レポート日記
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開催日:2018年07月28日
通常授業
「働くという事」。
仕事の多様性や生活環境の変化に、働き方も変化しました。今回の授業は、3人の先生の立場で「働き方」についてお話をして頂きました。生徒の皆さんには名札の記入・グループに分かれ自己紹介をして頂き授業スタート。
一人目の先生、一般財団法人プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会設立「誰もが自立的なキャリアを築ける世の中に」をスローガンにフリーランス支援に尽力していらっしゃる平田麻莉先生に、フリーランスと複業について教えて頂きました。
日本に1100万人に余りいると言われるフリーランスの65%が複業従事者(副業含む)になるそうです。フリーランスは、収入が安定しないイメージがありますが、実際はフルタイム勤務と変わりなく勤務時間への満足度が高いそうです。また、平田先生のお話の中で「パラレルキャリア」が印象に残ったという生徒さんが多くいらっしゃいました。
パラレルキャリアとは、本業を持ちながら第二にキャリアを築く事です。パラレルキャリアを始める動機として、収入・スキルアップ・自分を知る・他人を知る・自己実現が挙げられるそうです。
二人目の先生、人材会社でエグゼクティブコンサルトとして活躍されてらっしゃる西田明紀先生に、福岡と東京の企業意識と働き方について教えて頂きました。東京は学ぶ意識が高く、電車通勤時に読書をしている人が多い。福岡は街に満足している人が多いが能動的に活動しようとする人が少なく、企業側も人材に余裕がある為、複業をなかなか認めないとおしゃっていました。
三人目の先生、スペースRデザイン株式会社代表の吉原勝己先生に、人材確保と働き方について教えて頂きました。吉原先生の会社では、働き方の一つにパーセンテージ社員雇用(10%社員・50%社員など)を採用されています。雇用契約面で不安はあるが、企業側は有能な人材を継続的に確保ができ、働く側は好きな時間に自分で仕事を生み出す事ができると吉原先生はおしゃってました。
3人の先生のお話ごとに、生徒の皆さんには意見交換をして頂きましたが、話し出すと様々な意見がと飛び交い会場は、盛り上がっており、今の自分の働き方を考えてみる良い授業となりました。
<この授業のスタッフ>
Report 矢野 明美
Photo 執行 沙恵
Staff 岡本 理恵、横山 郁美
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の先生】
平田 麻莉
慶應義塾大学在学中にPR会社ビルコムの創業期に参画。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院への交換留学を経て、2011年に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。同大学ビジネス・スクール委員長室で広報・国際連携を担い、同大学大学院政策・メディア研究科博士課程で学生と職員の二足の草鞋を履く(出産を機に退学)。現在はフリーランスPRプランナーや、ライターとして活動。2017年1月にプロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会設立し、多様な働き方の環境整備に情熱を注ぐ。
<webサイト>
吉原 勝己
1961年福岡市出身。清川で生まれ育ち、街の変化を見てきた。製薬会社の研究開発員を辞め、経営難に陥った築古マンションを父親から引き継ぐも、試行錯誤してリノベーションやDIYの分野を開拓し古いビルの再生を次々に実施。リノベーションミュージアム冷泉荘は福岡市都市景観賞やその他表彰を獲得し、古ビル再生の事例として全国より視察が来る。築100年のビル活用を目指しNPO法人福岡ビルストック研究会を立ち上げ、福岡DIYリノベWEEKなどを企画している。
<webサイト>
西田 明紀
福岡県出身。大学卒業後、外資系IT企業に入社。性別や国籍も多様かつ、障がいを持った方と一緒に働くことが自然な環境で社会人をスタート。九州にUターンし、国内人材系企業で企業の採用コンサルティングや転職相談を実施。その後、地場インフラ企業で人事部で女性活躍・ダイバーシティを推進。様々な経営者&人事の「ヒト」に関する考え方、個々人の「働く価値観」を学び、福岡でのビジネススクールの立上げ、短期大学の専任教員、福岡地域戦略推進協議会(Fukuoka D.C)フェローなどを経て、現在は人材会社でのエグゼクティブコンサルタント。
【今回の教室】
イムズ
1989年4月12日に天神の中心地にてオープンした商業施設。「まちの情報受発信基地」としてInter Media Stationの頭文字をとって「IMS」という名称になっており、ショッピング以外にも演劇や映画鑑賞などのホール、セミナールームなども設備、文化やスポーツが楽しめたり、学びのスクールがあったりと多様なコンテンツが揃っている。外壁のタイルは全て有田焼のタイルでできている。