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レポート日記

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隠岐諸島 海士町に学ぶ、生きるように働く島暮らし

開催日:2019年02月23日

通常授業

島根県本土から約60km。

日本海に浮かぶ隠岐諸島の1つ、中ノ島に海士町はあります。

 

 

今回の先生は、12年前に福岡市から海士町に移住された前田さやかさん。テンジン大学の授業のために、海士町からフェリーや電車を乗り継ぎ、福岡まで9時間かけてやって来てくださいました!

 

 

海士町の人口は約2,300人。そのうちの1割が島外からの移住者だそうです。

海士町では「ないものはない」をキャッチコピーに、島だからできることを活かした教育の魅力化や福祉の充実など、様々なまちづくりの取り組みが行われています。

 

特に教育に関しては、学校間や地域を繋げる学校コーディネーターの存在や、高校生の「島留学」、小中学生の「親子島留学」など、島外の人が島で子育てをしてみたいと思えるような取り組みが行われていることが印象的でした。

 

 

 

前田さんは海士町で、森のようちえん「お山の教室」を立ち上げ、大自然の中で子どもたちが思う存分”島を遊びこむ”ことができる場を提供されています。海士町の自然や地域に触れながら、子どもたち自身が考え、工夫してじっくり遊ぶ経験をすることによって、生きる根っこを育んでほしいと前田さんはおっしゃっていました。

 

授業で見せて頂いた「お山の教室」のスライドショーには、島の大自然や地域の中で、楽しそうに遊ぶ子どもたちの笑顔がいっぱい!ここでしかできない経験を積み重ねながら成長する子供たちが大きくなったらどんな人になるのかなぁと思いながら見入ってしまいました。

 

 

ないものはない海士町。そこに暮らす人々は、ないものは自分たちで作り、代わりのものを見つけ、協力しながら生きていらっしゃいます。前田さんが海士町で12年暮らしてみて感じたことは、人は一人じゃ生きられないこと、人も自然もみんなつながっていること、日常や暮らしも大切だなということ。

 

 

これまでも「今しかない」という想いから色々なことに挑戦してこられた前田さんですが、海士町で暮らしてみて、本当の自分に向き合っていきたい、同じ生きるなら自分の人生を生きたいという想いが強くなったそうです。

 

 

最後のワークの中で参加者の方が、これからはやりたいことと今やらなくちゃいけないことのバランスを取りながら生きていきたいとおっしゃっていました。海士町での暮らしは、私たちにこれからの生き方を問いかけてくれました。

 

 

 

<この授業のスタッフ>

Report 田中 千代美
Photo   宮坂 直人
Staff  貴島 道拓、池田 杏美、光石 隆憲、古川 愛子

【今回の授業のコーディネーター】

隠岐諸島 海士町に学ぶ、生きるように働く島暮らし

執行 沙恵

1986年福岡に生まれ福岡で育つ。臨床検査技師として顕微鏡の中の細胞と向き合う仕事をしていたが、世の中の情勢や社会環境が気になるようになり、縁あって外資系金融機関営業職に転職。仕事を通した様々な人との出会いの中で岩永学長とご縁があり、月に一度行われているテン大学懇親会に招待してもらった。「福岡が好き」という共通点をもった、業種も年齢も全く異なるスタッフがみんなキラキラしていて楽しそうで魅力的だったのが、テン大の第一印象。そして「自分も岩永学長のようなソーシャルリーダーになりたい!」と憧れるようになり、テン大に出会って3年目、転職を決意。現在は宗像市にて念願のまちづくり関係の仕事に携わっている。

【今回の先生】

隠岐諸島 海士町に学ぶ、生きるように働く島暮らし

前田 さやか

1982年、福岡市西区生まれ。中村学園大学で幼稚園教諭・小学校教諭免許を取得後、地雷被疑者の支援をするNGOで現地駐在員として約1年間カンボジアに住む。現地で出会った日本人に「面白い島があるよ」と言われ、2008年島根県の隠岐諸島海士町(あまちょう)へ移住。町の教育委員会に所属し、環境教育コーディネーターとして小中学校や地域でワークショップなどを開催。いずれは九州に帰るつもりがパートナーに出会い、気が付くと12年経過。我が子を目の前に「島のこどもたちが島の自然の中でのびのび育っていけたら…」という想いが強くなり、2014年森のようちえん「島を遊びこむお山の教室」を仲間と一緒に立ち上げる。幼児3人を育てながら仕事と育児と家事に日々奮闘中。

 

<webサイト>

NPO法人隠岐しぜんむら

お山の教室

【今回の教室】

隠岐諸島 海士町に学ぶ、生きるように働く島暮らし

Branch OTTO

薬院駅北口より橋を渡ってすぐのBranch OTTO(ブランチオットー)は、天神やキャナルにあるOTTOカフェの姉妹店。薬院と言えば西鉄電車と地下鉄七隈線と西鉄バスの城南線もあり交通の要所。そして中央区内ではオシャレエリアとしても人気のエリアですね。そんな薬院新川沿いにあるBranch OTTOは、昼間は休憩中のサラリーマンから、ママや女性たち、近くで働く方々のミーティングなどにも使用される開放的な雰囲気のカフェ。一方で夜は、Barのような雰囲気もあったり、クラブイベントもあったりと、2つの顔を持っています。

 

住所 : 福岡市中央区薬院1-2-2 ymk薬院1F

 

■webサイト

Branch OTTO 公式WEBサイト