レポート日記
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開催日:2018年09月22日
通常授業
授業当日の朝、別府から高速バスで到着した出口学長。荷物を置くと名刺を配り始めて、自然とアイスブレイクが始まっていました。
キーワードがたくさんありましたので、箇条書きでお届けします。
○どんな話もタテ、ヨコ、算数で考えよう!
- ・人は自分の色メガネで人を見ている。
- ・どんな問題もタテ、ヨコでみたらいろんなことが分かる。
- ・何事も算数で説明がつく。
- ・何でもデータが大事→グーグル検索したら世界の人が信頼しているデータが一番上に出てくる。
○日本の異常な少子高齢化
- ・日本は、若者一人が騎馬戦のようにお年寄りを何人も支える仕組み。また住民票で年齢を調べて、敬老パスを配っておしまい。
- ・ヨーロッパなどは高い消費税で社会を運営し、すべての人がサポートしている。
○定年制の廃止
日本はあと5年すると団塊世代の約200万人が後期高齢者となる。
寝たきり老人がいるのは日本だけ!
平均寿命ではなく、健康寿命を延ばすにはどうしたらいいか?
→働くのが一番!
- 1.健康になって介護も減る。
- 2.医療、年金財政が好転する。
- 3.年功序列の考え方が消える。
- 4.高齢者のやる気が増える。
- 5.日本の現状に合っている。
「定年制は世界中どこにもない。気力、体力、能力に応じて働くことは素晴らしいこと。」
60歳でライフネット生命を創業し、70歳からAPUの学長を務める出口学長の言葉には説得力がありました。
○日本では赤ちゃんは生まれない?
世界では出生率は上向いている。
日本は女性に対して出産orキャリアアップを迫る→選択肢がおかしい。専業主婦がいるのも日本だけ。
本当に産みたい時に産めたら頑張れるのでは?それには政府の支援が必要。
フランスのシラク大統領は育児休業明けにキャリアアップしたそう。
○『メシ、フロ、ネル』から『人、本、旅』へ
労働人口は減っている→女性が輝く社会を目指す!
男性が早く帰って家事、育児、介護をするのもあり。
勉強しないとアイディアは出ない。
人に会ったり、本を読んだりして脳みそに刺激を与える。
[人] どうやったらいい人に出会えるか?
誘いにはまずYES。誘われたら行ってみる。同じような人とつるまない。
[旅] 椅子に座ってたらアカン!自分で足を使って現場に行って、体験する。
[本] 古典を読む、新聞の書評欄をチェックする、本屋で本文の最初の10ページを立ち読みする。ベストセラーはあてにならい。
○人間はダイバーシティの中でアイディアが出る。
ダイバーシティとは、多種な人材を積極的に活用しようという考え方のこと。
授業には最年少の12歳の生徒が2人も参加していましたが、これからの時代はAPU型大学がおすすめとのこと。
最後の質問タイムはたくさんの質問が飛び交い、中にはAPUの卒業生もいました。
授業後は出口学長を囲んで希望者でランチ。盛り上がったようです。
Report 古川 裕美
Photo 野田 遥
Staff 三河 慶樹、山下 直人、吉原 拓実、吉村 健哉
【今回の授業のコーディネーター】
【今回の先生】
出口 治明
1948年生まれ。京都大学を経て日本生命保険相互会社に入社。2008年にライフネット生命保険株式式会社を開業し、代表取締役社長、会長を務める。2018年より立命館アジア太平洋大学(APU)学長に就任。訪問した都市は世界中で1200以上、読んだ本は1万冊を超える。著作も多く「人生を面白くする本物の教養」はベストセラー。
<WEBサイト>
【今回の教室】
イムズ
1989年4月12日に天神の中心地にてオープンした商業施設。「まちの情報受発信基地」としてInter Media Stationの頭文字をとって「IMS」という名称になっており、ショッピング以外にも演劇や映画鑑賞などのホール、セミナールームなども設備、文化やスポーツが楽しめたり、学びのスクールがあったりと多様なコンテンツが揃っている。外壁のタイルは全て有田焼のタイルでできている。