えていて、ジャズや本が好きだったので、福岡や東京などのいろいろなカフェを小さなスケッチブックを片手に回り、お店作りの参考にされたそうです。
見せていただくと店名の他の候補なども載っていて、gosekiが大好きで実は週に１回通っている私も興味深かったです！

皆さんにどんな本を読むか、どんな時に読むのかお聞きしました。

○小説や暮らしの実用書。

○１日することがない時に、ゆっくり小説を読む。

○源氏物語。訳す人で違いがあり面白く、昔と今の恋愛事情に思いを馳せる。

○仕事に関する本。

○読みたくなった時に読む！

本を読み始めたきっかけについて。

・それまであまり本を読まなかったが、オーストラリアに留学中、日本語が恋しくなった。

・『真田十勇士』を読んでから歴史もの、時代劇ものにはまり司馬遼太郎を読破した。

・物心ついてから自然と読んでいた。小学生の頃はルパンシリーズや江戸川乱歩が好きで、中学生になると吉本ばななのような、ちょっとした日常を描くような作品を読むようになった。

私も読書が大好きなんですが、小さい頃、父が毎晩絵本を読んでくれたことが本に親しむきっかけになっています。

それぞれのお話しを聞きながら、「それ読んだことあります！」「その本持ってますよ」と会話が弾みました。

“ターニングポイントになった本は何ですか？”

『切ないOLに捧ぐ』　内館牧子

やりたい仕事にチャレンジしたけどできなかった時にこの本を読み、もう一回挑戦してなれたそう。

『嫌われる勇気』　岸見一郎・古賀史健

アドラー心理学がベースになっている。人との距離感が分からなくなった時、どううまくとるか考えたいときに読む。

『イニシエーション・ラブ』　乾くるみ

カセットテープのA面、B面のような、読み終わるとまた読み直したくなる本。もっと本を読みたいと思った。活字の力を感じた。

『神話の力』　ジョーゼフ・キャンベル

神話学者が書いた本。神話がモチーフになっており、ドラクエやスターウォーズ、ドラゴンボールなども影響を受けているとか。人が生きることは神話がベースになっていると感じた。

『白夜行』　東野圭吾

ページ数が多いが１日で読んでしまった。本が読める自信がついた！

『夢ノートのつくり方』　中山庸子

「こうなりたい」という夢をノートに書き出し、叶えていく本。夢をたくさん持つこと、可視化することの大切さに気付き、どんどん叶えたくなった。

『サクリファイス』　近藤史恵

自転車ロードレースを題材とした小説。ロードバイクに乗りたくなったり、ツール・ド・フランスを観たくなる１冊。同じ本を好きな人と出会い、本を通した人との繋がりを考えるきっかけになった。

そして、中川さんの１冊は、

『飛ぶ教室』　エーリッヒ・ケストナー

小さい頃、月に１回届いていたキンダー絵本。日本名作全集から世界の名作へ興味が広がっていったそうです。

皆さん、普段読まないジャンルの本や読んだことがない本に興味津々で、本を手に取ったりタイトルをメモしていました。

５席だけのカフェ。自然と隣の人と会話が弾み、また中川さんが話を繋げてくれるので、初めて行った人もまた行きたくなる、大人のためのブックカフェです。

あなたのターニングポイントになった１冊は何ですか？

また読み返してみると、新たな気づきがあるかもしれませんね。

（ボランティアスタッフ　古川 裕美）